000
僕こと、阿良々木暦の日常というやつは、語らうまでもないことで満たされている。
退屈だが愛すべき日常だと思っているし、それは他人に話した所で笑いを得られるようなものでないこともわかっている。
地獄のような春休みから始まった怪異譚なら、話して聞かせればなかなかの聞き応えは約束できるだろう。
しかし、それは語れない。
怪異は怪異を知れば、憑かれやすくなる。
怪異はあくまで舞台裏。
これは僕の友人である、八九寺真宵の言葉だ。迷い牛に迷った、小学生。
鬼。
蟹。
蝸牛
猫。
猿。
蛇。
蜂。
鳥。
そんな怪異達に遭いながら、僕は今日も日常を歩む。
だから今回は、僕にしては珍しく、日常だけを語らおうと思う。
001
夏を頑張れないヤツは受験に勝てない、という格言がある。出どころはわからないが、その格言に含まれた味わいというやつは、それはそれは深い物だろう。夏は学校もないし、気が緩みやすくなる時期だ。そこは自分が気を引き締めないと、受験どころか何に対しても頑張れない。受験生になって、そして夏に受験勉強をしている身になって、初めてそんなことを思った。
身につまされた。
骨身に染みたと言ってもいい。
僕らは先人の言ったことを軽くスルーしがちだが、先人は体験したことを僕らにアドバイスしてくれているのだ。それが間違っているはずがない。
その格言を使うタイミングが間違っていることはあっても、その格言自体が間違いということはないだろう。実際に体験した人の言葉は、やはり重たい物だし。
「なあなあ兄ちゃん。やっぱり必殺技は派手な方がいいよな? 正義の味方としてはやっぱり欲しいのさ、必殺技。必ず殺す技と書いて必殺技だぜ? 私の中の男心……いや、むしろ漢字の『漢』と書いて『漢心』だな!」
だから、受験勉強に精を出しているのに『必殺技が欲しい』とか言い出すバカな妹なんて、僕の妹ではない。もし僕に子供が生まれたら、『受験勉強を邪魔するヤツは家族でも容赦するな』という格言を残すことが決定した。
「あのなあ、火憐ちゃん」
僕はくるりと椅子を回し、僕のベッドに座る、妹の火憐を見た。
長く黒い髪をポニーテールにした、背の高い少女だ。普段から学校指定のジャージを着ている。おしゃれとかには興味が無く、むしろ自分の体を鍛え抜く(いじめ抜くこと)ことが趣味なのだ。
「僕が今何をしているかわかるだろ?」
「おう! 机に向かって勉強してるな! 偉いぜ兄ちゃん。あたしなんか鉛筆持ったこともないからな」
いや、さすがにそれはないだろ。
確かにお前はバカだけど。それだと勉強どころかテストまで棒に振ってるだろ。
「あたしは物を書く時にシャーペンしか使わない女だからな!」
「だったら小学校の時はどうしたんだよ? 禁止だったよな?」
シャーペンしか持ったことがないなんてバカなことはスルー。
どうせ何も考えてないだろうからな。
「あぁ、禁止だった。だから小学校でノート取るのがままならなくて」
「お前のシャーペンにかける情熱はなんなんだよ!」
そのキャラはもうガハラさんがいるから被るんだよ!
――あ、いや。もう文房具は振り回してないのか。だとすれば一応空席だが……。文房具を振り回すキャラに果たして需要があるのか?
