そして俺はカレーを望んだ

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そして俺はカレーを望んだ は 人大甲文藝新都連載作品(2008/10/08~)。ジャンルは能力バトル。2012年11月現在、第二部第七話までアップされている。

第一部ストーリー

時は二十一世紀、現実とはそう変わらない日本に、一人の男がいた。
彼の名は相羽光史。唯一無二の舌を持つ、なにかおかしい運命に選ばれた男。
無類のカレー好きである彼は、今日もカレーを食べるべく帰宅していた。
そこに現れるロングコート男と銀髪女。平和な日本に似つかわしくない黒光りを見て、彼は何を思うのか。
ここに、壮絶なカレー批評物語が始まる。


第一部登場人物

学校

相羽光史(あいば こうじ)
ちょっとうっとうしいかなと思える長さの黒髪はお気に入り!
主人公。きがくるっとる。変人。カレー大好き。現役高校二年生。
従姉弟であり育ての親でもある相羽涼子と二人で一軒家に住む。
基本的に女性があまり好きではない。年頃の男の子にしては不健康。でも恋愛はしたい微妙なお年頃。母親は大丈夫。マザコン一歩手前。
ある日を境に数々の“不可解”に巻き込まれていくが、なんとか生き延びている。
能力なんてものはなるべく信じたくはないらしい。もちろん主人公のくせに能力は持っていない。
とか思ってたけど実は能力を持っていた! ですよねー! という声が聞こえる気がする。
能力:現実逃避《ワールドセレクション》
あらゆる可能性の中から理想の可能性を手繰り寄せる。
山田一雄(やまだ かずお)
遅刻することに人生を見出す男、山田! 彼の欠席数はとどまることを知らない。はたして彼は卒業できるのだろうか!
ちゃらい金髪をただ伸ばしているだけとは主人公談。普通にイケてます。
主人公とは隣の席の縁。今では一緒にゲーセンへ行くくらいの仲。恥ずかしいから言わないだけで、主人公とはずっと友達でいたいとか考えてる。
ゲーセン大好き。アーマー……アーセナル・コアのアーケード版なら敵なしさ! コンシューマ版はミッションランクSSはもちろん、実績だって全部解除してしまうくらいやりこんでるぜ!!
能力なんてあるわけがない。
突然現れてムー的で不思議ボルケーノな説明を展開するクラスメイトC(totuzen arawarete moo teki de hushigi VOLCANO na setumei wo tenkai suru classmate C)
「この僕こそが何を隠さない不思議大好き17歳、バイブルはムー、世界の陰謀と宇宙の陰謀、加えてこの日本の陰謀を追求する孤高のクラスメイトCさ!」
黒髪短髪眼鏡で背が低い。絵に描いたような説明的ハカセ男。通称クラスメイトC。ムーはバイブル。MMRは六法全書。X‐FILEは啓示。
能力があったらムーなんて読まない。
部長(BU CHO)
長い黒髪と巨乳という脅威の容姿を持つ。主人公に言わせてみれば、見た目とんでもなく綺麗だけど、正直に言えばかなり“カワヤバイイ”。
学校の屋上に部室を構える天文部の部長。部長としか呼ばれない。いつも机の上に本の壁を作り、新聞を広げては記事を切り取っている。
なんかやばいらしい。
能力は無いだろう。
と、思ってたらやっぱりありました! 能力! 変人ばっかだな!
能力:怪力
常人ではありえない怪力を発揮することが出来る。正確に測ったわけではないが、車程度なら片手で浮かせることが出来るらしい。
桐谷知江(きりや ともえ)
セミロングの黒髪で貧乳。だって背が低いんだもんっ! 僕達私達最後のユートピア、見た目ロリータともちゃんだー!!
基本的に喋らない。無口。第一印象で見る限りは図鑑が好きらしい。宇宙も好きらしい。カレーが好きかどうかはわからない。
背が低いし、入部した時は見なかったので、後輩に認定された。
こんな小さい体に能力なんて……入りきらないよぉっ!

