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 あの日――“奴”と初めて出合った日、俺はいつも通りクソみたいにくだらねぇ学校をサボり、ゲーセンにいた―――
「―――くだらねぇ…」
口癖のようにそんなことをつぶやく俺に、誰かが声をかける―――
「――――君が札幌時計台くんかな」
こんな場所で俺に話しかけるような奴は、俺をぶっ殺したい奴か俺にぶっ殺されたい奴だけだ。とりあえず適当にあしらうのが吉だ―――
「―――今忙しいからあとにしてくんねぇかな」
顔も見ずに『クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡』に勤しむ俺―――
「じゃあ、終わるまで待とうかな―――」
抑揚のない口調で返答が帰ってくる。なんだコイツは―――
「オイ、そこの突っ立っていられても目障りだから用があんなら今言えよ―――“!?”」
「それじゃあ単刀直入に言うけど、うちの学校に入ってくれないかな―――?」
「―――は…?」
初めてソイツの方へ振り向く―――
「―――――その制服は…」
見覚えがある。確か県内でも最もイカレた奴らが集まる学校――――――――
「“アカデミー学園”――――――――――――!」
「ああ、知っているのなら話が早いね。君の力が必要なんだ」
「そうか、わかった」
「よろしく」
これが俺とアイツ――“サン・ジョルジョ・マッジョーレ”、そして“Gクラス”との出会いの始まりだった―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


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過去の俺スプリングバルバリアン 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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