5月17日更新ニノベ作品感想


★5月17日更新のニノベ作品感想

今回のニノベ更新は全16作品。
勢いあります。さすが!
内2作品は新作、1作品は自作品(こいつは自分も含め初心者用反面素材)。
今回の感想は、更新された作品順に読んで感想更新ていきます。
念のため毎度のことですが、以下の内容確認しておいてください。
感想更新前に作品がageられた場合、感想回避と見なし、その作品への感想更新を控えます。
今回更新作品中、前半に長編連載作品あります。
更新後半だった作品への感想、お待たせするかもしれません。
次の更新を急がれる方。作品ageたいけど感想を読みたい方は連絡ください。
コメント欄でも、twitterでもかまいません。よろしくお願いします。


今回の感想は以下の作品を書く予定です。(更新順に列挙)


「平和と混沌の学園」
「愛と笑いの夜」
「稲妻の嘘」
「昇天の拳」
「週末のロストマン」
「ホモ卓球部」
「ソナタ」
「欠けた天使の与能力(ゴッドブレス)」
「出だしのみ」新作
「殲滅するアウトライン」
「蒼海のライジングサン」
「夜の確率」
「球はズドンと!」新作
「液晶のシミ部」新作
「事実は小説より…小説なり」
「したためたん」

「平和と混沌の学園」   崩砂糖 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17052

本作の感想、これで三回目になります。
いやはや、驚くなかれ。すでに第106話まで話数更新されていました。
更新速度は圧巻の極み。内容もいたってよろしいかと。
さすがに最新の第106話までは読み至りませんでした。
だから今回は第101話で読了としました。
物語の内容にも区切りがあったので、そこまでの感想を書きます。
あと、トップ絵かわっていた。かわいい。
  


■第80話までのあらすじ
陽光が丘高校の放課後は、強者による暴力支配の世界。それを変えるべく二人の女子ルーキー、愁井こよみと渡辺ツバキが立ち上がる。彼女らは、生徒会長儚木縁の仕掛けた頂上トーナメントに挑む。トーナメント参加者は、生徒会の威信かける生徒会メンバー、各部活の強者たち、学園アウトローのメンツなど、実にまでさまざま。熾烈を極める各試合、回を増すごとにその色は濃くなっていった。そしてトーナメント二回戦が終わるころ、試合の裏では不穏な画策の気配も見え隠れしていた。


■各話ごとの感想
第81話 それぞれの開戦
ツバキを応援しようとしていた瑞人、巧、桜子。しかし瑞人は忘れ物をとりに教室へ。その時瑞人は風紀委員・蒼咲翠に遭遇。交戦の気配。
運が悪い瑞人。喋ってないで早く逃げればいいんでしょうが、相手が強いだけに睨まれた獲物って感じですね。無事でいられそうにはないけど。

第82 闇よりい出し紺濁
片倉亜実の悲しい生い立ち。彼女の強さはそこからきたのか。一方、翠追われる瑞人に迫る危機を救ったのは――
辛い経験があるからこその強さは、どこまで本物であるのか考えてしまいました。ツバキとは全く逆に歩んできた世界が違う亜実。孤独の彼女はむしろ美しくすらみえます。善悪の価値観はこの二人の前に不要かと。二人を計るすべは勝つか負けるかの分かり易い天秤でしょうね。
本作始まって以来、如月凛慕にちょっと期待した回でした。

第83話 ただ、圧倒的な力
帝王呼吸法(特殊な呼吸法による身体能力の強化)をみせた亜実に、ひるまず臨むツバキ。地上では如月が瑞人の代わりに即蒼咲翠の相手をひきうける。
帝王呼吸法、マスターしてみたいですね。これできたら当然腹筋割れますよね。いい感じで割れかけたのに感想企画でまた運動不足。肉のりました。
如月凛慕にちょっと男を見たと同時に心配になった回です。

第84話 星屑は月を砕けるか
激闘の末共に倒れるツバキと片倉亜実。しかしツバキを立たせたのは、戦場で儚い仲間の思い。再び向き合う両者、交差する二つの技が最後を決める。
瑞人、巧、桜子。彼らは最初あんなに鮮烈だったのに、ここでは完全モブ。脇役が放つ心の叫びや祈りには微弱ほども心揺れませんでした。しかしそこにツバキが反応していることが重要で、彼女の姿に美しい強さを見ました。たとえそれがどんな結果だろうとも。

第85話 佳境
ツバキの敗北に虚しさを覚えるこよみ。こよみの身を案じる水夏。瑞人はツバキの試合を見届け、如月凛慕のもとへ一人引き返す。
ツバキ負けてしまいました。私の場合、心に決める人物はいつも主役級を外していく方向にあります。たとえ敗れてもツバキの魅力はあせないのです。ええまったくそうなのです。
矢岳昇介、ボクシングの人と間違えて。柔道でした。読んでるとちゅで、あれ?あれ?ってなって気づいた。登場人物把握、間隔あくと忘れてしまうものですねw

第86話 柊流格技
柊渉とこよみの試合。柊渉はこよみの闘いへの執念を呪いと宣告。しかしこよみは誓いだとはねのける。圧倒的強者、渉の力は攻略できるのか。
力のぶつかりあいだけでなく、心情や考えにも、強者はぐっと踏み込んでくる。そんな面白味を感じることができました。強さというのは何だろう。思念か力か……。両方を貫きとうせる者こそ、生き残るのだろうと。

第87話 負け犬達の逆襲
帝王呼吸法を施しこよみが出した技、それは生徒会拳法―陽光が丘拳法。一方、瑞人が絡む試合裏での画策を察知していた生徒会幹部・折笠紫折は、5人のトーナメントメンバーを招集していた。
切り札、隠しネタの表現の豊富さに感嘆。作家さん、出し方とても上手いです。こよみの生い立ちを考えれば不思議なことではないのだけど、この技の登場、タイミングに心地よさを覚えました。
負け犬招集5人組へは検討を祈るばかり。

第88話 陽光が丘拳法
陽光が丘拳法を習得しているこよみに動揺をみせる渉。しかし柊流として一歩も譲らずこよみを追い込んでいく。
特別な技である陽光が丘拳法だけど、強さを推し量るには渉のま前ではあまりにも無力か。けれどそれは策なのか? この勝負行方が見えない。ツバキが負けた時点でもっと見えなくなりました。

第89話 不完全VS完全
渉に見切られるこよみの陽光が丘拳法。勝機に陰りが見え始める。
小説というよりは漫画のバトルシーン。絵の無い漫画のバトルシーンといってもいい。(褒めている)
それぐらい描写、言葉選びが最小限でも隙がなく、秀逸な回でした。絵がないのに絵がある。少年漫画を文字で見た気がしました。

第90話 死に物狂い
柊渉とこよみの試合に、水夏は心穏やかではいられない。誰もがこよみの終わりを想像していた時、水夏は行動に出た。
いい加減、血なまぐさい光景にも馴染んできた感のある水夏。しかし彼女が起こす行動、それこそが彼女たる姿として納得できました。

第91話 解けない呪い
水夏の行動によるこよみ敗退の危機。しかしそこには隠された秘密があった。
人は危機や危険を目の当たりにしたときほど、愛情を身近に感じるものなんでしょうか。そんなことをポロリと思いおこした回でした。

第92話 エンカウント(前篇)
風紀委員副会長相手に苦戦する如月凛慕。そこへ登場する神風ミリル。その他各所で保志圭次が俤二三子の相手を、笛吹奏では学ラン少年と交戦の態へ入りつつあった。
二三子の様子がシュールで面白いです。彼女の相手が保志圭次なだけに、よけにその面白さが際立っている気がしました。本気で困ってそうです彼。

第93話 エンカウント(後編)
アヤキを慕う天架舞華はアメリー・ブランシャールと遭遇。初瀬は杭瀬と。そのころ地下闘技場ではアヤキと後藤尋絵の試合が始まろうとしていた。
地上のエンカウント、前者二名、彼女らのクリーンでストイックな戦いが気になります。後者に二名はどちらも名字に「瀬」の字が付く瀬付き名字対決。どっちの瀬が勝つのでしょう。トーナメント裏の出来事でも、戦いの先にある事柄へも関心が湧きます。

第94話 異次元の対決
後藤尋絵は今まで試合で使った技をアヤキに繰り出す。アヤキは持ち前の瞬歩圧力で難なくかわす。拮抗しているようにみえる力は互いに本気ではなく探り合いとなっていた。
後藤尋絵の淡々とアヤキを小ばかにする口調が、どこかお爺臭くて笑いを誘います。アヤキが彼女の前ではひたすら小者感しか出てないようにも見えました。時にはカマセっぽくみえる男ですが、アヤキの本気はどこまで引き出されるのだろうと思った回です。

第95話 滝川アヤキの実力
後藤尋絵は儚木縁の腹違いの姉。事実を明かされ動じるアヤキ。同時にそれはアヤキの力の解放となる。
イケメン、かつて陽光が丘の全男子の頂点に立つ男はどんな戦いを披露してくれるんだろー。期待。(棒読み)
そういうえば思い出しました。アヤキは過去に魔女の懐刀候補だったのでしたっけ?

