序章 王石 ーキングストーンー
ここは現実世界とは異なる異世界「ラインガルト」。物語はここより始まる。
遥か400年前、ここラインガルトは4つの国によって支配されていた。その4つの国とはエルロード王国・ビュリック共和国・ガストラング帝国・アルーウィン自治国(現在はコリヌ諸島連邦)である。
この4つの国は日々この世界の覇権をかけて争っていたため、まさにこの時代は戦乱の世の中であった。
だが戦争は突如としてあらぬ方向に向かった。この世界を支配しようと突如、悪魔王メフィストフェレス率いる悪魔軍が攻め込んできたのだ。
そしてこれを防ぐために、この世界の秩序を保っていた神界王オーディン率いる天使軍が迎え撃った。この戦争はやがて4国の覇権争いを巻き込み、エルロードとアルーウィンは天使軍と同盟を組み、ビュリックとガストラングは悪魔軍と協定を結んだ。この全世界を巻き込んだ大戦争はのちに、終末戦争(ラグナロク)と呼ばれた。
この終末戦争期に活躍したのが後世に伝えられている、エルロード初代魔法騎士団長ワーグナー・大賢者ヘリオス・ビュリック共和国銃兵軍総帥マーカス・教皇アレリウス14世・ウーフェイ流拳法創始者エメット・伝説の魔獣使いアレックス・ガストラング帝国初代皇帝シュミッド1世・アルーウィン暗黒騎士隊長バルバドスの八英雄である。
彼らの武器は伝説の八神器として様々な場所に封印されている。これらは後に、物語に深くかかわってくる。
話を元に戻そう。終末戦争は激戦の末に天使軍が勝利し、悪魔王メフィストフェレスは神界王オーディンによって巨大な封印石に封印され、二度と復活できないように封印石はバラバラになって世界中に散りばめられた。この破片は後に王石(キングストーン)とよばれ、これをすべて集めたものは悪魔王の力を手に入れることができるといわれるようになった。
時は400年後の現代、運命の歯車は今動き出したのだ・・・・・・・。