☆☆☆
『最終兵器 作:顎男』
一人の男が銃を向けられている。
「バーカ! 水鉄砲にびびる俺様じゃねーんだよ! 追い詰めたからっていい気になるな!」
「そうかい。じゃあ撃ってもいいんだな」
「ハッ、やってみろし。怖くなんかねーし」
「冷たくてもなんでも、声を上げたりするなよ」
「上げねーよ! むしろ気持ちいいくらいだ! さあ撃ちやがれ!」
「じゃあ遠慮なく」
ぴゅっ。
「ぎゃあぁぁぁぁ!!! この痛みはぁぁぁ!!!
みかんの汁が目にぃぃぃぃぃ!!!!!!」
ドカン! と演劇部の部室の戸がたわむほどの勢いで開け放たれた。
「てめーら! 小道具と衣装で遊ぶなって言ってんだろ! ぶち殺すぞ!」
「部長……」
★★★