「あぁ、んで? 必殺技だっけ?」
「そうそう。ウルトラマンのスペシュウム光線とか、仮面ライダーのスーパー大切断みたいなかっこいいのがいいんだ」
「確かにスーパー大切断はかっこいい必殺技ではあるが、そこはライダーキックと言うべきだろ!」
スーパー大切断は、仮面ライダーアマゾンの必殺技だ。アマゾンはライダーキックをあまりつかわないライダーで、ファンならまだしも一般知名度は圧倒的に低い。
「まあとにかく、あたしもそういう必殺技が欲しくてさ。いろいろ考えちゃいるんだけど、ピンとこなくて」
妹に『兄ちゃん必殺技が欲しい』と言われるのが妙に悲しいと感じてしまうのはなぜだろう。
まだしも服とかを要求された方がマシなレベル。
世の中には金で解決したいこともあるのだ。
いや、確かに僕も、数学の公式を必殺技みたいで覚えやすいとか言ってるし、そういう意味では兄妹なんだなあと実感させられる。
むしろ痛感だ。
胸の黒く腐敗した部分をねちねちと刺されているような感じ。
「月火ちゃんに相談しろよ。それはファイヤーシスターズで内々に解決しろって」
そして必殺技も内々だけで使ってくれ。
妹が必殺技を持ってるって、文字どころか現象にしても面白いわ。
他人ごとなら、だけど。
「いや、一応相談したけどさ。月火ちゃんは「必殺技は作るものじゃなくて与えられるものだよ」って言ってさあ。取り付く島もないっていうか」
ていうか、月火ちゃんも。
微妙に深いこと言ってる風に聞こえるが、それってつまり、真似だけに留めておきなさいっていうことだよな。
「やっぱ、ファイヤーシスターズっていうからには、火を使った技がいいんだよなあ」
「格闘系にしておけ。現代で火を使うのは料理人くらいなんだよ」
「あたしもある意味料理人だぜ。なんてったって死体をこさえるんだからな!」
「それは犯罪者っていうんだ!!」
もっと詳しく言うと放火魔だ。
「つーか、仮に月火ちゃんがダメでも僕にアドバイスを乞うな。空手道場の先生に乞え」
まあ、僕はその空手道場が、本当に空手を教えているのか疑っているが。
だってこの間の蜂騒動の時、こいつネリチャギとか裸絞めとか使って来たんだぜ?
空手にはそんな技存在しないんだぜ?
「いやあ。これ、師匠からの課題なんだよなあ」
「なに?」
「必殺技作ってこいって、師匠がさ。あたしもそろそろ必殺技はもっといたほうがいいかな、と思って」
火憐はそろそろ自分の師匠を疑ったほうがいいと思うなあ。
まあ、月謝払ってるのは僕じゃないし。習ってるのも僕じゃないから積極的に言っていこうとは思わないけれど。
「課題なら尚更僕を頼っちゃ駄目だろ火憐ちゃん。必殺技っていうのは、自分の内からでるインスピレーションなんじゃないのか?」
高校三年生にもなって、真剣に必殺技云々とか言っているのはさすがに痛すぎる。
戦場ヶ原に見られたら圧倒的に、徹底的に、侮蔑のまなざしで罵倒されるだろうな。
羽川に見られたら優しく『人類に必殺技なんて必要ないんだよ?』とか諭されるかもしれない。羽川に優しくされるのは、なぜか戦場ヶ原に罵倒されるのより傷つく。傷つくというか響く。
「むう。確かにそうだな。さすが兄ちゃん! 亀仙人みたいだ!」
いや、亀仙人はむしろノリノリでかめはめ波を悟空に伝授したような。
まあ、どうせできないんだしコツくらいはいくらでも、的な。打算的な気前のよさだったんだろうけども。
というか、僕が言っていることも月火ちゃんと大して変わっていない。ちょっと言い方が優しくなっているが。
これは僕のノリの良さが現れているのだ。
決して、ちょっと真面目に考えてみるかと思って、急に方向転換した訳ではない。
断じて無い。
「つーか、火憐ちゃん。僕そろそろでかけなきゃならないんで、ここらで切り上げてもいいか? 必殺技のヒント程度なら、考えといてやるからさ」
僕はそう言って、羽川に渡されたドリルを閉じる。
「勉強はいいのか?」
「いいよ、一応今日の分は終わったから。息抜きに散歩でもしてくる」
「おおそうか。まあ休むのも戦いの内だからな。しっかり休んできなよ」
「ああ。お前もほどほどにしとけよ。仮に必殺技を思いついても、まず僕に見せてから実用化するように」