第96話 一年越しの全力
後藤尋絵はアヤキの能力をそれなりに高く評価している。しかし同じくらい絶望も感じていた。久しぶりに本来の力を出そうとするアヤキ、発動までに少し時間がかかっていたもよう。
強さが突出しているのかいないのか、いまいち分からないのが滝川アヤキ。まあ、一年も放置されていた感のようですからそんなもんなんでしょうか。私も絵をしばらく描かないと鈍ることはままありますねw

第97話 安いプライド
瞬発力をいかしたアヤキの攻撃。しかし後藤尋絵は堪えたつふうでもなく、アヤキの鎖骨に負傷を負わせた。
アヤキが見せる彼の意地、イケメンで頭も切れるようですが、意外と人間味のある感情も持ち合わせている。好感が持てました。彼のトーナメントでの先は短いようですが(コメ欄参照)、ここでダサいセリフをはいてくれるあたり、憎めない人材として息長く登場していて欲しいなとも思いました。

第98話 三年前の出会い
愁いこよみと滝川アヤキの出会いは中学の頃。アヤキがこよみを助けたことがきっかけだった。過去への回想は滝川アヤキのレクイエムとなるのか……。
後藤尋絵が強いです。人間離れした強さ。こよみと戦った柊渉もすごかったですが、柊渉と後藤尋絵(きみどりちゃん)、普通に戦わせたらどちらが勝つでしょう。考えるとそういうのも楽しくなります。アヤキ、運が悪かったとは正直言い辛い。これは必然の未来が待っていますな~。

第99話 覚悟の価値を決めるのは
満身創痍のアヤキに絶望が押し寄せる。打倒魔女にかけてきた一年が闘技場に散ろうとしていた。
ツバキの次に訪れたアヤキの敗北。生徒会長への道のりをこよみがどこまで歩けるのか気になるところです。このトーナメント、仮にこよみも敗れたとしても、幕引きとしては区切りになると思いました。もちろんそのさきには平和と混沌の学園その2があるとして……。

第100話 
儚木緑と対戦する求堂ダルクは「いくさ歌」で自身を強化する。悪足掻きなのか秘策なのかダルクの敗北を観客たちは既に予見していた。
完全カマセ回。これはさすがに笑うしかない。サクサクよんで次へGO!

第101話 少年はヒーローになる
絶対的な力の下に倒れる求堂ダルク。その時胡桃ヶ丘夢悠の叫びが響く、澪瀬澪音の声が届く、観客までもが彼に声援を送った。
なんというか……、重いです。この回。ネガティブな重さというのではなく、戦隊ヒーローものを大人になってみると、子供の頃に見た時とは違う重さがありますね。全くそんな感じです。この気持ち、上手く説明できませんが、パンチがきいた回でした。タイトルにヒーローとある。まったく言い得て妙w
頂上トーナメントあと三試合。今回はここまで読了です。
現在更新第106話まで、頂上トーナメントどうなっていくか楽しみにしたいところです。



■今回更新分までの総括的感想
やはり、本作の驚くべき点、賞賛する点は安定した更新速度、それに劣らない文章力と物語の出来栄えかと思います。見事です。更新が早いと私などでは到底読みが普通に追いつきません。しかし、一気に読むときの利点として、一時的に物語の中に心をどっぷりつ浸らせることもできます。非常に気持ちが良いです。読後の満足感は他に代えられないです。そういう意味では、更新の速い作家さんの作品はある意味嬉しいとも言えます。
本作の魅力としては軽くサクサクよめる、スーラスラと読める学園バトル作品。登場人物の魅力も相変わらず。今までの感想と同様色あせることはありませんでした。心情や思考、人物の持つ信念もそれぞれに筋が通っていて好感が持てます。前回にも書きましたが、行間で入れる呼吸がとても気持ちいいです。改行の意図がいま一歩わかりづらい作品、よく見られるのですが、この作品に関しては全くそれを感じません。会話、地の文のテンポも良いです。おっそろしく良作の学園バトル作品、お勧めしたいです。
大長編の域に達する勢いになってきている話数ですが、2~3日間くらい読み耽れば、遅くても読破は可能かと思います。



■作中印象深かった箇所
・親に捨てられる苦しみは、誰よりも自分が知っていたからだ。
ここでこの一文だけ見ると、ウザいですけどね、作中片倉亜実と絡められた本文で出てきたとき、ぐっとくるものがありました。
・天才はあらゆる切欠をプラスに活かせるのだ。
強い表現。良い。
・それでも、その気休めは。時に限界を超えた奇跡を起こす。
リズム良い。文も良い。熱さが、文語に熱があるとして、人物たちの心の温度が伝わる感じ。
・叶えてしまえば、呪いはとける
ものは言いようではあるけれど、説得力はある。良い。
・引き出しの整理整頓。
何事にも理想です。難しいですね。無理。自分無理よ。イタタ。
・「何が真の――げふあっ!?」
吐血。音、良い。汚い声。



以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。




「愛と笑いの夜」    ヤマダ=チャン 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17738

読切り作品です。
今回は二作目、『携帯小説』の感想。
こちらの作家さん、もはや速筆作家の部類に入るのではと思う昨今。
企画にしてもこの読切り作品にしても、瞬発力のある更新は見上げたもの。
作者コメントでは「二日でどんなものが書けるか挑戦したら前半で力尽きた」とありました。
一作を短時間で完成させる勢い。
なかなかに手ごわい方です。



■『携帯小説』
気だるく目覚めるヒロインの朝。彼女にはルームメイトがいる。それは日常生活のサポート的存在。棘がなく滲み出るルームメイトへの感情は、家族間での穏やかな刺激のようにも映る。
時間という概念ができてから、必ず訪れる曜日という順番。一週間のルーティン。仕事を持つ人間だけでなく、誰しも思うウィークデイへの苦楽な感覚。ああ、そういうのありますねえ。日常生活のパターンがある程度決ってくると、時には変化や刺激も欲しい。そうして取り入れるのが音楽である。よく分かります。心の癒しや栄養にもなる。
サニーデイ・サービスやはっぴいえんど、私もよく聞いていました。どちらかといえば後者をよく聴いた。ねっとり倦怠感のある音とひなびた歌詞が新しい感じがとても好きです。はっぴいえんどの歌詞の話は始めると止まらないので…w 音楽のはなし、あかん脱線するので。
書かれた文の奥に忍んでいるものを感じさせる。ヤマダ先生の文章の魅力はやっぱりこれだと思います。本作でもそれは変わらず。二日で作ったのが、早いか遅いかは私には分からない。けれどこの作品、決してうすっぺらいものではないと感じました。最終的に見えてくる叙述トリック感もあっさりと嫌味がなくて好感が持てます。
前半の書き込みから後半の抜けて行く感じは、気になるほどではありませんでした。
さてそこで、ヤマダ先生の作風だんだん把握できてきました。これからの執筆どんなふうに作品を読ませてくれるのか楽しみなところです。文芸作家さんの中には作風を変えて連載できるという強者もいるので、機会があれば挑戦してみるのもいいかもしれません。と無責任なことを投げ言ってみる。



