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手を離すとぐちゃりと床に突っ伏した。びくん、びくんと身体を震わすだけで、魔法使いはとっくに死に体だった。
戦士の立川はるかは捨てた棍棒を拾い、魔法使いに背を向けた。
『あの、まだ生きてますよ? いいんですか?』
「キミも大概鬼畜だなぁ……殺したらフロアの入り口からリセットなんでしょ? だったら死にかけた状態でここに放置するほうがおもしろいよ」
『戦士さん、容赦ないですね……』
動かない魔法使い、満足気な戦士。首輪は両者を見つめ、ため息をつくだけだった。
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