「あいあいさー!」
元気のいい声で返事され、僕は火憐を置いて部屋を出た。
付き合い切れなくなったし、勉強を休憩するにはちょうどいいタイミングだと思ったからだ。
まあ、期待せず、心の底でこっそりと、そこそこ楽しみにしておこう。
火憐ちゃんの必殺技。
003
まあそんなわけで、僕は休憩がてら外をぶらつくことにした。
最近は勉強するのがライフワークみたいになってきているが、ライフワークになったからといってもやはり休憩は大事な物だ。
休むのも戦いの内だと、さっき火憐も言っていたが、まあそういうことだ。
受験戦争というくらいなのだから、休むことも大事だろう。
しすぎてもダメなのだ。
じくじくと迫ってくる暑さに汗を流しながら、僕はあてもない足を前に進める。
「……あ」
その時、前を歩く身体に不釣合な大きいリュックサックを背負った、ツインテールの小学生を見つけた。
あれは、八九寺じゃないか。
八九寺真宵。
迷い牛に迷った少女で、僕の友達。
「……はあ」
思わずため息をついてしまった。
やれやれだ。
どうせ、僕がここでいきなり走りだして、八九寺に後ろから抱きつく様をみなさん期待しているのだろうが、そうはいかない。
そもそも僕はロリコンではないのだ。
何度でも言わせてもらうが、ぱっつんぱっつんのメリハリボディが好み。
だからこそ、春休みのパーフェクト忍が今でも惜しいくらいなのだが、まああの時はそんな余裕などなかったし。
そもそも、僕が八九寺に後ろから抱きつく様が、いろんな方に目撃されているというのを、僕は火憐ちゃんから聞いたじゃないか。
そろそろ本気で通報されかねないし、自重すべきだ。
仮に目撃されていなかったとしても、もう僕は大人だ。
人目があろうとなかろうと、そういう事は自分で律さなければ。
大体がだ、あんなことを喜んでするようでは僕はただの変態だし、そうなっては彼女の戦場ヶ原に申し訳がない。
僕には立派な彼女がいるのだ。
そんな彼女にあの八九時にしてきたことを見られたり知られた日には、三下り半を叩きつけられるどころじゃ済まないだろう。
警察に突き出される。
というか、そもそも殺されるかもしれない。
恐ろしい話だ。
それに、羽川と八九寺で被害者の会を設立している。
つまり羽川にも伝わるかもしれないのだ。
そうなっては僕が死にたくなる。
だからここで八九寺は無視するのが得策なのだ。
しかし、無視するのは小学生相手に大人げない気がしないでもない。
戯れに挨拶を交わして、さらりと別れればいいのだ。
僕は仕方なく、大人としての余裕を見せつける為に、一歩踏み出す。
長かったなあ、本当に長かった。
さあ、行くぞ。
僕のテンションはもはや最高潮だ。
人類の限界を越えているんじゃないかと思うくらいのロケットスタートで走り出し、あらん限りの声で叫ぶ。
「はっちくじぃ――――――――――――――――っ!!」
そして、思いっきり後ろから抱きついた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
大きな声で悲鳴をあげる八九寺に、僕は背後から頬ずりをし、頬にキスの雨を降らせる。
「いやあ久しぶりだなあ!! 久しぶりすぎてさあ、もう全然会えなくて頭おかしくなるかと思ったんだよ! よかった会えて! なんかもう二度と会えないんじゃないかみたいな気がしてたんだよ! だからもっと触らせろ! 抱きつかせろ!!」
「きゃー! きゃー!!」
「こら! 暴れるな、パンツ脱がせられないだろ!」
八九寺のスカートに手をかけようとする僕。
しかし、
「がうっ! がうっ!!」
八九寺が僕の手に噛み付いてきた。
「痛ぇ! なにすんだこいつ!」
痛いのも。
なにすんだも僕だった。
あの長い前振りも僕の中ではすでにお約束だが、やっぱり八九寺の事は大好きなのだった。
八九寺から離れると、彼女は振り返って、僕の姿を視認する。
「あ……アカサ木さんじゃないですか」
「僕は誠実なんだ。結婚詐欺師みたいに言うな。僕の名前は阿良々木だ」
「失礼。噛みました」
「違う、わざとだ……」
「噛みまみた」
「わざとじゃない!?」
「はめました」
「結婚詐欺師はお前だったのか!?」