■作中印象深かった箇所
・ちょうど疲れが出てくる水曜日が一番ダメ。
あと二日あと二日あと二日あと二日。中日の重さが伝わる。
・彼女の言うことはすべて正しい。
無機感。良い。



■おまけ(あくまで文芸作品から受けるヤマダ先生の印象)
ご本人のツイートで創作物から見える人物像について触れられていたので、ちょっと触れてみる。
・日常で観察するのが苦にならない→細かいことに気が付く、執筆での描写力
・人が心地よいと思うことを理解できる→共感を得る文作り、音楽作りでも大事
・自分なりの法則を持っている→執筆での個性


挙げてみて思ったけど、どの作家さんにも言えることだったw



以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



「稲妻の嘘」    顎男 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17543

本作も今回で二度目の感想。
物語のほう、がっつり更新されています。
この作品には作家さん、かなり産みの苦しみがあるようですね。
良いことです。
社会に揉まれ苦渋を味わうか、好きなことで味わうか、その選択。
答えのようなものは作家さん自身が作中で語ってやいませんかね。どうだっけ?
書くほどにお分かりかと。
今回感想は第二部の終わりまで。区切りがよいのでそこまでの感想にしました。
いよね? べつに?


■前回までのあらすじ
幽霊客船アリューシャン・ゼロで復活を賭けてギャンブルに挑む亡者・真嶋慶。客船にいる六人のフーファイターに勝てば、晴れて六つの身体各部を得、現世へ甦ることができる。まずは一人目のフーファイターのセルディムを倒した真嶋慶。ゲームのあと彼が噛みしめた味は、いつかその身に降りかかるかもしれない業の味だった。



■各話ごとの感想

フーファイターとは
親切な計らいがここでも奥ゆかしい。作家のエスコート良い。

第零話
真嶋慶の生前のはなし。慶は麻雀の猛者が集う勝負の席に出ることになっていた。しかし彼に賭けるものがあるとすればそれはただ自身の命のみ。友人・山崎は上野を出て東京を離れることを進める。しかし真嶋慶はそれを聞かない。なぜなら答えは簡単。勝てばいいから。
わが地獄ですね。この箇所だけあちらの読切りで載っていた。ラーメン屋のオヤジさん、たった一行だけの短い台詞だけど、目立っていて存在感があったのを憶えています。

第二部
第一話
盤上遊戯に興じるフーファイターのヴェルコットとザルザロス。そこでの話題は巷(アリューシャン・ゼロ内)で騒がれる一人のバラストグールにおよぶ。
退屈しのぎの縁側みたく安穏とした光景。幽霊賭博師たちのちょっとした言葉としぐさから、遊戯上と事実上でのパワーバランスが伝わってくる。
ゲーム進行に重ねる会話が心地よかった。渋い描写。

第二話
既に真嶋慶は三人目のフーファイターを倒していた。手にしたラードで主催した宴の席。しかしその表情は暗く気分は浮かない。
勝負の数だけ勝ち方と負け方がある。慶の行為は敗者への弔いなのか、俗人らしい粋な計らいを匂わせる。ノスヴァイスとの勝負は見ていないけれど、どんなフーファイターであったか、おぼろげな人物像が見えた気がする。

第三話
四人目の勝負の相手、ザルザロスは真嶋慶のよく知る人物。生前にもやりあった賭博師。勝負に使うのはザルザロス自身が考案した盤上遊戯「シャットアイズ」。
賭博の刺激に溺れることと薬の効能に頼ることはどこか似ている。どちらも浸りすぎると抜けられない。薬切れで身が破滅するさま、欠乏に足掻きまた手を出すさまは、ギャンブルの世界と何ら変わらないなあ。何て書いたら私が薬やってるみたいじゃないか。お薬は健常を維持する程度ですw
ここでのルールの理解は、牌に重複はない。攻撃点数十八点がリーチ。眼の数は命の数。数字1→6は弱→強。を最低限記憶しておけばいい。

第四話
いざ勝負。ところがザルザロスは真嶋慶とシャットアイズを打つ気はない。しかしザルザロスは、形がどうあれ真嶋慶は勝負に乗ってくることを確信していた。
真嶋慶の魅力。それはただ受肉するだけが目的ではないのだろう。勝ちを成すことは手段でしかなく、その先にある得たいもののためにぎりぎりで命を燃やす。そして足掻いて得ることの本質がどこにあるかを見せてくれるところだ。こんなもん、書く方は確かに辛いな。

第五話
賭博会場の図書館には、既に参加者が溢れていた。自分のレートを明かされ固まる真嶋慶。しかしそれもまた良し、と面白がる。
ごわつく賭博ルール説明の後に入る箸休め的なシーン。ザルザロスの奴隷人形、シャムレイの目線が描かれる。箸休めにしては重い情状溢れる切ない締め付けを感じた。

第六話
フーファイターとバラストグールによる参加者との潰しあいが始まろうとする図書館の一角。棚橋真弘(まさひろ)は奴隷人形に博打下手の宣告を受けていた。しかし意を決し行動に出る。
ちょと、きつかったあのかな? 小動物キャラまあくん登場は作者の疲れなのか。勝ちの算段ないとか、うける。まあくんを投じたラードノベルで、どんな害を及ぼしてくれるだろう。 楽しみである。

誤字(タイプミス?)
どんな可能性→そんな可能性

第七話
真嶋慶VSまさひろ
フーファイター相手に勝負をする、強い精神力と洞察力を持った真嶋慶。見せ方を変えてきた! 弱者からの目線という、角度をつけた真嶋慶の表し方が興味深い。ひろまさが見せる心の揺れに親近感を覚えることもできる。そういう役回り、今までエンプティがやっていたんだけど、彼女を外して別の人物でやっているのが良い。エンプティじゃ真嶋慶に挑めないからなあ。ザルザロスとの参戦者潰しあい、上手く利用している感じがする。

第八話
真嶋慶から打たれる牌は真か偽か。悩まされるまさひろは目先の勝負ではなく、真嶋慶という人物かをはかろうとしていた。
まさひろが見る慶の人物像の描写、彼の目線は素直で裏切りがない。この辺まで読んでいたらルール改変を知った。まあいいや。この時点ではよく分からないし。不便感じなかった。

第九話
まさひろが以前失敗していたポーカーゲームについて話す真嶋慶。そこにどんな意図があったのかまさひろが知る術はない。
真嶋慶を相手に作戦を立てるまさひろの直向きさが憎めない。この人物を見ていると、真嶋慶が生前一緒にいた山崎という人物をつくづく思いだす。おそらく山崎とまさひろ、姿、性格は違うけど真嶋慶が愛着をもつタイプの凡才なのだろうと感じた。

第十話
真嶋慶、まさひろを観察(考察)する。
ゲーム内容に触れたくないんだ。内緒にしたいんだ。だから書かないけど、真嶋慶はまさひろを抱えているということ。憎いな。渋いな。

第十一話 決着――『夢見るバラスト』
まさひろは決して恵まれた生い立ちではなかった。生前か死後、どちらが恵まれていたかといえば、死後なのだろう。
――唸った。(ポジティブ)
真嶋慶のとった行為、同じ境遇にあったら同じことができたろうか。自分の近い未来を考えて、ここでの振る舞いは合理的だろうか。おそらく違う。けれど彼にはそういうことは重要でないでしょうね。

第十二話
まさひろと真嶋慶の結果を分析する少年神鶴彰。かれもまた生前は名の知れた賭博師だった。
何か出てきた、面白いバラストが。鬼畜系ショタでしょうか。ラノベらしくなってきた展開。面白くなってきました。今のところまだ突き抜けてライトではなく、重量感のある読み心地です。むしろそこが魅力。
できればこの路線から外れず突き進んでほしいと思います。