変人達

ハインリーケ・ガーラック(Heinrike Gerlach)
腰まで届く銀髪は見るものを魅了する。手に銃を持ってさえいなければね!
主人公がなんの能力も持っていないのなら、君がヒーローだ! 長い銀髪煌かせ、今日も彼女は銃を撃つ。
ある日主人公のクラスに転校してきた。その日から主人公の苦難が始まる。未だに名前を覚えてもらっていない。銀髪女。
チルドレンというものが嫌いらしい。オッサンとは腐れ縁。
彼女が寄ってくるのか主人公が寄ってくのか、二人は偶然を重ねて出会いを連ならせていく。
能力はあるのかわかんない。
なんちゃって! 彼女に能力が無かったら物語が進まないよ!! ね!::能力:ブライン
目を合わせた相手に向かい、「ブラック・アウトッ!」と叫べば成立する。成立させられた相手は、「ヒデオ」という名の人間に触れることで解除することが出来る。
欠点はメガネ等を通しては使えない。
獄吏杵褌(ごくり きねみつ)
黒のタキシードに身を包み、シルクハットを被り、手にはステッキを持っている。ご丁寧にもたっぷりな口ひげまで蓄えているぞ! 野太い声に丁寧語はかっこいいよね!
紳士。ジェントル。通称オッサン。主人公が母親にあらぬことを言ったことにより、ご近所で変態紳士としての知名度が高まっていることを彼はまだ知らない。
主人公の前に現れ、異次元へと連れ去った張本人。でも自分まで跳んじゃうとは想定してなかったお茶目さん。開道寺とつるんでいるようだぞ。
能力:投獄
触れたものを異次元まで跳ばすことが出来る。でも、生物学的に手だと判断出来るものが自分に触っていた場合は、自分も跳ばされてしまう。月も異次元まで跳ばせるとは本人談。
異次元から出るときは「プリズンブレイクォ」と叫べばいいらしい。「ォ」がポイントだとかどうとか。
開道寺改(かいどうじ あらた)
やっと主人公が名前を覚えた。でもやっぱりロンコ男。
黒いロングコートに身を包み、灰色のニット帽を被っている。いつもポケットに手を入れている。ニット帽を外せばあら不思議、見た感じクールなイケメン。髪が赤い辺り、気分は中二病。
銀髪女と同じく、銃を持っていることが主人公によって確認されている。めでたく変人認定された。
能力は火が関係してるらしい。
能力:炎を出す程度
ある意味最強の能力。能力単体が殺傷能力を持つことは少なく、故に強力なライバルとして主人公の前に立ちはだかる。予定だった。
欠点はあると言えばあるが、欠点になるとは言いがたい。甘いものを食べると怒っちゃうだけ。逆に辛いものを食べると、セーラーなマッチョメンがほうれん草の如く、パワーアップする。
開道寺紗綾(かいどうじ さや)
自身を開道寺の妹と名乗り、サバト臭を漂わせる黒いローブに身を包む女の子。主人公が人生で初めて手を繋いだ子だ!
他の変人たちとは違い、珍しく会話が成立する。肩まで伸びる黒髪、口調も相まって、中々大人しい感じがするぞ。
能力は本人に言わせて見ると、絶対知覚というものらしい。目が見えない代わりに、自分の周りで起こっていることを情報として得ることが出来るとかどうとか。
能力:絶対知覚《アブソルトビュー》
視界と同程度の範囲内に起こっている全てのことを知覚する。
欠点は目が見えないこと。全てを感覚的に捉えることは出来ても、細かな――小さな虫、色、指の動き、視線――なものを感じることは出来ない。
鑑田晃人(かがみだ あきと)
颯爽と主人公の前に姿を現した謎の転校生。別に赤い球体になったりはしないが割とキレやすいお年頃。
変人たちの中でもわかりやすい部類に入る変人。将来は間違いなく犯罪を犯しそうという不安があるが、既に器物損害等の犯罪を犯しているため、特に問題は無い。
たぶんこの話の中で一番能力バトルっぽいことをしてくれた。最初で最後かもしれない!
能力:観念動力《テレキネシス》
割とポピュラーなマクロPK。自分の体重以下のものなら、半径1.5m以内に限り、好きなように動かすことが出来る。
欠点は特に無い。あるとすれば身長が低く、体重も軽い、言ってみればショタという点。
足立広大(あだち こうだい)
楠木コーポーレーションビル内にて、主人公の前に現れた白衣の男。前髪が非常に鬱陶しい。切れ。
紗綾が言うに隕石やチルドレンを研究しているとのことだが、なぜ普通の会社でそんなことをしているのかはわからない。
壁の向こう側に秘密基地があるとか言っちゃう人。きがくるっとる。
能力は無さそう。
小埜木夏澄(このき かすみ)
楠木コーポーレーションビル内にて、主人公の前に現れた水の柱。正直見た感じ人じゃない。
蒸発しました。
能力:水を操る程度

自宅《最後に残されしユートピア》

柏木涼子 28歳(かしわぎ りょうこ にじゅうはっさい)
主人公の従姉弟にして育ての親。セミロングの茶髪は社会に出た煽りなのか。俺は黒髪が好き。
主人公のためにカレーを作り続ける神。いわゆるゴッド。ゴッデスメガミ。メガミク更新して欲しい。
以前は主人公の祖父祖母と暮らしていたようだが、今は二人で暮らしている。三十路前になって火照るオンナの体を主人公で鎮めるという展開はない。
今は働いて主人公を養っている立派な母親。それでも世の中はつらいもの、一升瓶と添い遂げます。
能力:幻想投影《ファンタズムアイズ》
能力持ってたとか聞いてないんですけど!
対象の目を右手で塞ぐことで自分のイメージを相手に植えつけることが出来る。かなりチート。


