神威
神威 | |
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作者名 | あみ |
掲載誌 | 別冊少女きぼん |
概要 | 和風冒険もの |
掲載期間 | 2013年1月3日〜2014年現在連載中 |
サイトURL | http://siawasebutter.digi2.jp/index.html |
神威(カムイ)はあみが別冊少女きぼんで連載している少女漫画。
概要
過去(戦国時代から安土桃山時代ぐらい)の日本に似た、かといって過去の日本というわけでもない(外来語が使われていたりする)、とにかく和風な世界が舞台である。「使い」と呼ばれる特殊能力を持った主人公たちが冒険し、妖魔や悪魔と戦うというストーリーとなっている。
あらすじ
孤児の少女・カムイはある日隻腕の剣士・ウルタと出会う。ウルタは魔族を倒すための旅をしており、「ヒーロー」に憧れるカムイは彼に付き従おうとする。ウルタは当初カムイをおいていこうとするが、カムイは離れようとしない。結局、ウルタはカムイがついてくることを黙認する。こうして、二人の旅が始まった。
カムイたちは、旅先で出会う仲間たちとともに妖魔、そして悪魔たちとの戦いに身を投じていくことになる。
登場人物
ウルタ一行
- カムイ
- 主人公。17歳の少女。孤児。両親について、本人は最初忍者だったと言っていたが、実際は詐欺師だったらしい。非常に明るい性格で、ヒーローに憧れている。それまでは木刀を持って悪人たちに喧嘩を売っていたが、ウルタと出会い、彼に付き従うようになる。当初は剣の腕も下手で、足手まといに近かったのだが、次第に成長していく。「腕を折られたのに翌朝には治っている」「傷がすぐに治る」「内蔵を食われても死なず、傷口が徐々に再生する」といった驚異的な再生能力を持っており、ウルタや春、アエーシュマなどは魔族の仲間ではないかと考えている。(アエーシュマは「アジ・ダハーカ辺りの隠し子」とにらんでいる)好きなものは漫画。巨乳。
- ウルタ
- 本名:アストワト・ウルタ
- 20代半ばから後半の青年。左腕がない。(ザリチェによると「アジ・ダハーカにやられた」らしい)沈着冷静な性格で、時に冷淡でもある。魔族を倒す旅をしており、旅の途中でカムイと出会う。当初、同行を求めるカムイの左腕を折り、同行を許さなかったが、なおもついてくるため「好きにしろ」と容認した。その後、徐々にであるがカムイに情が移っているようである。片腕を失っているにもかかわらず、剣術の達人である。非常に謎の多い人物であり、彼の過去などは現時点であまり明らかになっていない。春曰く、ウルタが旅を始めた時は護衛が4人ついていたが、全滅してしまったようだ。故に、芦屋からは「死神のような男」などと言われる。悪魔たちからはサオシュヤント(救世主)と呼ばれ、憎悪の対象となっている。波斯国の出身で、地元では知らぬものはいないほどの有名人。モルダートからは「ウルタ兄様」と呼ばれており、学によれば波斯国の国王の養子だという。
- 芦屋(あしや)
- 倭国領主の長男であるが、女装をしており「姫」を自称している。「火の使い」で、炎を自由自在に操る能力を持つ。戦闘スタイルは格闘戦である。女装をしているにもかかわらず、恋愛対象は女性であり、カムイのことが好きである。逆に、男性に対する嫌悪感・憎しみを持っており、特にウルタとは犬猿の仲である。男性的な体が嫌いである。
- 春(はる)
- 倭国の占い師・設楽に使えている少年。15歳。「水の使い」であり、水を発生させ、自在に操ることができる。また、剣術に関しても優秀であり、後にカムイの指南役を務めることになる。当初はカムイに対して「17歳にもなってヒーローになりたいなどと子供じみた考えをしている」などと呆れていたが、次第に仲間と認識するようになる。実家は剣術道場である。
- 倉橋(くらはし)
- ウルタについて回っている虫のような謎の生物。(実際、アエーシュマなどからは「虫」と呼ばれている)乱暴な言葉遣いをする。
- 留麻(るま)
- 亜富国の神社で神主を務めている少女。「大地の使い」で、地割れを起こすなど大地を操ることができる。唯一の肉親である双子の妹・結麻を領主に誘拐され、取り戻すために男に化けて城で領主の明石に仕えていた。結麻をザリチェに殺され、肉親がいなくなったため、ザリチェが倒されたあとウルタ一行に同行することになった。
その他人間・使いなど
倭国
- 設楽(したら)
- 倭国に仕える占い師の老婆。穏やかな顔をしている。占いや予見をする能力があり、また「使い」の力を測る能力も持ち合わせている。神の力が弱まっていることを感じ、魔王を倒す戦いをしているウルタを助けるために春を同行させることにした。
落陽国
- ぼたん
