オナニーマスター黒沢

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作者:伊瀬カツラ
ジャンル:思春期恋愛小説

解説

連載:2006/3/11~

学校でのオナニーが生きがいの主人公が巻き起こす(巻き込まれた)事件と
学園性活を描いた小説。
タイトルとは裏腹にギャグは控えめで、主人公の一人称視点中心に淡い恋愛や
どこのクラスでも見られるような風景を巧みな文章で描き出しつつ
読者を虜にする意表をついた展開が魅力の文芸作品。


--以下の内容には作品の内容が記述されています--


登場人物

黒沢翔 特技;読書、音楽鑑賞、オナニー
主人公。女子トイレオナニーを日課とする変態性癖を持っているが、
教室では目立たない、影の薄い生徒。
(ちなみにその信条は影は残さないことなので、壁に射精して、
それをきちんとトイレットペーパーで跡を残さないように拭く、几帳面さも持っている)
人気者とはまるで関わらないが、オタクグループとの交流も拒む。
中学三年へ学年が上がって、隣になった女子を日課のオカズにする。
それが北原綾で、その後、彼は彼女に対する壮絶なイジメを見る。
はじめは傍観者としての立場を保とうとするも、ピザ太の事件でついに制裁を決意し、
北原をいじめていた二人、須川と原田の制服に精液をかけ、女子トイレに放置した。
この制裁は見事に成功したが、以前、女子トイレに入った黒沢とすれ違った北原には、
彼が犯人だということに気づいていた。
それから、黒沢の日課を知っている北原から脅しを受け、彼女の復讐に黒沢は手を貸す。
その一方、彼のもう一つの趣味、読書を通じて、滝川マギステルと仲良くなり、
紆余曲折の末、恋心を抱くようになる。
そんな時、彼は北原に滝川への制裁を頼まれる。
それを彼は断った。
翌日、滝川はオタクグループの筆頭の長岡と付き合うことになり、
教室はそのことで大騒ぎになっていた。
彼は、一度断った北原の制裁を引き受け、成功させる。
その後彼は機械的に、制裁を引き受け続けるが、
美術の絵に射精する依頼を実行中に、滝川の描いた、
修学旅行の絵に、自分が描かかれているのを見て、改心する。
そして、クラスで一連の制裁の犯人が自分であることを告白、彼はイジメの標的となる。
そのイジメの中、彼は人間のつながり、温かさの大切さを知り、
今まで軽蔑し煙たがっていた長岡が、人生で出会えるかどうかという程の
お人好しだということがわかった。
その後、滝川マギステルとも仲直りして、将来小説家になることを約束する。
有名進学校に入るため、塾に入ると、補習仲間になった須川と仲良くなる。
彼女の意外な一面を知るにつれて、彼は他人の色んな表情を見てみたいと思うようになった。
そしてそれは彼にとって、女子トイレのオナニーより、ずっと楽しいことだった。

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