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第二話

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 一話、まとめ

 謎のウィルスに感染したしょぼん太(職業ニート)は、バタフリーに進化してしまった。
 身も心も化け物と化したしょぼん太は、偶然出会った元クラスメイトの女子を惨殺してしまう。
 気がつけば、人の姿に戻り、自分の部屋でオナ二ーをしていたしょぼん太だったが、
 夢ではない証拠に、彼女を殺した時に拾った銀色のロケットのペンダントを手にしていた。

 一方、しょぼん太が殺人を犯すところを目撃したまほん(48歳ニート)は、
 しょぼん太と似た化け物に、口封じの為命を狙われる。
 まぽんはうんこを漏らしながら、命からがら逃げ延びる。現在の消息は不明である。


 ↓では続きをどうぞ
 まぽんは行きつけの風俗店にいた。
「はあ……ぼくは、これからどうしたらいいぽん……」
 萎えるような溜息を漏らすまぽん。仮性包茎らしき息子も萎んでいる。
「どうしたのぉまぽんちゃん? なんか嫌なことでもあったぁ?」
 まぽんの隣には、いつも彼が指名する嬢がちんまりと座っていた。
 彼女はまぽん好みのロリ体型で、顔も幼さを漂わせている。
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そこまで書いてまぽんはキータッチを止めた。
長い間人と会話をしていない彼に行きつけの風俗店などあるあずもない
これは彼のブログの日記だ。
理想の自分を演じて綴る妄想日記が主なコンテンツで
まぽんは成りきって書いているつもりだが
内容が痛すぎて誰もつっこまないだけだった。


「さすがにあんな出来事は誰にも信じて貰えないぽん・・・」


漫画にして貰いたいからって小説もろくに読まずに
Hシーンとかってマジ萎えるぽん・・

意味不明の言葉を思い浮かべながらまぽんは先程の出来事を思い返した。

あれは一体何だったんだぽん・・・
先ほどの事件が報道されているかを確認するため、Yaho○を開いた。
そこには・・・
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なんと、宇宙人が地球に攻めてきたという記事があった!



・・・自分のことだった。
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まぽんは体の異常に気づき鏡を見に行った。
鏡の前へたどり着き、まぽんはその自らの姿に驚愕した。
目の前のまぽんの体には裂け目ができて段々その裂け目は広がっていき、中から何物かが這い出そうとしていた
それはまるでサナギから蝶へと羽化するように・・・

「おっおっおっおっ・・・ッ!!!」

過程が終わり、そこにいたのは・・・

エロカワイイ女の子だった。
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「思い出したぞ! 私はエロカワイ星人だったのだ
 地球を侵略する為に、キモオタニートに化けて潜入していたのだった!」










嘘です。エロキモイです。
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まぽん(宇宙人)の感覚で「カワイイ」は地球でいうところの「キモイ」なのだった。

自らの使命を思い出したまぽん
果たして彼の目的とは!

驚愕の内容↓
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地球を「萌え」で染めて、駄目人間だらけにする事だった。
(駄目人間だらけにして、戦力ダウン→その後侵略してウマー)
Yahooの記事は、仲間が一人捕まって、計画が漏れたのらしい。



薄暗い室内。
窓はなく、ドアも鉄製でガラスも張っていない。椅子が二つに、中央に大きなテーブルがあるだけである。
ガラスもマジックミラーになっていて、室内から反対側を臨むことは不可能であった。
一人の中年男が手足に錠をはめられ、椅子についている。
男はテーブルに目を落としているようだった。

