仮面ライダーEX

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『仮面ライダーEX』(かめんライダーエクス、欧文表記:KAMEN RIDER EX)は、2012年10月29日から週刊少年VIPで不定期連載されている橘川かんきつによるWeb漫画作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。 キャッチコピーは『晒せ、その身も感情(こころ)もーー。』。


概要

「感情」をテーマに繰り広げられるバトル漫画である。「仮面ライダー」の名を冠しているが、現状、作中において実在の仮面ライダーシリーズとの明確な関連性はなく、『仮面ライダーと呼ばれる戦士と怪人を擁する敵組織の対立構図』『変身ベルト』など本家シリーズのフォーマットに沿った設定や演出は見られるものの、基本的にはオリジナルの作品である。

あらすじ

私立・青桜学園の向水朋也は転校してきた宝田蛍と出会い、ひょんなことから変身ベルト・EXドライバーを手に入れ仮面ライダーエクスに変身。人間の感情から生まれる怪物・フィールスとの戦いに巻き込まれていく。

登場キャラクター

向水 朋也(むこうみず・ともや)/仮面ライダーエクス

本作の主人公。4月30日生まれ。16歳。青桜学園二年生。一人称は「俺」。特技は鉄棒、深呼吸。好きなものは蕎麦、飴。嫌いなものはトマトと平島陽子。

名前の通り向こう見ずで無鉄砲な性格。基本的に面倒くさがりだが、人からの頼まれごとは断れないお人好し。自分の周りで犠牲を出したくないというのが信条。致命傷寸前のダメージを負ってもなお一つの目的に向かい突き進むなど、常軌を逸した強い精神力を持つ。

蛍が落としたEXドライバーを拾い、成り行きでエクスに変身しスパイダー・フィールスを撃破する。その後、危険に晒されることを承知の上で宝田億成から「仮面ライダーとして戦ってほしい」と懇願された際にはあっさりと承諾する。


宝田 蛍(たからだ・ほたる)

本作のヒロイン。3月9日生まれ。16歳。青桜学園二年生。一人称は「私」。好物はチョコレート。機械類にめっぽう弱い。苦手なものは水泳と機械

父・億成の都合で新潟から転校してきた。常に丁寧な言葉遣いで話すなど真面目で清楚な女子だが、少し抜けていておっちょこちょいなところも。よく転ぶ。自分の意思より他人の意思を尊重するが、そのせいで割りを食うこともしばしば。家族想いで友達想い。


理由は不明だがEXドライバーを所持していた。戦闘能力は有していないが、父親譲りの「直感(勘)」での助言やひらめきで、仮面ライダーエクスとして戦う朋也のサポートに努める。


平島 陽子(ひらじま・ようこ)

青桜学園の教師。一人称は「私」。朋也と蛍のクラスである2年3組の担任を受け持つ。可憐な見た目と身長に反して怒らせると手がつけられないほど強暴。

朋也の母(故人)の友人。とある事件により身寄りのなくなった朋也を引き取り、同居している。


宝田 億成(たからだ・おくなり)

蛍の父親。一人称は「私」。「宝田カンパニー」の社長を務める。長い白髪とあご髭が特徴。よく当たると評判の「勘」を持つ。


左王子(さおうじ)

2年3組のプリンス的存在。好みの女子を見ると鼻血を吹き出す。


仮面ライダー

仮面ライダーEX(エクス)

「適合者」である向水朋也がEXドライバーを装着し変身する戦士。感情の変化に応じて様々な形態(フォーム)に変化する。フォームには固有の「EXスキル」が存在し、必殺技とは別に使用することができる。

 エグジストフォーム

 ・身長:190cm

 ・体重:80kg

 ・パンチ力:4t

 ・キック力:7t

 ・ジャンプ:ひと飛び19m

 ・走力:100mを6.6秒

 ・必殺技:エクス・ハイパーキック(14t)

 ・EXスキル:ネイチャー(ガイア)…無生物の原子を分解・再構築することで形状を変化させる。


 エクスの基本フォーム。感情のバランスが均等に取れた状態。戦闘スタイルは徒手空拳。

フィールス

人間の感情から生まれる怪物。気持ちの昂りによる「自制心の隙」を狙って幹部級フィールスが手を施すことで、実体化する。実体化の媒体になった感情に従い、目的を果たすために行動する。

実体化した姿の"タイプ"はその感情からイメージされるもの(物欲→クモ・糸で捕まえる、復讐欲→死神の鎌、など)が元になっている様子。


傲慢(ルキフェル)

第1話〜登場。フィールスに力を与える幹部級フィールスのひとり。獰猛なライオンのような姿をしている。

ガラが悪く、攻撃的かつ傲慢な性格。エクスがまったく太刀打ちできないほどの高い戦闘力を誇る。通常のフィールスと違い人間態を持っている。


色欲(アスモデウス)

第4話〜登場。妖艶な雰囲気を醸し出す幹部級フィールス。蛇のような姿をしている。


スパイダー・フィールス

第1話に登場。宝田カンパニーの研究員・西山の「EXドライバーを手に入れたい」という感情から生まれた、クモ型のフィールス。

蛍の持つEXドライバーをつけ狙った。体の中から発射される糸を自在に操り攻撃、捕縛が可能。さらに、本物そっくりの糸人形を作り動かすこともできる。


サイス・フィールス

第2話〜第4話に登場。足の手術を失敗された男の「手術医を許さない」という感情から生まれた。鎌を持った死神のような姿のフィールス。体に巻き付いた包帯を鋭く尖らせて攻撃することができる。

手術医を殺すのが目的だったが、手術医が男に対して義足の準備を進めていたことを知り、その償いの意思に直面したことにより感情に困惑が生まれ「激情態」として暴走する。

マシン

ライドエクサー

EXドライバーとともに宝田カンパニーの発掘調査によって発見された、エクスのライダーマシン。化石状態で宝田カンパニーの倉庫に保管されていたが、朋也の意思に共鳴して覚醒。

自走機能を持ち、エクスの意思に反応してフィールスを猛追する。カウルパーツを分離させ、エクスに武装させることができる。

モデルはホンダVFR800F。

スタッフ

原作 - 石ノ森章◯郎

プロデュース - 橘川かんきつ

脚本 - 橘川かんきつ

作画 - 橘川かんきつ

音楽 - 橘川かんきつの気分による

怪人デザイン - 橘川かんきつ

制作 - 新都社


他媒体展開

合同誌

『新都社仮面ライダー部 COMIC大戦 MEGAMIX』(2014年12月28日発行)

コミックマーケット87で配布された新都社ライダーの作者たちによる合同誌。本家平成ライダーである『仮面ライダーフォーゼ』と仮面ライダーEXのセルフコラボ読み切り・計16ページが掲載されている。サブタイトルは『#ex フォーゼ×エクス 友情のアストロフォーム!』。内容は、次元を超えてやってきた仮面ライダーフォーゼこと如月弦太朗と朋也が友情を交わし、本作オリジナルの怪人、ミルキーウェイ・ゾディアーツとの戦いに挑むというもの。本作限定でフォーゼのメインスイッチ4種の力を使うことのできるアストロフォームが登場する。

本作におけるEXの世界観では「仮面ライダー」という特撮シリーズが現実世界のように実際に放送されているが、本編との関連性・整合性の詳細は不明。また、作品のラストには『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGAMAX』の仮面ライダーメテオさながらに、謎のライダーがカメオ出演している。

外部リンク

・新都社-仮面ライダーEX

・橘川かんきつオフィシャルブログ-ミカンと囲炉裏