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プロローグ 日記

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日記 五月十八日


僕は今東京に住んでいるんだ

東京の都会から少し離れた北東京っていう所に住んでいる

そんな北東京に住んでいる僕はある事に気が付いたんだ

ある路地裏に入る―――っと、ごめんね話す前に自己紹介をするね

こんにちは、僕は夢野慎司(ゆめのしんじ)

高校二年生、極々一般な学校に通いそれなりに楽しんでいる普通の学生

他と違うところを上げるとしたら、少し人間離れしていることかな

簡単な自己紹介でごめんね、でもまだ話しは終わってないからとりあえず話し戻すね

ある路地裏に入ると僕は必ず迷うんだ

別に僕は方向音痴とかじゃない

ある路地裏の曲がり角を左、右、左と進んだ後に元来た道を戻る

すると、別の曲がり角に来ている、本当なら大通りに出ているはずなのに

不思議に思った僕は同じ道を左、右、左とまた進もうとする

すると、左に進めたはずの道は右にしか進めなくなっていた

……まぁこんな具合に4時間は迷ったのかな、やっとその路地裏から出れたんだ

不思議に思った僕はまた路地裏に足を踏み入れた

そしてまた迷い、4時間して出てくる

また不思議になった僕は行く気はなかったが足を踏み入れてしまった

迷うなら行かなければいいだけなのに僕は足を踏み入れた

もしかしたら迷ったことに僕は悔しかったのかもしれない

これで三回目の路地裏、もう来るのは止そうと思った

そんな三回目に凄い光景を見てしまった

その日は夜だった、月明かりを辿りに進んでいたんだ

そこで僕はふと上を向いたんだ

そこには、鬼の仮面をして二つの刀を持った女性が跳んでいた

それは、ちょうど背景に満月がバックあったのでその姿は神々しかった

僕はその女性に少し見惚れてしまった、仮面で顔は見えなかったけど

その女性のことを考えながらまた路地裏を進んだ

突然、足音がしたので後ろ向いた

そこには僕の学校にいる美女、水無月恋(みなづきれん)がいた

そして手に沢山のナイフを持った僕と同じくらいの背の男もいた

突然男がナイフを恋さんに投げたんだ、そのナイフを恋さんは避けた

避けられたナイフは僕の肩をかすった、「いたっ」って思わず声を出してしまった

二人が驚いた表情で僕を見た、僕は怖くなったので全力で適当に路地裏を走った

左、右、左、右……気が付くと路地裏から大通りに出ていた

以来僕はその路地裏に近づかなくなった

だが、事件がおきた

今から話すのは僕がその路地裏に足を踏み入れた話、そして事件が起きる一週間前の話


これは、僕が始まる為の物語
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