戦歌の楽隊
作品情報
作者 :玄界灘 潮
掲載誌 :ヤングVIP
ジャンル :中世戦記漫画
掲載期間 :2007 5/14~
サイトURL:戦歌の楽隊
解説
一章は1439年、百年戦争末期のフランスブルゴーニュ地方が舞台。 小さな傭兵団の首領ニルスの活躍を描く。
二章は10年戻って1429年、イングランド軍に包囲されるオルレアンが舞台。
以降、1453年の百年戦争終結までを数章に分けて描いていく予定。
2章登場人物紹介
・私生児(バタール)ジャン(1402~1468)
「オルレアンの私生児(ル・バタール・ドルレアン)」と渾名される、
オルレアン公シャルルの腹違いの弟。
先代ブルゴーニュ公ジャンとの政争に敗れ暗殺された父・先代オルレアン公ルイは、
先王シャルル6世の弟。今上シャルル7世とは従兄弟の関係にあり、信頼厚い。
モン・サン・ミシェルでの篭城戦など、弱冠27歳にして各地で孤軍奮闘を続ける
フランス軍屈指の勇将。イングランド軍に捕らえられ捕虜となっている兄公にかわり、
此度オルレアン防衛戦の指揮を執る。
*ちなみに兄オルレアン公は、ロンドンで活躍し中世最大の詩人と呼ばれるシャルル・ドル
レアンと同一人物である。
*リュック・ベッソンの映画では「デュノワ伯ジャン」となっているが、実際に
彼がデュノワ伯となるのはもう少し後の話。
デュノワ伯にした方が色々やりやすくはありますが、ベッソン版との
差別化のためにも史実の呼称を採用しました。
・「憤怒(ラ・イール)」エチエンヌ・ド・ヴィニョル(1390頃~1453)
ラ・イールと通称されるフランス軍きっての猛将。南仏ガスコーニュ出身の
元傭兵隊長。赤いマントにカウベルをいくつもくくりつけ戦場を駆ける。
・ジル・ド・レェ(1404~1440) ジル・ド・レ、ジル・ド・レイとも表記される。
両親・祖父はフランスを代表する大貴族。近い将来それらをすべて引き継ぎ、
フランス最大の財力を持つ大領主となることを約束された男。
シャルル7世第一の側近、ラ・トレモイユ侍従長の従兄弟でもあり、
宮廷内でも次期大元帥の筆頭候補とうわさされる。
王国の危機に際し、私兵の騎馬軍200騎を率い参戦する齢25の若武者。