第1話「悪魔に憑かれた者」

 

この世には恐ろしい怪物がいる...それは「悪魔」と呼ばれている。

 

俺が目にしたのは5歳の時だった―――

 

2005年X月X日 聖マーリン教会

 

「神父さん、殺さないであれは僕のお父さんとお母さんだよっ!!」

 

「残念だが...もう君のお父さんとお母さんではないんだよ...」

 

「僕のお父さんとお母さんだよっ!!」

 

今目の前にいるのは人の形をした人ではないなにかだということは、

小さかった俺には理解ができなかった。

 

「おいで...怖くないよ...エモノヲコロス...」

 

目の前にいたお母さんはもう自我が保てなくなっていた。

 

「悪魔よ...この世から滅されよ...神よ救いたまえっ!!」

 

「キサマ...ソノテイドデ...ワガニクタイヲ...ホロボセルトオモッテイルノカッ!!」

 

もう目の前にいたのは「悪魔」そのものだった...

 

悪魔たちはそう言い放つと黒い炎を飛ばした。

 

バッ

 

「あっ!!うぁぁっ!!あついっ!!助けてくれっ!!神よっ!!」

 

その後の記憶は俺は覚えていない。

 

俺は両親を殺した「悪魔」に復讐するために悪魔に対抗できる力を手にした。

 

現段階でわかっていることは「悪魔」に対抗できるのは聖なる力をもつ人智を超えた「神」と呼ばれるものだけだということだけだ。

 

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