だから私は疑った。
けれども、彼女たちもまた私のことを疑っていた。
――しょうがないことなのだ――
――それは、しかたのないことなのだ――
一通のメールだった。
送り主はアドレス帳には登録されていなかった。
そこには時間と、校内の一部屋の教室が記載されていた。
普通の人ならこう考えるだろう。
――とんだ、手の込んだ悪戯メールだ――
けれども私はとても疲れていた。
けれども私はとても疼いていた。
けれども私は……
メールの最後、単調に添えられた文字に私は誘われてしまった。
魔王へ、と。