ちょっと休憩―顎君のおしゃべり
コメントの数で作品の善し悪しは必ずしもはかれないのが文芸・ニノベに対する私の考え。と言いながら、読みが追いつかずコメント投げるの少なめになっている。作家さんには空腹を強いている感はある。悪いな。それでも生きてな。コメント24は私だ。
個人的に再読したくなる作品、「黄金の黒」と「壁の中の賭博者」だな。前者の理由は概ね想像つくだろう。後者はなんで?って思うかな。あの作品、読ませる空気を感じさせる。読み手の気持ち本文との間に気持ちの往来ができるからだ。あと、間(ま)が良い。顎男先生はあんまり気に入ってないかな、あの作品。けど私は好きだ。噛みしめたくなる、作品が漂わせる空気にうぶさを感じられる雰囲気がまた良い。

読者はいるよ。
今回の各話ごとの感想はここで終わり


■今回更新分、第二部までの総括的感想
驚くくらい更新されていて、いや、てか、普通に驚いた。顎男先生、血肉をすり下ろしておられると。
作風としては重たい。だが、良い。本当に良い。もっと重いくらいでも私は好きだ。書いているほうは辛いだろうけど。がんばって欲しい。随所に文芸的な空気も感じられるが、それを感じ始めるたびにラノベに引き戻される感覚だってある作品だとも思う。軽すぎないのも良い。
真嶋慶は主人公。読み手としては自分が真嶋慶でありたい。たとえどんなに真嶋慶を見る視点が他の登場人物に移ろうとも、それは揺らがない。その気持ちをくすぐってくれるのも気持ち良い。
まさひろが真嶋慶って男に出会えたのは、幸せなことだと思った。人生終っているまさひろだけど、だからこそ今こうして自分の身に起きたことに純粋に喜べるんでは。と思う気持ちもある。彼の生前、歩んだ日々は酸いかった。けど今は違う。今、肉体は死んでいるが心は生きている。そう見えた。
とまあそんなこんなで、こういう精神的な面での魅力や長所をツラツラできる賭博小説っていうのは、なかなかないのです。書けますかこんな秀作? べったり惚れてよいしょするってえわけじゃないですけれどね、ちょっとやそっとで書ける代物ではないのです。それは誰もが認める事実でしょう。
顎男先生を生かさず殺さず、これからも応援したいところです。
熟読玩味してください。この作品、そうすることでも一層楽しめると思います。


■作中印象深かった箇所

・勝にしろ負けるにしろ、縁起を担いでいるわけではないけれど、慶はすすき屋にラーメンを食べに来る。
ルーティンは一つのことに人生捧げる者の儀式とも思える。それを感じた一文。
・真剣勝負の世界では、最低の人間であることが何よりも求められる。
死線でのありかた。作法だと思う。良い。
・慶は杯を砕かず、迷うようにそれをまだ牌の散らばった卓に置くとザルザロスの後を追った。
真嶋慶は何を思っていただろう。しぐさの一文だけど、これはもう心理描写だな。彼の心を読み取ろう。

あと他は真嶋慶の台詞。かっこいい。


以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。




「昇天の拳」   井生 明 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17765

初見の作家さんです。
どなたかの別名義かもしれませんね。
「稲妻の嘘」読了直後に読んだので、のど越しゼリー感覚でした。
かえってそれが良かった。読ませてくれました。
コメントの少なさに意外性を感じます。
好きだと思うけど、こういう作品。どうして?
ジャンルは逝かせアクション。ほほう。
いきますか!



■各話ごとの感想

『で、出たーww自宅に知らない男奴wwwwww』
1~3
イケメンマッサージ師が18歳女子のお部屋にやってくる。何やらよくない展開はじまる。
内容把握は、ジャンルからのご想像通り。
若い男女が一室にいればまあこうなりますわな。
軽い軽い、なんだこの文章。一文区切りのテンポも良い。
割と、いや、けっこう文章書ける方だなこの作家さん。
このテンポと作風、えろま先生作品に感じた匂い。何か通じる所がある。(褒めている)
かみ合ってないけどかみ合っている。マッサージ師と女子の会話に吹きます。
逝かせアクション。なるほどね。ただ、死んでしまう女子が少し辛いな。
快楽を欲するまま生きながらえ、見苦しく足掻き続ける雌ブタ。
そのままでいてくれるのも好みなんですがね。蔑みがいがある。
まあ、いいや。

誤字(格助詞)
人間の絶頂時に→人間は絶頂時に

『愛の力でパワーアップ!疲れてる時こそお風呂です!』
イケメンマッサージ師がマッサージをしてもらう。マッサージ店をでるとそこには女刺客が二人。
イケメンマッサージ師の名刺、そのまんま具合に笑う。
生真面目に確認入れる刺客。応対するマッサージ師指扇紫電。律儀かよw
刺客の攻撃手段に全くの深刻さを感じないのがまたおかしい。
痛いだけだよね、BB弾ってw

『心、体、天にぴょんぴょん』
1~2
マッサージ師、本業やってない。どういうわけか格闘してる。
アクションだからいいんですよ。ええ。
登場する眼鏡男のうんちくにクスッと笑う。
キメの最後の瞬間、エロい描写なのですが滑らかな眩しさが生き生きしていました。
アホ満開って感じです。GJ

誤字
(タイプミス)犯せれて→犯されて
(変換ミス)良い放つ→言い放つ

■今回更新分までの総括的感想
18-Rともなればもっとねっとりと描写がいるのでしょうが、そうでないのが15-R。こちらの作品、18-Rにいったかと思うと、慌てて15-Rに駿足がえりという気配が感じられました。テンポの良さ、コミカルでいて漫才さながらの笑いのネタ仕込みには、どこかえろま先生の名作「トゥー・レイト・ショー」を思わせるところもある。本作、普通に良作だと思います。滑るように読ませる序文の読み心地もさることながら、内容でも瞬発的な衆目を得られそうです。勢いまかせで走るように書かれた文からはタイプの音が聞こえそう。エロR作品でいながら、清涼感を感じさせてくれました。コメントが少ないのは意外です。こういう作品、受けそうなんですがどうなのでしょう。息抜きにサクッと読めてしまうのが魅力的でした。


■作中印象深かった箇所

・各話のタイトル
読み手へのぶん投げっぱなしぶりが鮮やかです。
・「……なにを言うんですか」
素な感じまるまんまストレート。良い。
・技の名前。
秘孔拳のネーミング良い。相当笑える。
・この作品に出てくる少女の年齢は全員18歳以上です!!!
おいww



以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



「週末のロストマン」   硬質アルマイト 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=15812

更新来てくれましたかこちらの作品。
10年感想企画以来二度目の感想です。
作家さん、ややお疲れ気味でしょうか。
感想がビタミンになるとよいですが……。はてさてどうでしょう。
文芸フリマの活動もお疲れ様でした。
さらなる活動、グミ食べてがんばって欲しいです。


■前回までのあらずじ
友人とバンド活動をやっていた主人公・古都原鳴海は、ある時モッシュピットという疑似空間に紛れ込んでしまう。そこで高い戦闘能力を持つヒロイン・白部律花と出合う。私生活とモッシュピットでの二面性を持つ彼女とのやり取りを通じて、鳴海は自分の道を見定める。しかし律花は二面性をもつ生き方に疲れを感じ始めていた。そんな彼女は友人を演じる弦子が仕組んだ策に、まんまとはまることとなった。駆けつけた鳴海は突如モッシュピット内で遅すぎる能力の覚醒を経験し……。こんな感じだったでしょうか。

■各話ごとの感想
第八話 リトルバスターズ

前回、第八話で1の感想まででした。今回は3から。
短いのでやや本文から脱線。
こちら作品で、好感が持てる重要な点があるのを今まで語っていませんでした。それについて少し。
それは挿絵です。読んでいる方はご存知かと思いますが、斬新。しかし個人的にこのロゴの入れ、とても印象よく感じる。
この挿絵が絵というイラストでないところに、絵に固定されない、自由な発想で物語を心に描くことができる。そこに好感を持ちます。
音色や音の波、震動、衝撃それらの感じ具合がどこまでも自由。
何かアルバムを買うとき、これはどんな曲だろうって思いながら、ジャケットを眺めている気持ちになります。

てんやわんやの出来事から帰宅した律花。これからの彼女のあり方が、本当の幸せを運んで来るのか、それは分からない。しかし地に足をつけて歩き始めたようで応援したくなりました。
脱字?(句読点)
私なりの破壊小さな一歩。→私なりの破壊、(。)小さな一歩。