がちゃり、とドアが開く。
ドアの向こうには全身濃厚な緑のスーツに身を包み、胸元にはきらびやかな勲章をぶら下げている男の姿があった。
その左右に自動小銃を所持した兵士2名がいる。
男は、軍人を一瞥すると、すぐに視線をテーブルに戻す。
軍人はこつこつ、と靴の音を響かせながら、男の向かいに腰を下ろした。
ふんぞりかえりながら書類に目を落としている。
「名前は?前みたいにはぐらかすなよ。もうニュースでお前の存在は世間に知られわたっているんだ。これ以上手間を取らせるんじゃない。」
軍人が書類に目を向けながら、男に言う。
「・・・」
「言えない、か。」
軍人はそう言うと書類の束をテーブルに投げ出し、腕組をした。
「相手に名前を聞くのなら自分から名乗るのが礼儀だろう?」
男が言う。
「あぁ、そうかい。俺は陸上自衛隊第31普通科連隊第2中隊中隊長、有松三等陸佐だ。年は今年で33になる。これで満足か?」
有松が長々しい肩書きを名乗ると、男は満足そうな笑みを浮かべながらおもむろに口を開く。
「私の名前はナホン。EL-OKAE星から来た」
有松は書類を再度手に持ち、目を落とす。
「エールォカーイー星、と。つづりはこれでいいのかな?」
有松はナホンと名乗る地球外生命に書類を差し出し、確認を取らせる。
「英語だとそうなるのかな」
「で、お前はなんのために、日本・・・地球にきた?」
中年男は憎たらしい笑みを浮かべた。
「それはここを支配するためだよ」
有松はふん、と鼻を鳴らし、男を嘲笑した。
「何がおかしいのかな?」
男は続ける。
「我々EL-OKAE星人たちをなめてもらっては困る。既に日本中、いや、世界中に我々の同志たちが飛散している」
有松は大して聞く耳を持っていないようだ。
「あぁ、で?」
「この駐屯地内にももう我々の仲間が存在する。我々は生物に寄生する。それが生きていれば何にでも寄生可能だ」
「もういい」
有松はナホンの言葉をさえぎる。
「私を無視していいと思っているのかな?外は危ないぞ」
有松は無視を決め込んだ。
ドアの前で立ち止まり、ドアを2回叩く。
「開けてくれ。尋問は以前と変わらない。もうアメリカに引き渡そう」
有松はドアから向き直り、壁によりかかる。鍵が開く音がし、それから先ほどと同じ2名の自衛官が室内に侵入してきた。
「そいつを監禁してくれ。アメリカに引き渡した方がよさそうだ」
有松はそう言うと、部屋を出ようとした。
しかし、自衛官の一人が有松の前に立ちはだかる。
「三佐、少しお待ちください」
そういって一人の自衛官が静止を呼びかける。
「なんだ?」
次の瞬間、有松は顔からさーっと血の気が引くのを感じた。
有松に静止を呼びかけた自衛官とは別の自衛官が89式小銃を頭に突きつけていたのだ。
「な、なんのマネだ・・・?」
「悪く思わないで下さい。我々もEL-OKAE星人なんですよ」
自衛官がにやつきながら言う。静止を呼びかけたほうの男もにやにやと憎たらしい笑みを浮べていた。
「じゃ、腰の拳銃をこっちに渡してもらいましょうか。無駄な抵抗は考えないことですね。駐屯地内の地球人は全員監禁していますから」
そう言うと、宇宙人は有松を連行して行った。退室ぎわに、有松がナホンを振り返る。
「だから私の言ったとおりだっただろう」
ナホンは自慢げに声を張り上げていた。
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「驚愕! 宇宙人は実在した!」
「なんと目的は地球侵略!?」

 日課のネットウォッチングをしていると、凄い見出しがヤフーのトップに並んでいる。
 普段のしょぼん太なら、2chに飛んでいって、お祭り気分で掲示板に参加する所であろう。
 しかし、とても今はそんな気分にならない。しょぼん太はため息だけを吐き、PCの電源を切った。

「僕は…一体なんなんだ。どうなっているんだ……」
 バタフリーへと進化した肉体。
 その後の殺人衝動。
 もう何がどうなっていて、どうすればよいのかわからない。
 頭がおかしくなりそうだった。
  手にある、自分が殺した少女の、形見のペンダントを見ながら、しょぼん太はぽつりと漏らした。
「とりあえずオナニーでもしよう」
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進化した!!!

