小説の書き方アンソロ自慰なるものを見つけて、つらつらと書き綴ってみた所存であります。
僕の場合、もしかしたら人と違って特殊なのかもしれないので、参考になるかどうか分かりかねますが、それでもよろしければぜひご覧ください。なお、他の作者様とは出来るだけ被らないような内容にしようと思います。あ、基本的な文章作法などは割愛します。
さて……
①小説を書き始める前に
小説を書き始めるにあたって必要となるのは、基本的な構成とか、登場人物とか、多々あります。その中でも僕が重視しているのは、物語の流れとキャラクターです。
物語の流れというのはあらすじみたいなもので、書き始める前にあらかじめストーリーの全体的な流れを考えておく必要があります。そうでなければ行き当たりばったりになって筆が進まなくなるということもありますから。というか、これで更新遅延の大きな原因の一つだと思われます。
では、具体的には何を決めておけばいいのか。物語の起承転結と、それに伴ったキャラクターです。あら、二つ目の要素が紛れ込んできた。
小説を書き始めるには、やはりそれ相応の「テーマ」が必要です。これがあるとないとでは後々影響が出てくるので注意が必要です。なぜなら、小説という文字を分解すると「小さな説き」と取れるように、小説においては読者を納得させられるような自分の考えとか、人生観とか、そういうのを盛り込まなければいけない時がありますから。もちろん、例外はあります。
さて、テーマが決まりました。次は何を決めようか。多くの人がキャラクターを考えることが多いようですが、まずは基本的な物語の構成を考えることが大事です。ここら辺から完璧に僕の持論になっていくので注意が必要でございます。
まずは起承転結を考えます。例えば、
・主人公の許に美少女がやってくる
・美少女のせいで波乱万丈な日常が訪れる
・美少女の正体が判明 守るために戦うがやられる 何かが覚醒
・敵倒す ハッピーエンド
とんでもなく適当で大雑把ですが、こんなものでもないよりマシです。途中で辻褄が合わなくなって書きなおすよりはよっぽど手間がかからないと思います。
で、適当に起承転結を決めた後は、再び起承転結を決める作業に入ります。
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つまりですね。「起」「承」「転」「結」のそれぞれの部分で、再び起承転結を決めるということです。つまり全体を四等分した状態から、さらに四等分して十六等分するということですね。それぞれの部分でもオチを書くと言えば、幾分かは分かりやすいでしょうか。「転」の部分は特にこのような作業が必要です。
前の適当構成でも既に三つの部分に分かれているのがお分かりでしょうか。ここにおいては「転」の中の「起」で美少女の正体が判明し、「承」の部分で黒幕みたいなのが現れて主人公たちをフルボッコ。「転」で物語のテーマに沿ったことを主人公たちが色々考えたりして、それをきっかけに何かが覚醒。「結」で黒幕を倒しに行く、と言ったような感じです。なんかそれっぽいでしょう?
十六等分をしてしまえば、もう物語の構成は完成したも同然です。あとはテーマに沿って具体的にストーリーを考えていくにあたって、主人公や仲間や悪役などを決めていけばよいでしょう。僕の場合この辺は脳内で行うので割愛いたします。
さあ、これで小説を書く手筈は整いました。
②面白い物語の必須条件とは
個人的な観点ですが、面白い小説と言うものは須らく、
「不完全な主人公がさまざまな試練と激突して成長し、どうしても知りたくなるような謎が存在して手に汗握るスリルに満ちており、どんでん返しにびっくりさせられ、意外な結末によって読了後も余韻が残るような物語を詳細に書き綴ったもの」だと僕は考えています。
それに見合った小説の四大要素(舞台、人間関係、道具、背景)を効果的に盛り込むことによって、小説と言うものは成り立っているのだと思います。さらに小説を盛り上げるためには、伏線や時間制限、登場人物の「欲望」や「葛藤」などしっかり考えなければいけませんが、そこまで深く言及するのもどうかと思うので、簡潔に説明したします。そもそもこんなことを並べ立てられるほど偉いわけではないので。
ここでは小説の重大な要素として、「主人公の成長」を念頭に置いて説明します。
そもそも成長とは、時間の経過とともに主人公がかつて出来なかったことが出来るようになる、ということです。つまり以前の主人公に足りなかったものを、今の主人公は身につけているのです。物語の当初に置いては不可能であったことを、クライマックスの主人公は成し遂げなければなりません。
それじゃあ一体どんな面で主人公を成長させればいいの? と言う問いに対して。僕は基本的に、「知恵」「勇気」「人間性」という三つの要素から淘汰して選んでいます。例えば、
「知恵」……価値観、態度、見解
「勇気」……行動すること、又はそれの意思決定
「人間性」……感情的反応、感情的気質
と、言ったところ。ここでイメージして欲しいのは、あなたは物語が終わった時に「主人公にどんな人間になって欲しいか」です。知恵で言えば、「どんな謎でも解き明かす賢人」なのか。勇気で言えば「何事にも恐れずに立ち向かう度胸ある人間」なのか。人間性で言えば「誰もに好かれるような人間味に溢れたいい人」なのか。決めておきましょう。
で、次は決まったその理想像から、三大要素を簒奪するべし! そうすれば、こんな感じになります。
「名推理の出来ない探偵」
「行動が出来ない新米刑事」
「感情を失った音楽家」
そんな人たちが失った力を取り戻そうとする時。初めて、ドラマと言うものが生まれるのです。
さて。主人公が失った力と理想像を決めたわけですが。注意しておきたいことが一つあります。それは、主人公自身の成長でなければ決して意味がないと言うことです。
例えば、外部の人に諭されて主人公が覚醒する(例:ク○リンが最長老様に力を引き出してもらう)のではいけません。自分自身の感情の昂ぶりや心の成長(例:大切な友人であるクリ○ンを殺されたことによって悟○の怒りが爆発)でなければ、主人公の成長と言うものは見られないのです。その辺、気をつけておきましょう。
あと僕が述べておくことと言えば、パクリは決して悪くないと言うことです。ドラゴンボールだって主人公の名前はまんま孫悟空です。大人気漫画「北斗の拳」も映画「マッドマックス」シリーズのパクリに過ぎません。
してはいけないのは、キャラクターや舞台設定を丸ごと持っていくことです。ちょちょいと面白そうな要素を拝借するだけでいいのです。
で、それらを組み合わせていけば、必然的に独自の物語と言うものが萌えてきます。ここまでくれば、もう物語の展開に詰まったり、どんな風に終わらせるかなどと悩むことはないでしょう。
その物語を生かすも殺すもあなた次第、と言っておきましょうか。
特にオチも何もないので、以上をもって僕なりの小説の書き方とさせていただきます。主旨から外れている気もしますが、この際、気にしません。もうどうにでもなれ。
それではこの辺りで。駄文失礼いたしました。