第九話 ハイブリッド・レインボウ
1~3
入院する鳴海のもとへ見舞いに来る人物たち。彼らはみなそれぞれに思いを語る。
人間わかり合うことって何だろう、成長って何だろう。
考えることや話すことで分かり合えるのか、近くにいた時間だけで分かり合えるのか。
鳴海と律花の父が話した時間は短いけれど、そこにはお互いの理解や歩み寄りがあったのだろうと思った。
登場人物たちのスタート地点がここからという感じ、よく伝わってきました。
長いな……ここで一部了。長期戦になるのかこの作品。完結したら大長編。
でも今までにない毛色の作品。これは絶対、本作の売りどころとなるでしょう。

脱字?(人によりけりでしょうか?小さな「っ」の入り具合)
ひどい顔してからな。→ひどい顔してっからな。

設定の妙(人物設定多分こうだよね)
あなたの兄によって真っ二つ→あなたの息子さんによって真っ二つ

【インタールード】
とあるマンションの一室に集まった5人の男女。話題に上るのは古都原鳴海のことだった。
ぱっと思い出せなかった。
けど過去をふりかえるとそういえばそんな計画あったよなって感じ。
読みの感覚が開いてしまうのも考え物ですね。物語を忘れてしまう。
長編はそこ気をつけないと(自戒)。
ジョニーさんと鳴海の対決、楽しみにしたいところです。

番外編 ロデオ・スター・メイト
初詣。新年を温かく過ごすものもいれば、殺伐とする者もいる。
ほんのり淡い予感のする回。心温まるほっこり感がありました。
謎の人物登場で、また先が気になります。
今後に期待!



■今回更新分までの総括的感想
新たなスタート地点に立つ登場人物たち、新たに加わる新登場人物。ここまでとても読み応えがありました。第一部が終わり、第二部が始まろうとしています。
登場人物の価値観やこだわり、心情を織り交ぜ、人と人との関係性の大切さなども伝えてくれていて、ラノベにしては重みのある、しみじみと感じ入るところがありました。良いです、とても。
これからの鳴海と律花の成長も見ものです。どんなふうに物語を盛り上げていってくれるのか楽しみなところ。前述しましたが音楽をベースにしている作品で、こうして物語を作りこまれている作品に、絶対的な個性を感じます。強みになると思います。ぜひ最後まで書ききって楽しませてほしいところ。
文章力に関して、アルマイト先生は折り紙つきですので、執筆のほうに心配はないと勝手に思っています。文芸でも完結作品お持ちです。きっと書ききってくれることでしょう。
文フリのほうでも活躍されて近頃お疲れのもよう。無理のないよう頑張って欲しい。



■作中印象深かった箇所

・彼女の頭を撫でながら、いいよ、と答えた。
「」でくくらないこの表現。ここでの奥ゆかしい使われ方にセンスを感じる。情景を鮮明に見せられている感じがする。得手だからできるのだーこういうの。
・「私達、弱いね」
そう、みんな弱いのです。だから強くなるための理由や武器を探すのです。それをこの物語は教えてくれているような気がします。
・沙原はやってくれなかったやつだ、と鳴海はぼんやりと思った。
もしやっていたら二人の関係を少し以上疑ったかもしれません。沙原は男子です。



以上この作品に関する17日更新分までの感想はここまで。




「ホモ卓球」   まじ吉 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17586

まじ吉先生、お名前は存じています。
「T-れっくす」は何度かニノベの更新欄で見ていた作品です。
残念ながら読んではいなかった。
しかし本作を読ませてもらってちょっと考えを改めました。
なかなか味のある文を書かれる。
しかしコメントは伸びていないもよう。
今回は二話目『ドキッ!ホモと行く一泊二日の合同合宿』までの読了。
ここまでの感想を書きます。
途中で読み止りました。総括にてその理由を記しておきます。



■各話ごとの感想

・僕とホモと婦女子の青い空
穀山中学校卓球部の個性派部員たちは、様相から学内ではホモと思われている。
のっけから登場人物紹介の内容に笑う。
おかしなホモメンバーではあるけどそれだけじゃない。
ちゃんと卓球の試合場面では臨場感のある描写もあって好感が持てる。


表現の妙
部員の一人に中二病ってあるんだけど、「中度の」これ誤字かどうなのか判断つかない。
「重度」の変換ミス?そんな気もするけど、表現にも思える。微妙。

単位表現の妙
130×7円→130円×7
7人の男子にジュース奢るなら7円を130本ではないですよね。気をつけて。

表現の妙
「またトラブルに巻き込まれちまったぜ」
→「またトラブルになっちまったぜ」または「またトラブルだ」
ケンジ(当事者)とタクの間で起きた直接関わっている出来事なので「巻き込まれた」と言い回しは妙。
「巻き込まれた」とは直接かかわりのないことが身に降りかかるときに使う言い回し。

・ドキッ!ホモと行く一泊二日の合同合宿
季節はめぐり夏。穀山中卓球部はバスケ部と合同で合宿&練習試合にいくことに。
練習試合相手の港内中学の卓球部顧問。挨拶に笑いました。
所どころ前半は笑えるシーンもある。
後半は卓球の練習試合に焦点をあて過ぎて、ギャグ性はあまりないけどスポ根的な感じで楽しめました。
ただ、今回ここまでで読み止りです。
理由。誤字・妙表現が多すぎる。推敲不足。さすがにきつい。
20~40行に一か所は見られるこれらのミスが読み手に苦痛を与える。
散見できたものでも最低10カ所ありました。非情に惜しい。
内容はさほど悪くないのに勿体ないです。参考に一部あげておきます。


格助詞
>女の子の方で→女の子の方に(または「へ」)
>神谷に→神谷の
>相手がサービスをレシーブし、→相手のサービスをレシーブし、


誤字・変換ミス
>最初は楽に思えるかもしれないけで→最初は楽に思えるかもしれないけど
>泉センパイ→泉先パイ
>バス亭→バス停


読点使い・仮名表現の妙
>コン、こんという打球音
→コン、コン、という打球音(または「こん、こん、」「コンコン」「こんこん」)
>責任感からドッ、トっと→責任感からドッと(または「責任感からどっと」)
>ぱち、ぱちと叩くと→ぱち、ぱち、と叩くと(または「ぱちぱちと叩くと」)
上記これら三つの書き方、独特ではあるけど表現法として共感を得るには難しいです。


重複表現
>急に静かだった観客席が急に色めきだした。
→静かだった観客席が急に色めきだした。
(または「急に静かだった観客席が色めきだした。」)


人物設定の妙
>咬み殺す。→噛み殺す。
「咬み殺す」は少年漫画作品の中二表現。森亜は中二病じゃないので違和感。

■今回更新分の総括的感想
本作どこまで意図があるのか正直分かりませんが、ホモである必要があるのでしょうか。最初の登場人物紹介にあたる物語ではホモを匂わせます。しかしジャンルとタイトルをみて読んだ読者には、ある意味肩透かし、詐欺に思えるかもしれません。ケツでホモっていうからには具体的にそれを読ませろと読み手は期待するはずです。しかし出てくるのはホモ漫画を読む登場人物の姿。ホモとしては手ぬるすぎ。個人的にホモ描写に関しては、率直にいうと物足りませんでした。
二話目の合宿編もただのスポ根に見える。しかも頻繁に文章表現で読み詰まる。明らかに見て取れる推敲不足。これではコメントが少ないのにも納得がいきます。文量がさほど多いというわけではない。しかしここまで読み詰まると、読者は引いてしまうだろうと思います。選んだ題材は良いのですが、もう少し掘り下げて、タイトルに紛い性を感じないくらい濃い内容にしてほしいと感じました。文芸ですと、山下チンイツ先生のソフトBL小説集がありますが、ホモを語るならせめてそれくらい、またはそれ以上を突っ走ってくれてもよいかと思います。
物語の内容は面白くなる要素が沢山あり、面白くなる舞台設定を感じる側面はありました。加えて登場人物は皆とても魅力的の個性派ぞろい。そこは他作品にない揺るがない長所だと思います。そこをもっと活かして魅力的に物語を見せて欲しいと思いました。
感想にしては手厳しくなりましたが、誤表現などは誰にでもあることなので、気にせず連載がんばってほしいです。


