Neetel Inside ベータマガジン
表紙

見開き   最大化      

「オピオイドの繭」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16904



過去2回ほど感想書いた作品です。
前回は第一章の途中まででした。
せっかく出会った男だが、繭となってガラスを割る勢いで蛾に変貌するというホラーな別れ。
おくりびとのようだな…とか、エボラより繭化恐くね?という感想でした。
その後、死体から物資を漁る秋穂。
繭化しつつあるが相変わらずたくましい女性です。
滅び行く世界の中、二人のやりとりは空元気かもだけど微笑ましい…のかな?

■二章「キングス・オブ・ニューイングランド」
バイクのエンジンが故障。
そういえば一章冒頭でも時計が繭化していましたね。
人間だけでなく機械などの人間文明も全て繭化させてしまうのは恐ろしいところです。
廃墟マニアにはたまらない世界なのかもしれませんが。
秋穂が熱を出して寝込んでいる。
廃墟世界が広がる中でのバイク旅ですし、雨は確かに脅威ですね。
秋穂の容態は良くならず、進退窮まっている状況。
そんな中で、泥棒が出て食料を盗まれる。
中々過酷なサバイバルしています。
北斗の拳のような世紀末状態の世界だからこれぐらい当たり前でしょうけど。
その盗みを働いた少年をとっ捕まえる武藤。
でも食料を分け与える優しさを見せる。
過酷な世界にも関わらず、武藤はそれに抗う感じはないですね。
死や滅びを静かに受け入れていく美学のようなものを感じます。
ブッダのような少年だ。
一方、秋穂は相変わらずちっとも可愛くありません。
武藤の庇護を受けているのに、全然感謝もせずに悪態をつくばかり。
ツンばっかですし、もう少しデレが欲しい。
先に感想を書いた「サンダーボーイ」とちょうど逆ですね。
世界観重視で丁寧な書き方をされてますが、メインキャラクターどちらも魅力に乏しく感情移入しにくい。
と、好き勝手な事をほざいておりますが、何か意図があってのことかもしれません。
続きを読む気がしないニノベ作品も多い中、普通に続きが気になる作品です。

       

表紙
Tweet

Neetsha