まあ確かに、僕はお前の可愛さに騙されてる感はあるんだけど。
「しかし阿良々木さん。今の流れには一つ事実とは違う部分がありましたよ」
「え? あったかそんな部分」
いや、まあボケだから事実と違う部分しかないのだけれど。
「阿良々木さんは女性に誠実とはとても言えませんよ」
「そんな馬鹿な!」
「普通、女性に誠実な人は、いきなり背後から抱きついたりしませんよ」
「確かに!」
普通に説教を食らった。
だからといって、結婚詐欺師呼ばわりもなかなかの屈辱ではあるが。
「大体阿良々木さんは、女性にだらしないという印象しかないのですが」
「僕そんな印象を抱かれているのか!?」
「そもそも、家庭教師なら戦場ヶ原さんだけで充分ではないですか。それを羽川さんにまで頼んでいるのですから、あまりいい印象では……」
そう。僕は偶数日には戦場ヶ原、奇数日には羽川に家庭教師を頼んでいるのだ。
ちなみに日曜は休み。
戦場ヶ原は学校でトップクラスに頭がいいし、羽川はトップ。
こんな環境で勉強できるのだから、僕は恵まれているなあと思いっぱなしだが。
「しかしな八九寺、確かに僕はあの二人に勉強を教えてもらっているが、戦場ヶ原は厳しすぎて勉強が嫌いになりそうなんだ」
わからない問題を質問しただけで、「あら阿良々木くん。そんなこともわからないのかしら。本当、数学以外は無能ね。一体どこまで私の手を煩わせれば気が済むのかしら。煩わしいというより、忘れたいくらいの出来の悪さね。これだから無脊椎動物は」とか言われるんだよ!
それを羽川の優しさでなんとかやる気を保っている状態だ。
「まあ、阿良々木さんは勉強をきっかけに二人の女性を篭絡したいだけでしょうからね。やる気がなくなっても仕方ないとは思いますが」
「お前は僕に受験勉強してほしくないのか!?」
なんだか八九寺は、僕の受験勉強に苦言を呈することが多い気がする。
苦言というか、ほとんどいちゃもんな気がするのだけれど。
「ほら、受験勉強していると、私にかまってくれないではないですか」
「ど、どうした八九寺! お前がそんな可愛いことを言い出すなんて……。ついに僕の魅力に気づいたか」
「いえ。冗談ですから本気にしないでください。気持ち悪いです」
「なんか今日のお前は冷たすぎるぞ……?」
どうしたのだろうか。
僕と八九寺はたしかに親友同士だったはずなのだが。
「今日は冷たくしたい日なのですよ。私は今日からクールビューティーを目指すのです」
「それはクールビューティというか、単純にそっけないだけじゃ」
「クールビューティーとはそっけない物ではないですか?」
「まあそっけない物かもしれないけど、さっきまでのお前は完全に僕の事を嫌っていた感じだったぞ?」
最近はクールビューティーといいつつ、ただ冷徹な人が増えている気がする。
本物のクールビューティーっていうのは、もっと冷静に男を躱せるいい女的存在だと思うのだけど。
「ほほう、さすが軟派な阿良々木さん。女性については一家言を要するというわけですね」
「僕は別に軟派じゃないし一家言なんて要してない! 戦場ヶ原一筋だ!」
「そうですか? 少なくとも硬派ではないと思いますが。硬派な男性は女性に後ろから抱きついたりはしません」
軟派じゃないと反論したら論破された。
さっきから僕は八九寺にいいようにやられすぎだ。
やはり悪行というのはするべきじゃないな。堂々と反論もできない。
「……ま、この話はここまでにして。なあ八九寺、好きな必殺技とかあるか?」
決して、この話は分が悪いからもうやめようという意味合いではなく、火憐ちゃんの期待に添えるべく、僕はそんな事を言ってみた。
すると、八九寺は目を細め、この人本気で言っているんだろうかと疑わしげな視線を向けてくる。
「必殺技……ですか? 高校三年生が振ってくる話題としては少し陳腐すぎる気がしますよ、アザラシさん」
「僕は水族館でショーをしたりする愛らしい生き物じゃない。僕の名前は阿良々木だ」
「失礼。噛みました」
「違う、わざとだ……」
「噛みまみた」
「わざとじゃない!?」
「カニ食べた?」
「アザラシはカニ食べないよ!」
確か、魚とかイカが主食だったはずである。