以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。

「ソナタ」   三浦 作
http://lapluie.kumogakure.com/novel.html

本作、三回目の感想になります。わっはー。
第五十六話まで更新されている。順調です。
着実に話数を重ねて作品を更新してくれるところに好感が持てます。
がんばって欲しい。


■前回までのあらずじ(透輝大学病院編/第五十一話まで)
病院内の極秘施設に入り込んだ透と光、その他の仲間が謎の実験に利用されそうになる。しかしその実験には、透や光の体質に通じる要素があった。何とか逃亡を図るも失敗に終わる。透を探して病院内をうろつく不良女子中学生真赭。隠し通路から研究所の中へ入り込んでしまう。そこで行くへ不明のさくらと遭遇する。
こんな感じだったかな……。



■各話ごとの感想

第五十二話 若芽繁その②
若芽の子供の頃の家族像。両親の姿を大人になっても引きずっていた若芽。犯した罪から逃げてきたおかげで、今彼はここにいる。
大人になったとき、人って親の像を自分とつくづく重ねてしまうものですよね。反省したり、自己嫌悪したり、反面教師にしたり……。親と自分は違うんだと言いきかせても、どこかで血は争えない。足掻くんですね。胸が痛い。認めて開き直れば楽かもしれないけど、過ちまを真似ねてしまうのは……あかん(ため息)

第五十三話 石竹霙その①
死体になったクローン人間を囲って、犯人を考察する研究所関係者たち。そこへぬっと姿を現したのがさくらと真赭だった。
コミカルに書かれているけれど、珊瑚と真赭の対決って内面的な熱さが全く違う。そこが面白いです。
強そうな相手に心躍る真赭と、過去を背負いさくらのことを絡める複雑な気持ちの珊瑚。けんかの経験値は両者の間に差はあるけれど、勝負がつくのはそれだけではないように見えます。真実、強くいられるとはどういうことだろうと考えさせられる。木村さん、まだもどってこないw

第五十三話 石竹霙その②
夜、人気のない母校へ忍び込む霙。あとを妹・小雪はこっそり追っていた。ばれてるけどね。
この姉妹、どこまで姉妹として良好な関係か謎です。そこがまた面白味があって良いのだけどw
姉さんの霙は何を考えているのかいまいち分からない不気味で妖艶な魅力。小雪のほうはほんわか系。どっちも共に魅力的。全く違う毛色の姉妹。仲がいいのかな。彼女たちの行く末をひっそりと見守りたいです。

第五十四話 石竹霙その③
霊感において突出していた石竹霙。彼女は子供時代から学生時代と、必ずしも自分の人生を謳歌してきたわけではない。
理解を得られないことについて、理解を求めるときの難しさを感じさせてくれる。他人では必ず測れない何かを説明するのは難しくて、それを分かってもらえるまでに時間をかけるなら、諦めるべきなんでしょうか。おおよそその方が軋轢は生まれないでしょう。けれど建設的回答にもならないでしょう。ジレンマですね。霙、大変だったんだなぁ……。


誤字(変換ミス)
塩谷憑りついた→塩田に憑りついた

第五十五話 石竹霙その④
高校入学。霙にはじめて山吹エリカという友人ができた。エリカは霙にとって宿り木となる。しかし……。
うってなりますね、ここは。こういうネタはもう、辛い。痛い。怖い。
身をよじられるような気持ちになって切ないです。女子の連携って怖い。
どんよりしてきます。テンションがどんどん下がっていくwww
どこまで下がるのか、この現象も面白い。

第五十六話 石竹霙その⑤
いきすぎる執着は異常に映る。小雪には姉の姿勢は歪んで見えた。霙のやりたいことは正しい事なのかそれは何で決まる?
よい姉妹で安心しました。
研究所側の人物についてはここまでで、かなり濃厚だったので読み応え十分です。
良く書かれていたと思います。やっぱりこれくらいないと本作では寂しい気がします。
ここからがまた新たな人物、まだ存在の薄い人物を書きこんで、物語を見せてくれることになると思いますが、楽しみにしたいところ。期待です!!



■今回更新分の総括的感想
透輝大学病院編に入り、そこでの群像劇がますます深まってきました。人物描写においても日常編とはまた違った趣があり興味深いです。物語の雰囲気はダークな方向へテンションも下がっていく。しかし、現在までの登場人物たち一人一人、どれをとっても大切に、個性豊かに描かれています。そこには作家さんの確かな力量を感じさせてくれる気がしました。加えて日常編ではうかがえなかった、豊かな文章面での彩を感じることもできます。登場する人物像に暗い影があっても、表現の伸びやかさに、日常編では見られなかった良さを感じました。石竹霙にまつわる彼女の過去の物語は憐憫に揺れる思いが募りました。
ここまでの透輝大学病院編、作品の暗さでいえば、10周年企画で読ませてもらったブッコロ大魔王先生のマッドトルネコの後半、ポポロによるモンスターの町掌握編にやや近い感じの闇を感じました。全く作品の中身は違うのですが、人物の人生の歩みを噛みしめる、味わい深さにおいてはどこか通じるものがあると思いました。ますます魅せられる作品になってきた感じがとてもする。
今後にも期待!長丁場連載、頑張ってほしい!!



■作中印象深かった箇所
・噛みしめるほどの幸せも、食いしばるほどの不幸もない。丁度いいのだ。
「普通」と言えてしまうところを、そうするのではなく、文章で表現されている。大切な小説執筆の心得を感じた。とても良い。


以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



「欠けた天使の与能力(ゴッドブレス)」   滝杉こげお 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17573

三回目の感想です。
前回の感想から第五話、第六話が更新されていました。
良い、良いですよ。本作。
いい感じで連載進んでいます。嬉しい。
今回感想を書く分、文章は丁寧でほぼおかしなミスは見られなかった。
こげお先生、確実に力をつけている感じがします。


■前回までの物語のあらすじ
天界で次代の神最有力候補の主人公・アーエル。彼はいつでも、どこでも、だれにでも、常に完璧に振る舞っていた。しかし、ついにおとずれた神の決断、それはアーエルを次代の神に据えるものではなかった。失意にくれるアーエル。崩壊を迎えた彼の心は次への方向性を失っていった。



■各話ごとの感想
第五話 与能力(ゴッドブレス)
1~3
画策を試みたアーエルが向かった先は神の社。しかしそこは招かれたものしか入ることは許されず。
やっぱり親子間に笑いを覚える。神と息子たちの会話が食卓の団欒様です。
こういう雰囲気独特。能力をもらうアーエルが、こずかいねだる子供みたいで面白い。
アーエルのしぐさや内面描写からくる感情表現や緊迫感、とてもよかった。

第六話 見えない真意と見えない未来
1~4
下界へ降ろされたアーエルに待ち受ける苦悩。これからどう生き延びる。
あああああああああああ、くそがあ!! に爆笑。
元天使とは到底思えないクソ絶叫。
下界での苦悩、アーエルの先が思いやられます。
太陽で目がおかしくなっている姿も、はた目からはただのアホだよねw



■今回更新分までの総括的感想
物語がぐっと動いて面白くなってきています。主人公・アーエルの人間味あふれる内面に親近感が湧く。ボクスゲーな性格は相変わらず。だからこそ生まれる彼の葛藤が読み手へ笑いを誘う。人知を超える世界観でありながら、俗っぽい登場人物の行動も読ませる者にゆとりを与えてくれる。つっこみを入れながら読めます。作風のかたさから考えられない笑いが湧く。
物語の序盤、やや浮遊感のあった文章や言葉使いも、ここまでくるとしっくりした表現になってきていると思いました。はじめ壁を感じた文章がとても読みやすくなっています。
読んでいてもゆるやかな筆運びを感じさせる。しかしそれが本作で魅力であったり、個性であったりで、長所なのではないでしょうか。故に独特な世界観がある。
読まず嫌いしている方には読んでほしい一作となりました。←こういう文句、胡散臭いでしょうけど、本作の連載を見てきたうえで今ようやく言えるんです。伊達に褒めてるわけではない。
今後も楽しみにしています。鈍意wがんばって欲しい!