- 緒方家という大きな家の一人娘。和由の主人。頭の両把頭(シニヨン、いわゆるお団子)が特徴的。行き倒れ同然だった和由を助け、引き取った。勝ち気でやや乱暴であり、和由に物を投げつけたりもするが、彼が好きであり、その愛情の裏返しだった。以前、村を妖魔が襲った時に妖魔を倒したウルタを尊敬しており、再び彼が来た時和由と一緒に同行することを希望した。結局、和由とともに村に残ることになるものの、第十八話で再び和由とともにウルタたちのもとに現れる。
- 和由(かずよし)
- 緒方家に仕える下人。孤児で行くあてがなかったところをぼたんに助けられ、仕えるようになった。風を操る能力を持っており、当初は「使い」の一人だと考えられていた。しかし、実は土地神の一つである風神だった。本当の名前は「風天 ワユ」。土地神であり村を離れることができなかったため、ウルタ一行への同行は諦め残ることになったが、第十八話でウルタたちのもとに現れ、彼らの窮地を救う。普段は子供らしいのほほんとした顔をしているが、風神本来の能力を発揮するときはイケメン化する。
- 時の神の子供
- 祭りに寄っていったカムイが出会った子供。わがままで素直じゃない、意地っ張りな子供である。時の神の子供だった。地元の子どもと些細な事で喧嘩し、父親のものである大切な「時間を操る懐中時計」を取られてしまい、カムイに協力を強要した。結局、ウルタによって時計を返され、それを使ってもといた時間に戻っていった。
亜富国
- 明石(あかし)
- 亜富国の領主。悪魔であるザリチェと契約を交わし、彼に女性を差し出す代わりに若さを手に入れていた。若い男の姿をしていたが、ザリチェが倒されたあと急激に老化した。かろうじて息のあったザリチェを介抱していたが、やってきたアエーシュマに「使い」たちの行き先を知っていると疑われ、ハサミ等の刃物で拷問を受けた末に惨殺される。
- 結麻(ゆま)
- 留麻の双子の妹。「神力」と呼ばれる未来を予知する力を持っていた。留麻の身代わりになって城に連れて行かれ、その後ザリチェに殺された。力を持った人間だったため普通に食べられるのではなく酒(マムシ酒のような漬け込み酒)の材料にされた。ザリチェが倒されたあと、その遺体は鳥葬に付され、遺骨は墓に埋葬された。
波斯国
- モルダート
- 波斯国の第二皇女で、ウルタの義理の妹にあたると思われる。ウルタからは「モル」とも呼ばれる。絶世の美人であるが、見た目と違いバカ笑いするような性格である。
- 学(まなぶ)
- 別名:ウォフ・マナフ
- 「獣の使い」の少年。「獣の使い」は記録者と呼ばれ、この世の出来事を記録する役目を担っていると言われる。その評判に違わず彼も知識や洞察力に優れており、芦屋や春のことを知っているばかりか、留麻が「大地の使い」であることを瞬時に見抜いた。獣を操ったり、獣を自分の姿に偽装する能力をもつ。おしゃべりであるが、その反面ドライな性格であり、おいて行ってしまったカムイのことを「使いじゃないのだから見捨てるべき」と言った。
悪魔
- アエーシュマ
- 七大悪魔の一人、怒りと欲望の悪魔。子供じみた性格をしており、ひょんな事で激高しやすい。人間を虫けらかなにかだと思っているらしく、簡単に、そして残酷に殺す。カムイと会った当初、彼女を殺そうとしたが、顔を見て一目惚れしてしまい誘拐する。「惚れる」という言葉の意味を理解してないといったことから、恋愛経験はないとドゥルジナスは見ている。自分の勘は当たるなどと言っているが、劇中ではさほど的中しているわけではない。背中から翼を生やして空を飛ぶことができる。劇中での描写を見る限り、喫煙者。
- ドゥルジナス
- 不浄を司る女の悪魔で、アエーシュマの部下。姉御肌である。アエーシュマと違い、恋愛経験があるものと思われる。アエーシュマ同様、背中から翼を生やして空を飛ぶことができる。
- タローマティ
- 「背教」の悪魔で、アエーシュマの部下。アエーシュマ同様、背中から翼を生やして空を飛ぶことができる。
- ザリチェ
- 渇きの悪魔。包帯を全身に巻き、肉がところどころはがれた骸骨のような姿をしている。シジャクトウという毒草を生やして操り、敵を攻撃する。亜富国の領主・明石と契約を交わし、若い女性を自分に差し出させる代わりに、彼に若さを与えていた。差し出された女性はザリチェによって喰われており、留麻の妹である結麻もその一人だった。ウルタたちとの死闘の末に倒される。その後、明石によって介抱されていたが、使いたちに敗れたことに激高したアエーシュマによって惨殺される。
- アジ・ダハーカ
- 劇中未登場のため詳細は不明だが、悪魔の中でも有力者のようで、魔王のバックについているという。ザリチェによると、ウルタの左腕を奪ったらしい。
- 魔王
- 劇中未登場だが、悪魔たちのトップに立つ人物らしい。ただ単に「王」とも呼ばれる。ウルタの最終目的は魔王を殺すことである。
以下、作成中(2014年6月12日現在)