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第3話 我が校の生徒会長

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 俺は今、生徒会室前にいる。
 それは先生に放課後、生徒会室に行くように言われたからだ。
 そして、俺はドアをノック出来ないでいる。
 何故なら、生徒会室は豪華な造りをしており(大体、ラブコメでは生徒会室は立派な造りをしている気がする)、その生徒会役員は選ばれた人間しかなれないと言う、神聖な場所だからだ。
 生徒会役員が選ばれた人間しかなれないのには次の理由がある。
 まず、生徒会役員に立候補するには、教師10人の推薦書が必要になる。
 推薦書を集めるにしても、成績が優秀であったり、皆勤することは当たり前になる(今日、遅刻した俺はこの時点で資格がなくなる)。
 何とか、推薦書を集めたら、その後には生徒たちによる投票が行われる。
 ここで厄介なのは、立候補が必ず、多数いると言うことだ。
 何故、多数いるのかと言うと生徒会役員になると特典が貰えるのだ。
 それは、食堂で食べるのがタダになったりすること等があるのだが、中でも一番の特典は無条件で大学に進学することが出来るのだ。
 エレベーター、いや間違えた、エスカレーター式と呼ばれている学校だが、実際は全体の2%しか進学出来ていない。3次元で言えば、東京大学と思って頂ければよい。
 そして、就職先も大企業が多く、就職率もほぼ100%である。
 なので、生徒たちは血眼になってまで生徒会役員になろうとする。
 だから、生徒会役員は選ばれた人間しかなれないのだ。
 因みに、作者の場合は、生徒会室は普通の教室で、パソコンがあり、そこでは毎日、生徒会役員がエロゲーをやっていたと言う事を聞いた。これが2次元と3次元の違いでしょう。
 とにかく、俺には全くの無縁の場所であるので、躊躇ってしまっているのだ。
 また、ここまでの説明が長くなってしまった事を謝りたい。無駄な設定を考えるのも作者クオリティです。
 ただ、このままノックしないのも、話が進まない。
 なので、俺は主人公らしくノックをした。
「はい」
 コンコンというノック音の後に聞こえた女性の返事。
 なんか、緊張してきたんだが。頑張れ、主人公!頑張れ、俺!!
 そして、扉は開かれた。
「ご用件は何でしょうか?」
「えっと、先生に呼ばれたんですけど」
 眼鏡をかけた黒髪の女性。髪型は三つ編みだ。
「分かりました。では、生徒会長室にご案内しますね」
「お願いします」
 俺は彼女の後ろに続いた。
 この女性は柊美鈴(ひいらぎみすず)さん。学年は4年生だ。
 成績は3年連続学年トップで、役員は書記。文書の作成では、かなり腕が立つそうだ。
 まぁ、俺とは別次元の人物に違いない。
「こちらが生徒会長室です」
 と、美鈴さんが示したドアの横には生徒会長室と書かれていた。
 そうそう、この生徒会室には役員全員に部屋が一室与えられている。
 まぁ、それだけ特別な存在なんでしょうな。
「ありがとうございます。」
 と、俺は美鈴さんに感謝し、ドアをノックした。
「はい、どうぞ」
 この部屋からも、女性の声がした。
 ドアを開ける許可が下りたので、俺はドアを開けた。
「失礼します」
 俺と美鈴さんは声を合わせ、部屋の中へ入った。
 
 そこには一人の女性がいた。
「美鈴さん、お茶を用意して頂けますか?」
「かしこまりました」
 美鈴さんは一礼し、部屋を出た。
 俺は今、生徒会長とふたりっきりだ。
 彼女の容姿は、髪は茶髪で、さらさらしていて、柔らかそうだ。
 背筋が伸びていて、見ただけでもしっかりした人間性が見受けれれる。
 そして、すごいオーラを感じた。目には見えない、言葉でも言い表せない、そんなオーラだ。
 俺はそんな生徒会長とふたりっきりでいる。
 
 そして、生徒会長は第一声を発した。
「弟くん♪」

 みなさんお気づきになりましたか?
 俺の姉です。
 今回はこのネタの為に、ここまでシリアス風にお送りしました。結構、引っ張った割に、大したネタじゃないとみなさんお思いでしょう。作者は痛感してます。

「生徒会長、何故お呼びになられたのですか?」
「もぉ、そんなにかしこまらなくたっていいよ!!誰もいないんだしっ!!」
 先程と全くと言って口調が違う姉。
 すると、ドアをノックする音が聞こえた。
「はい」
 また、元に口調を戻す姉。
「紅茶をお持ちしました」
「どうぞ」
 美鈴さんが、2人分の紅茶を持ってきた。
 紅茶は温度が大切的な事をローゼンメイデンで言っていたなぁ。ローゼン閣下も総理を辞めて、アニメの殿堂もなしになったなぁ。
「ありがとうございます」
「では、失礼します」
 美鈴さんはまた一礼し、部屋を後にした。
「今度こそ二人っきりだねっ!!」
 で、元に戻る訳だ。もうどっちが元か分かんないでしょ?
 まぁ、オーラがすごい人はすごい訳だな。とにかく、姉はすごい人。
「二人っきりって言ってもなぁ・・・・・・」
「弟くんと一緒は嬉しいぃなぁ~♪」
 ニコニコ顔な姉。そんなに嬉しいのか?
「あやねぇ」
 