■作中印象深かった箇所
・ボクは世界に別れを告げる暇もなく、静かに静かに沈んで行った。
この静けさこそ、本作の醸し出す空気だと思う。飾らないけど伝わる、神がどんな顔でアーエルを見下ろしていたのだろうと思わせる一文。読み手は神(アーエルの父)の目線も意識する。
・能力
本作で度々登場するこの能力。神から得たこれは何であるのか、どういう現象であるのか、多分、普通のサイキック的な要素とは一線を画していると思われる。今後どう見せてくれるか期待。好奇心、興味が湧く言葉。



以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



「出だしのみ」   ヤーゲンヴォルフ 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17842

勢いで量産、勢いで削除。
姿勢は陶芸家の「ちがーうっ!」ガシャパリーン! ですねw
小説の話がしたいとしきりにツイッターでは見かけます。
執筆では苦悩が多い模様。
気持ちの切り替えを柔軟に、作品連載に没頭できると良いですね。
今回は作品の出だし。短いのでサクッといきます。



■感想
序文六行、言葉、音の響き、リズム良かったです。
物語の出だしとしてはまず良いのではないでしょうか。
読み手の心の掴みはできると思います。雰囲気も良い。
手紙の部分でも、受けとった側の表情をうかがわせる文が丁寧に書かれています。これからどんな登場人物が現れるのか、作品の舞台でとうヒロインが揉まれていくのか、楽しみではあります。
とりあえず、短くても完成させてみて欲しいです。作家さん次第でしょうけど。



■余談
構想や最終的な着地点が見つからない、まとまらない。人物像が明確に出来上がっていない。書きたいシーンくらいしか浮かんでいない。などで連載を続け一作品完成させるのには、執筆での地力と精神力に伴う継続力がいるのではないでしょうか。
魅了的な文章を書く力がある作家さんなので、一つの物語ごとにしっかり終わりをつくる(完結させる)方向性を貫けば、着実に話数を重ねられる気はします。形として出来上がるまでに作品を捨てるのではなく、失敗作であっても作り上げてから捨てるほうが、長所短所の両方が多く見えてくると思います。あくまで趣味の範囲だからそこまで必要としてないかな? でもそれなら精神的にもっと吹っ切れて欲しいという気もする。完結させてから善し悪しを決めるという行為は、小説に限ったことではないと思います。完結作品を美化するわけではないのですが、自分が駄作だと思っていても、その作品と向き合うことは大事だと思います。
読み手の評価と、自分で下す自作品への評価は違っていて当たり前。自分の作品を作るのは他ならない自分。おのず自分の満足と納得で作っていくしかないわけです。自分の作品について明確に答えをくれる担当編集者なんていませんからねw あまりコメントに振り回されず、自分の世界を大事にすればよいかと思います。それができるのが、自由投稿型サイトの良さでもあるのですから。
以上、余談が多くなりましたが、がんばってほしいです。応援!!


以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



「殲滅するアウトライン」    篠笥すん 作
http://vampline.yu-nagi.com/

お名前は存じています。
しかし作品を読ませてもらうのは初めての作家さんです。
ニノベでは今年になってから6作品お持ちのようです。多いですね。
どの作品も技巧を凝らしたタイトルが冠されています。
作風としては中二系を書かれることが多いのでしょうか?
本作もジャンルは厨二バトル(中二バトルと同義?)とあります。



■各話ごとの感想
第壱幕:回天の少女と鉛弾の少年
狙撃を試みる双子姉妹。姉・若桜紗鳥は銃を構え、妹・若桜紗織は情報担当。姉は難なく一発目の狙撃を成功させるも、その後二人をトラブルが襲う。
地の文がしっかり書かれていて、出だしの世界観への導入には好感が持てました。姉妹の会話も無機質な姉の口調と妹のフランクな口調の対比もあって人物像がとりやすいです。
ただちょっと登場人物はありがちかなと思う。


誤表現(言葉使いの妙)
>治安
治安は国家や社会を対象にした秩序、概念として使う言葉なので、人・物に対して用いられているのに奇妙さを感じる。
文脈から「監視」とかにするといいのではないかと思った。

第弐幕 さよならさよならさよならです
組織の仕事で潜入した先で、組織に捨てられる羽目になった少女・ロミルダと青年・フリッツ。逃げ場を失い行き詰る二人に未来はあるのか。
ちょっと疲れました。
だらだらと長く続く物語を読ませるけど、見せ場が良く見えてこない。
決してつまらないわけではないのですが、文章がのっぺりとしていてテンポが感じられない。
惜しい。本当に惜しい。物語の内容よりも、文章でのだるさが気になってしまいました。
詰んだ時や、いよいよ死がそこまできた瞬間の絶望感、もっと鮮烈さが欲しい。
メリハリかな……そういうの。



■今回更新分までの総括的感想
幼くして特殊な能力に目覚め者たちがいる世の中。能力者である彼らはリンクスと呼ばれていた。
厨二バトルとあるのである程度読んだときにテンポも重要ではないかと思いました。地の文では文章は丁寧で荒はほぼなく好感が持てます。世界観や設定の入りもさほど煩くはない。
おそらくこれだけ書ける方なので、文章を書くこと自体は上手なんだと思います。
ただ少し表現や文章が緻密すぎかなと感じます。くどい表現(感じていた違和→違和感でよくね?)にやや疲れる。文章表現での緩急があれば一話内に起伏があって面白いし、読みやすいと感じます。厨二でバトルシーンも入ってくるので、軽快さは欲しいと思いました。
ニノベにはバトルを入れてくる作品は多くあります。その中では本作のバトルシーン描写はややぬるいと感じる。ともすれば書き手の中二自己満足で終わりそう。「平和と混沌の学園」「力を持ってる彼の場合は」「レギュレスの都」とかだと最近のダントツ作品ではないでしょうか。テンポや勢いに好感が持てる作品です。
まあ、文章面に関して随分偉そうなこと言ってますが、私も何様ってくらい下手ですから、こんな感想ごとききに振り回されずにいて欲しいです。
本作のタイトルはかっこいいです。まさに厨二。ですがタイトル負けしている気もするのが惜しいところ。
あと、自サイトの「次のページ」「前のページ」リンク切れています。これは意図してのことなんでしょうか?「つづく」も書いてあってリンク切れだとせっかくの自サイトでも印象を悪くすることがあるので注意した方がいいです。



以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。




「夜の確率」   ホドラー 作

http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17768

ニノベで拝見するのは初めての作家さんです。
本作のジャンルはSFということです。
SF好きの読者層ではすでに注目が集まっているもよう。
戦争物と並び執筆での力量を試されそうな気がしますが……。
そのへんどうでしょう?


■各話ごとの感想


情景を浮かべるには感覚的に良さは伝わる。
ただ少し荒を感じる。出だしなので大切だと思ったから以下取り上げます。

>「たぶん有害な微粒子」更新ナンバー2~5の内容で散々凝った文句を使う割に大事な序文でこれだと残念感がある。どうせSF書くならこういう細部まで凝ってください。この世界での有害とされる微粒子はどんなもの? 

