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あとがき 2010/12/25

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私は今、東京のとあるネカフェの一室でこのあとがきを書いている。
私は関西の人間なのだが、就職活動のためクリスマスに面接が入り、東京まで来たのだった。

この物語は私の願望によって生まれた物語である。
もてない男がある日クリスマスプレゼントに彼女をもらうという理想的な環境を自分なりに妄想した。
それは残念ながら小説という枠組みの中ではありきたりで陳腐な物語になってしまうのだが、私は満足だ。

このお話はまた、私だけではなく読者の「あなた」の物語でもある。
主人公は男性だが、逆の立場として女性からも読んでもらいたい。
その体で書いたので私はあえて最後まで『僕』と『彼女』の名前は記さなかった。

本当は23日に更新を終わらせたかったのだが色々と所要が重なり、ろくに推敲も出来ていない状態で更新した事をこの場でお詫びさせてもらう。
手直しは後日、チョコチョコと行っていく予定である。
どうしても、今日中に更新したかった。さもなければこの物語は一切の意味をなくしてしまうからだ。

最初は主人公と彼女が色々窮地に陥った人間たちに幸せなクリスマスをプレゼントするという『東京ゴッドファーザーズ』的なノリの作品を書く予定だったが、そうなると二百枚を越える作品になりそうだったので中断した。
結果的に生まれたのがこのどこにでもありそうな物語である。
急いで書いたため最後の落ちもどこか無理やり感が否めないが、いつか修正したいとは思う。

最後になりましたが、この様なお話を読んでいただいてありがとうございました。
予定していた長編は順調に作業が遅れています。
12月24日。最低な一日を過ごす人も、その逆の人も居ると思います。
ただ、願わくばクリスマスは念に一回なので、楽しんでほしいと僕はそう思うわけです。
とりあえず今日はボッチで東京をさまよう予定です。

では皆さん、メリークリスマス!
5

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