 その時そこに魔化魍ツチグモが現れた!
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 突然目の前に現れ、魔化魍ツチグモと名乗ったその女は、なんとしょぼん太が殺したあの少女だった。
 その少女は驚くしょぼん太に言った。
「しょぼん太くん、私を殺した責任をとってもらうからね
 貴方に一度殺されたせいで、当分は私は普通の人間並みの力しか無くなってしまったの
 貴方が何者で、何でそんなにくべんきの姿なのかは知らない。
 けれど、地球を守る為、私を殺したその貴方の力を貸して欲しいの」

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ツチグモの後ろに首だけ霊が現れた。
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ショボン太は首だけ霊に頭突きを喰らわせ、ひるんだ隙に進化したことで得た能力、「しおふき」を本能的に理解し、排水器官から高圧の水を噴出、首だけ霊を退ける。霊と表現したものの、頭突きやしおふきが通じるあたり、実態ではあるようだ。
さらに追撃をするショボン太。新たに得た獣の肉体の、発達した腕で首だけ霊を締め付け続ける。

※実態は実体の誤りです><
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すると首だけ霊の頭頂部からヒビが入り始めた。
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音を立てて真っ二つに割れる首だけ霊。その中から現れたものは……。
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「マ、マトイ……」
ショボン太は首だけ霊の中から現れたその物体、その顔を知っていた。
「ははは」
首だけの姿に滑稽さを覚え、思わず笑うショボン太。
「なんだ、お前も化け物になっていたのか」
マトイは、ショボン太がウェブ・メッセンジャーで、よくやり取りをしていた人物だ。ある事件(あえて何があったかは触れないでおこう)が問題となり、ネット上に顔を晒されて困っていたようだが、まさか自分と同じように化け物になっていたとは……。
ショボン太は思案したが、目の前に現れたマトイの顔をしたモノが、明確な敵意を示す表情に切り替わっていることに気づくと、もはや考えを巡らす事は不要であると判断した。
思考する事を捨てたショボン太の精神は、すでに獣へと切り替わっていた。
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「ジュシャオオオオオオ!!」
にくべんきの姿をしたショボン太はわけもわからず魔化魍ツチグモを攻撃した!
「…あれ?」
気がつくと、まぽんは行きつけの風俗店にいた。
指名したミョンちゃんが裸のまま、心配そうにまぽんを覗き込んでいる。
どうやら膝枕されている。

「大丈夫?口でしてあげてたらまぽちゃん
射精した瞬間に雄叫びをあげてそのまま卒倒しちゃったのよ」
「ああ、そっか…。ああ、奇妙な夢だった…。
良かった、この現実が妄想で、妄想が現実となっている夢を見たよ」
(多分、この間あんな化物達を見たからだな…)

「どうするゅ?延長するゅ?」
童顔のミョンが乳を丸出しにしたまま
上から覗き込んでいる。

その乳を片手で優しく転がすと、まぽんは言った。
「…もう帰るね、今日は」
(あの化物達をなんとかしなきゃ…)

「そっか、また来てねん♪」
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まほんは夜の街を歩きながら考えていた。夢の中で見た「しょぼん太」という奴…
あいつが化物になって女の子を殺した…しかしなんで僕の夢に出て来たんだろう…
よどんだ夜空を眺めながら「お、俺はどうすればいいのよ?」

~その頃~
しょぼん太は自分の部屋にこもったまま、犠牲にしてしまった見知らぬ少女の
ロケットペンダントの蓋を開き、その中の写真を眺め震えていた。
しょぼん太の目は死んでいた。魚の目。「僕は…どうすれば…」


時は2000と7年。新東京は空の下にて
2人の悩める男児の姿あり。
ひとりはイケ面、ひとりはブサ面。
その運命が今動き出す。
訂正 見知らぬ少女 → クラスメイト?
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