目の前に座っている女友達は
無心にポンデリングを頬張っている
「はむっはむっ」
「おいしー」
よかったね、しかし妙だ彼女はまるで私の話を聞いていないように見える
「ねぇ、私の話聞いてるの」
そう私が言うと、彼女はハッとして、ケロっとして
「聞いてるわ、つまり要約するとサチはイケメンの高橋君が好きって話よね」
私は私の頬が赤くなるのをテーブルの使う事のないタバコの灰皿に映った自分を見て知った
「すっ!!」どもってしまった、失敬
「好きとか!嫌いとか!・・・小学生か!」
声を荒げた、通路を歩く初老の男性がこちらを見て首を傾げて、おや?っという様なジェスチャーをして見せた
私はちょっと恥ずかしくなった、それから少し先程の発言を訂正したのだ
「ちょっと、いいかな・・・って」
つづく