「魚とかならともかく、カニとなるとなかなかショッキングですね。映像的に」
「……あー、なんでだろうなあ」
「やはり、わざわざ甲殻を毟って食べるという行動が発生し、その手間にアザラシらしからぬ浅ましさを感じるからですかね?」
「そんな子供らしくない分析するな!!」
ただでさえ子供らしくない話し方をするんだから。
地の文がなかったら、僕は敬語を話す同級生と喋っているように読めるのかもしれない。
確かにちょっと、同じレベルではしゃぎすぎてる感は否めないが……。
小学生女児と同レベルで話す僕……。
「まあペットの猫がゴキブリとかネズミとか捕まえてくるとがっかりする飼い主くらい勝手な発想ですけどね」
「まあ……そういうのは習性だからしょうがないよな。わかってても、僕は引かない自信がないけれど」
「そうです。阿良々木さんが私を見たら抱きついてしまうのと同じくらいの習性です」
「僕のそれは習性じゃない! 使命だ!!」
「幼女に抱きつくのが使命なわけないじゃないですか!?」
「ないかなあ、そういう仕事……」
「使命じゃなかったんですか……? って、その前に必殺技でしたね」
「ああ、そうだった」
すっかり忘れてた。アザラシからすっかり逸れたんだ。
「個人的には『炎ダイナミック』ですかねえ」
「なにそれ!? なんか弱そう!!」
「いえいえ。とあるゲームの最強技なんですよ? 攻略本にも「いつでも出せれば無敵」と書かれるほどで。ゲーム自体もバランスはちょっとアレでしたが、面白かったですし」
「ふぅん。どんな技なんだ?」
「剣で何回か斬りつける技ですね」
剣か……。火憐ちゃんが武器を持つ事に納得するとは思えないな……。
「そっか、サンキュー八九寺」
「いえいえ。別にこれくらいは。――もしかして、妹さんが「必殺技ほしいー」とか言ってたから、ロリコンの阿良々木さんとして協力してやろうとしたんですか?」
「なぜそこまでわかる!? っていうか、そこはシスコンと呼べ! 別に妹を幼女性愛視点で見ちゃいない!!」
そもそも、火憐ちゃんはロリ系と程遠い体型をしているが。
「やはりですか。さすが阿良々木さん、妹思いですねえ」
口元を押さえて笑う八九寺に、一抹の意地悪さを感じ、僕は拗ねたように「そんなんじゃねえよ」と言って、そのまま通り過ぎた。
「それではまた、阿良々木さん」
「ああ、じゃあな」
僕達は手を振って別れた。
……帰るにはまだ早いか……。
次はどこへ行こうかな。
化物語(二次創作)
化物語(二次創作)
確か高校の時に書いた物ですね。発掘したので上げました。
当時、僕はコメディがあまり得意じゃなかったので、当時のトレンドである化物語からそのコツをいただこうとし、こうして好きなキャラの掛け合いだけ練習しました。他のキャラを書く予定はないですね。
これで学んだのは『キャラを立てれば会話が動く』という事でした。
やっぱりキャラは大事で、ストーリーはキャラの人生なのですから、キャラさえ整えば話もある程度はなんとかなるという手応えを感じました。
連載中の『王ヶ城雨梨の強すぎる愛情』は、多分これを書いた時の手応えが元ですね。化物語から影響を受けているというわけではなく、練習の成果というか。個人的にはあっちも書き甲斐のある作品です。
ちなみに、多分これは偽物語くらいまでしか読んでなかった頃くらいだと思います。
確か高校の時に書いた物ですね。発掘したので上げました。
当時、僕はコメディがあまり得意じゃなかったので、当時のトレンドである化物語からそのコツをいただこうとし、こうして好きなキャラの掛け合いだけ練習しました。他のキャラを書く予定はないですね。
これで学んだのは『キャラを立てれば会話が動く』という事でした。
やっぱりキャラは大事で、ストーリーはキャラの人生なのですから、キャラさえ整えば話もある程度はなんとかなるという手応えを感じました。
連載中の『王ヶ城雨梨の強すぎる愛情』は、多分これを書いた時の手応えが元ですね。化物語から影響を受けているというわけではなく、練習の成果というか。個人的にはあっちも書き甲斐のある作品です。
ちなみに、多分これは偽物語くらいまでしか読んでなかった頃くらいだと思います。