第二部ストーリー

時はまだ二十一世紀。現実と結構変わってしまった日本に、一人の男が居た。
彼の名は面真。唯一無二と思われる名前に若干のコンプレックスを持つ、なにかおかしくなった運命に立ち向かう男。
割と根暗な彼は、今日もビルの屋上から小さくなった人々を見て薄ら笑いを浮かべていた。
そこに現れる宙に浮かぶ変な男、それと頭に響く変な声。それらを見て、彼は思う。
“ああ、心まで凍えてしまいそうだ”


第二部登場人物

アンチメテオ

面真(ほおつき まこと)
第二部で颯爽と現れた第二の主人公? 前の主人公よりは常識人。だけど変人に変わりは無い。
「心まで凍えてしまう」とかなんか勘違いしちゃってる口癖を持ってるピチピチの二十三歳。
鬱映画を観ると逆に感動してしまう体質。コメディ映画を観たら鬱になる。なんだコイツ。
能力:凍腐《とうふ》
本人がトウフと呼ぶ、世にも恐ろしい対象を凍らせてしまう能力。
山田一雄(やまだ かずお)
長谷川未央がメテオ・チルドレンに殺されたことにより、アンチ・メテオに身を投じる。
アンチメテオの中でも唯一、人間の身でメテオ・チルドレンを殺したという実績を持つ。
能力:なし
基本的に銃等の火器類を用いて戦う。元々センスがあったのか、今では大抵の火器を使いこなす事が出来る。
稲留裕樹(いなどめ ゆうき)
アンチメテオに属している爽やかボーイ。その能力は恐ろしく、自らの身体を熱することが出来る。
限界まで試したことは無いらしいが、銅を溶かすくらいの熱までは出したことがあるらしい。だが、その後二週間ほど高熱で倒れたとか。
へそで茶を沸かすことが出来る唯一の男である。残念ながら本編での披露は無く、割とさっくり殺されてしまった。
浅井(あさい)
本編では名が語られること無く一瞬で死んでしまった。無常である。
妻を隕石で失い、残された子供すらメテオ・チルドレンに殺されたという凄惨な過去を持つ。
だがそれも語られる事無く一瞬で死んでしまった。無常である。
獄吏道元(ごくり どうげん)
ちゃっかりアンチメテオのトップになって改名しちゃった人。オッサン紳士。
強化された能力により、次元の境界が無くなって未来視が云々とは本人談。

楠木コーポレーション

風間勝則(かざま かつのり)
なんかいきなり本名が出たと思ったらなんかいきなり死んだ。気の毒だけどもう出ない。すまんこ。
能力:大気を圧縮してうんぬん
なんか切り刻む
クリストフ・ガーラック
メテオ粒子との適合実験の際、失敗した結果、後にナンバー011と呼ばれる怪物に変貌してしまった。
ハインリーケとは実の兄妹であり、兄。
鑑田晃人(かがみだ あきと)
第一部と同じく、楠木コーポレーションの一員として活動している。
長谷川未央によって左腕は無くなったものの、その能力はさらに磨きがかかった。
能力:観念動力《テレキネシス》
以前は自身の体重以上のものは動かせないという縛りがあったが、現在は“度が過ぎない程度”のものを動かすことが出来る。
加えて、動かす速度も上がっている。
開道寺改(かいどうじ あらた)
最強のメテオ・チルドレンとして面真の目の前に立ち塞がる。
第一部の頃から何も変わらず過ごしてきたが、気付いたら最強だのと呼ばれるようになっていた。
能力:俺の手からボルケーノ《パイロキネシス》
炎を出す程度の能力だが、単純過ぎるが故にその規模は大小様々、対処のしようがない。
開道寺紗綾(かいどうじ さや)
開道寺改の妹。相も変わらず黒ずくめの服装で通している。
二度目の隕石衝突により、元からの能力に加えて御浜伝子のようなテレパスが使えるようになる。
能力:絶対知覚圏《アブソルトビューエリア》
一定の範囲内における、ほぼ全ての情報を把握することが出来る。
桐谷知江(きりや ともえ)
ちらっと死んだようなことを仄めかされただけで、それ以上話題に上らない我らがともちゃん。死んだ。
殺したのは復讐に燃え燃えだった時期の山田なのだが、知っている人はそんなにいない。南無。