 さて、ここで第1話のように、我が姉を紹介しよう。
 名前は綾花(あやか)。由来は第1話参照で(参照にはなってないが)。俺は彼女の事をあやねぇと呼んでいる。
 鼻はひとつあり(当然)、髪はもう言ったね。
 3サイズは夢の中でバストを触ったのだが、70前半のAカップだと思う。くれぐれも言っとくけど、夢の中だからね!!因みにアンダーは(ry
ウエスト・ヒップは興味ないのでスルーする。貧乳は文化とか言う奴、間違ってはいないと思うぞ。
 属性はメインではもちろん【姉】、前述のように【貧乳】、他にも【弟萌え】、【才色兼備】が備わっている。
 座右の銘は『自分がやらないで誰がやる』。
 多分、損をするタイプである。
 ちなみに、想像出来ない時は、D.C.Ⅱの音姫をイメージして頂きたい。でも、リボンはないんだからねっ!!
 また、とらぶるっ!の姫宮あかねに似ていると思ったのは作者だけではあるまい。姫と言う字が同じだし。知らない人は要チェック!クイズ番組の間違い探しで出るはずだから!!
 姉やら、妹やらでD.C.Ⅱのパクリかと思われるかもしれないが、プレイ時間は2時間しかやったことがないので、話の内容は分かっていないってことを知っていて欲しい。でも、攻略本を持っているという事も知っていて欲しい。使えないのにね。
 シスコン好きでロリコン好きなのは、もうお分かりであろうが、実はお姉さん(これもシスコン)も作者はイケるのだ。というか、女性はみんな大好きだ!!ツンデレとヤンデレは苦手だけど。
 何故、綾花が「弟くん♪」と言うかは、音姫が言っているからであり、決して、バイトで不意に「弟くん♪」と言われ、萌えてしまい、まさか3次元でこの台詞が聞けるとはとか思いながら、頭から離れないから言わせている理由ではない。くれぐれも。
 今回もあまり紹介になっていないが、次回に機会があるのならば紹介したい。

「何かなぁ?弟くん♪」
 相変わらずテンション↑なあやねぇ。
「何で俺を呼んだの?」
「知りたぁい?」
「知りたい」
「本当ぉ?」
「本当」
「絶対ぃ?」
「絶対」
「嘘つかなぁい?」
「嘘つかない」
「嘘ついたらぁ?」
「針千本」
「の~ます♪」
「のめねぇよ」
「指ぃきったぁ♪」
「指切ったらヤクザもんだろ」
 決して、ラブラブなカップルではないぞ。
「早く言ってくれよ」
「そ・れ・は・ね」
 もったいぶってるようだ。
「それは?」
「うふふふ♪」
 まだ言わない気だ。気=オーラすごいでしょ?
「どうしようかなぁ?」
 そこで、俺は我慢できなくなって、
「分かったよ!今日はあやねぇの好きな晩飯を作ってあげるよっ!!」
 という、にんじん(?)作戦に出た。
「え~!すごぉ~い!!」
「?」
 頭ポカンな俺。何がすごいって?
「何で分かったのぉ?」
「えっ?」
9, 8

  

「実はぁ、今日遅くなるからぁ、晩御飯の材料を買うのを頼もうと思ってぇ、呼んだんだぁ♪やっぱり、私の弟くんだねっ♪」

 ・・・・・・
 
 数秒の沈黙が流れた。その間、あやねぇは「?」の顔だった。

「それだけかい!!」
「それだけだよっ♪」
「だったら、呼ばなくてもいいじゃん!!」
「だって・・・・・・」
 俯き加減になるあやねぇ。

 ら~ン♪り~ン♪る~ン♪れ~ン♪×2

 しかし、無情に鳴る鐘の音・・・・・・。って!今回は関係ないだろっ!!

「だって?」
「忙しくて弟くんと会えないんだもんっ!!」
「・・・・・・」
 俺は言い返す事が出来なかった。結局、あやねぇには敵わない俺なのであった。

 ※姉には巻かれろ!!

  次回 第4話 あなたと手をつなぎたいから へつづく


第3話を書き終えて

みなさんには、姉妹はいますか?
私には弟しかいません。
結局、綾花も作者の妄想の産物になってしまうんですよね。
誰れでもいいから、姉か妹くれ!!
次回はシリアス強めで書くつもりです。
最後まで見て頂きありがとうございました。では、さらば。


その後・・・(俺は生徒会室を後にしている)

「♪~♪~」
 綾花は両肘を机の上に置き、るんるん気分のようだ。
「生徒会長?」
「弟くん~♪」
「・・・・・・今日も遅くなりますね」
 ※どうやら、美鈴は綾花が主人公に弱い事を知っているようです。
しかも、これのせいで毎日帰るのが遅いようです。
                                  おわり
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萌芽めめ 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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