しぶとい変人達

ハインリーケ・ガーラック
怪我とか色々動けない諸事情で、気付いたら二年程憎き楠にお世話されちゃってた人。
その代わり、相羽光史の能力を誘導する為に色々な小芝居を打ってたりしちゃってた。
二十歳を越えて尚高校生であろうとした姿に全楠社員が涙したとか何とか。違和感あり過ぎて疑われた挙句、別人認定されたけど。
凝り固まった憎しみは、もちろん能力を強化した。はず。
相羽光史(あいば こうじ)
第一部終了から二年以上隕石に繋がれていた不憫な前主人公。しかし、下の世話は全て機械がやっていたので、心なしか傷は浅いぞ。
二年程、無限に広がった意識からポツポツと色んな人の記憶を回収しつつ暇を潰していた。本人に自覚はない。
基本的に謎時空では時間や距離の概念はない為、二年という時間は自覚できなかったらしい。
どう足掻いても死ぬ可能性が付き纏うのは、最早お約束となってしまった。


越えられない壁

御浜伝子(みはま でんこ)
僕達私達の期待のヒロイン。超(スーパー)僕っ娘タイフーンの上陸だ!
なんだかよくわからないけど面真と一緒に暮らしている。同棲中。どうせいっちゅうねん。
ドッ ワハハ
能力:超能力《テレパス》
隕石によるものではなく、古来から確認されてきた極少数の人類が持つと言われるもの。
他人の思考や感情を読み取るとともに、自身の思考を特定の相手に伝えることが出来る。


用語解説

北海道旭川隕石

作中の十五年前、北海道旭川市に墜落した直径役50mの隕石。市のほぼ中心に落ち、街は壊滅。死者数は五千人に上ると言われている。
墜落したはずの隕石が見つからない。直径が判明するほど確認出来ていたというのに、警告がなかった。生き残った人の内、老人だけが後に死亡しているなど、ただの隕石にしては不可解な点が多い。
未だに“それ系”の雑誌では熱く語られており、海外でも北海道旭川隕石を新たなケースとして注目されている。

メテオ・チルドレン

北海道旭川隕石に何らかの影響を受け、変わってしまった人々の総称。
メテオ・チルドレンに成る要因として、北海道旭川隕石と何らかの方法で接触ないし近付くことが挙げられる。

カレー

カレー(英:Curry カリー)は、複数の香辛料を使って野菜や肉などを味付けしたアジア料理のひとつ。もともとインドおよび周辺アジア諸国で作られていた料理だが、現在では国際的に人気のある料理のひとつとなっている。日本では、明治時代にイギリス経由で伝わり独自の進化をとげたカレーライスが国民食と呼ばれるほどの人気を獲得しており、カレーといえばカレーライスをさす場合が多い。
(Wikipediaより引用)
カレーという名の宇宙に素材と言う名の星々が散りばめられ、作った者の愛情によって味のビッグバンが起こっている。とは主人公談。

ファースト

隕石が衝突した際に、直接メテオ粒子をその身に受けたものを総称する。
メテオ粒子の濃度は衝突した瞬間が最も高くなることが確認されており、その発現する能力も強いものが多い。
北海道旭川隕石でのファーストは数人しかおらず、二度目の隕石衝突の際もせいぜいが数十人程度となっている。
その関係上、楠木はファーストの回収を優先事項として行っている。

セカンド

セカンドはファースト以外のメテオ・チルドレン、つまり人工的に能力を発現させた者達を総称する。
回収した隕石からは微量ながらもメテオ粒子が継続して放出されているため、統計上“成り得る”と判断された者がその身にメテオ粒子を受けることとなる。
そうして生まれたのがセカンドであるが、その結果は死亡から変質まで、様々な失敗も多く生んでいる。
今一つな能力が多いのは、放出されているメテオ粒子が少ないため、という認識となっているが、結論には至っていない。

メテオ粒子

通常不可視、且つ物質を透過する性質を持つ。重量は存在せず、可視化しなければ無いに等しい粒子。
主にローティーンの人間に反応することが確認されており、種として健康であることが条件だと仮定されている。
適合した人間は思考とリンクしたメテオ粒子を無意識中に放出することで、現実の改変を可能としている。
それが行えるものをメテオ・チルドレンと総称している。子供が、ではなく、“隕石の子供”という意味合いが強い。

アンチメテオ

獄吏道元を長とした、主として隕石関連・楠木関連を良しとしない者達が集まる組織を言う。
数人のメテオ・チルドレンの所属しており一枚岩とはいかないようだが、組織、テロリストとしての活動は目覚ましく、楠木も手を焼いている。
構成員の行動は特に制限されず、また特定のものを破壊、殺害、奪取する等の指令が下ることがある。その大半が獄吏道元のもたらした情報を基にされている。
組織自体の目的は隕石の破壊である。

リンク


このページはあえてFace to Fakeを参考に作成されました。