>「なんとなく落ち込み気味に」この理由にあたるものが何であるかによって後続「それを見てると」の「それ」にあたる内容も明確になる。現状だと「落ち込みぎみ」という気持ちがどこに向いているか分からない。焦点をどこにも向けていないなら、向けていないという事実も分からない。

>「湿気とたぶん有害な微粒子を吸いすぎて恒常性を保てなくなっているのだろう、」
この文はどこのことを指しているのでしょうか。ココのことですか。ひび割れている路面への推測でしょうか。

>「それを見てると余計に惨めったらしくなった。」ここでの「それ」はどこにかかっているのか。
→「湿気とたぶん有害な微粒子を吸いすぎて恒常性を保てなくなっているのだろう、路面のひび割れから緑色のゼリーがはみ出している。」この一文全体なのか。
→「湿気とたぶん有害な微粒子を吸いすぎて恒常性を保てなくなっているのだろう、」この読点までなのか。
読点前の文末語句「だろう」でかかる場所が分かり辛くなっている。
「だろう」があるおかげか、ココの落ち込んでいる理由が「湿気とたぶん有害な微粒子を吸いすぎて恒常性を保てなくなっているのだろう、」こうであるのかというふうにもとれる。そこらへんが曖昧。

>ココの叙情的な心の動きと、情景に対するココの心理があやふや。織り交ぜるにしても……現状だとややぼんやり。

第一章
ココ・ザムザールの仕事は殺し屋。しかし平常心と仕事場での気持ちの切り替えに悩まされるのが常だった。輪をかけて今回、ろくな仕事は回ってこなかった。
ミチってどんな人物なのだろう。背が低いのか、声が低いのか、テンションが低いのか……。表現からではわからないのでミステリアスです。
魅力的な文が沢山ある。確かにそういう意味では面白い作品であると感じます。


句点の三連使い(表現の妙)
離れなくちゃならない。。。→離れなくちゃならない……
好みもあるでしょうけど、基本は三点リーダです。
句点の三連にどれほどの魅せ方があるかここでは推し量れませんでした。


格助詞
仕事を干される→仕事で干される


設定の妙?
進化銃(エボルバー)
「進化銃」「エボルバー」という言葉を立派に作るなら、せっかくなので手を抜かず両方書いてください。どうせなら凝ってください。実在エボルバーとは意味合い、性能、違うのでしょう?
「進化銃」後半出さないなら、はじめから書かないとか。個人的には進化銃の方が作風にはあうと思います。


「!」の不思議
ドーム最高級の光!←ここの「!」そんなにびっくりすることなんでしょうか? です。


カタカナの妙
片仮名表記の言葉がどこまで自前か分かりづらい。固有名詞として使っているのか、英語をカタカナ表記にしているのか明確にしてほしい。作家のノリ(感覚に由来するもの)が多い気がすぎる。どこに凝った表現を使うか、カタカナとひらがなと漢字では表記から受ける印象が変わるので大事にするべき。SFを書くなら大事ではないだろうか?
以下具体例
エキスパート、タスク、ボンヤリ、オフィス、アオバ・ストリート、セーフハウス、など、ごちゃごちゃしている。


設定……未消化
>「彼女は進化の恩恵を受けていたのだ」「進化」
作品として、進化への警鐘みたいなのが書きたいのか、単に科学的な話題を取り入れたいのか、あるいはそれ以外の何かをやりたいとか、遺伝子の話が書き連ねてあるけど意図が読めない、いまいち伝わってこない。そもそもこの物語の世界観の書き方に物足りなさを感じる。しっかりと世界観が確立されていて、その中でどういうことに着目し、焦点を当てたいのかを伝えてほしい。ココがもつエボルバー(進化銃)で、エボルバー=進化銃としたことに意味があるなら、この言葉の持つ意味合いをもっと掘り下げて利用しないと、ただの雰囲気で使っているだけになる。



■今回更新分までの総括的感想
にわか知識を畳み掛けてくるような下りもある。いいですよ。悪くない。しかし物語の世界観の構築がぬるい。文章量が多い割にぬるい。SFで進化だの遺伝子だのをとりあげてくるなら、もっとこだわるべきだと感じた。作品を執筆するうえで、豊富に知識や情報を持っていることは武器になります。強みだと思います。誇るべきところでしょう。ただ、今回更新分までの範囲で読んだ限り、知識や情報を読み手に共有をさせる必要性はあまり感じない。どこに物語のどこに焦点が当てられているのか、今の段階では正直分かりづらい。
作者コメント欄では次回から少しずつ動きだす。とありますが、はなしの展開にくどさ、たるさを感じる読者もいると思います。かくいう私はそう感じました。決して悪い意味ではないので誤解なく。こういう作風も嫌いじゃない。冗長企画をやるくらいですから。冗長と一緒にするなって?w
しかし、これまで5回分の更新で物語は人物紹介ぐらいしか全く動いていない。更に次回になってやっと動くのかと思えば少しずつときた。これはもう、壁を作っている。好きな人にだけ読まれれば満足という姿勢もある。嫌なら読むな。これも納得できる。ただそれをいいきって余りあるほどの凄さは、残念だけど本作には現段階では感じられない。
SFで殺し屋を絡めることで何が書きたいのか、感覚だけで用語を使うのではなく、もっと作りこまれたものとして見えてくれば面白いのではないでしょうか。ただ科学を語りたいのであれば文芸でもよい。
読んでいて物語の世界観の作りこみ不足から、エンタメ性や親しみが湧く雰囲気作りには、今は欠ける感じがしました。コメントでふれられている、改行や読者がふっと一呼吸おけるような文体の挿入。この必要性はもっと作りこまれれば映えるのではないでしょうか。バランスは難しいと思ます。
「ディテールに拘りたい」で終わっている。「全てに拘る」くらいでぶつけてくる強さが欲しいです。まだ物語の序盤のようなので、作家さん次第で今後どうにでも発展はあるんでしょうね。
率直に、私はニノベのSF作品でこれだけは外せない!という意味で本作を現段階ではで推せません。今後次第です。
辛口感想だかもしれないけど、それだけ高みに取り組んでいるのを感じるので応援したいです。がんばってほしい! 



■作中印象に残った箇所
・アホはダメ。
濃くて強い感じ。バカじゃなくてアホと言う上から目線なところが伝わる。良い。
・今はこいつと距離をとりたかった。
ハードボイルド感の中にある、一息つきたい主人公の心の隙間。良い。
・これら小さな確率の積み重なり、神様がサイコロを振って振って振りまくった結果がこの世界であるわけです。
一生懸命なロマンチック感。良い。



以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



「蒼海のライジングサン」   ヤーゲンヴォルフ 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17772

今回二作目の感想。
一日に二作更新してくれるあたり、感想役立てられているよう?
嬉しいです。
この企画、どちらかと言えば作家さんむきなのはたしか。
お役に立るよう、ほどほどに頑張る次第です。
私ごときでいいのかな~?的な感、あるにはある。
作品感想を更新するのが前後しましてお待たせしてしまいました。
それでもお待ちいただけて作家さんの温かさ、身に沁みます。



■各話ごとの感想

・とある少女の思い出
開国後、百年以上経つも平穏を得ない大天照帝國内、みすぼらしい奉公少女は孤独に荒んだ街路を行く。
出だし。空の情景に好感が持てます。この作家さんの出だしの良さは異常。
掴みが良い。導入の引きずり込まれる感じが心地よいです。題材は戦争という重いモチーフなのに魅了される文を書いてくれる。
少女の首に巻かれた国旗がとても鮮明に浮かび印象的でした。それがあるだけで温かい気持ちになれる。

・空飛ぶペンギン
1~3
優秀な爆撃機乗りではあるが爆撃下手の企鵝隼人(きがはやと)。同胞の死に自身の不甲斐なさを覚えるも、転属が決りあれよあれよと事が運ぶ。
機体の着艦シーンの描写がぞくぞくしました。生死を分ける空母への着艦。動画でみるとよく分かるのです。興味のある方にはぜひ一度動画を探してみて欲しい。
今回最後のシーンもニヤニヤしました。
ヤーゲン先生、硬派な作品書くけど、女子好き、ですよね。


脱字
巨大あるが→巨大であるが



■今回更新分までの総括的感想
ヤーゲン先生の文に随分親しんできたおかげでしょうか、本作、ヤーゲンシリーズではやや軽いめな感じがしました。しかし押さえるところは重く押さえられていた気はします。世に渦巻く絶望感の描写は好印象。大天照帝國はいつも根底にある舞台。作家さんの個性的な世界観がすっかりなじんでいるので、物語にすんなり入っていけます。そういう意味では、今までのヤーゲン作品にふれていない読者には少し不利かもしれません。戦争、ミリタリー系が好きな方には間違いなくお勧めできるでしょう。でも作品削除されるかもしれないので保存はお忘れなくw
ジャンル的にこの方の他に右に出るものが現在文芸界隈では見当たらない。それだけに貴重。ましてこれほどの文章力もなかなかない。今のところ不動でしょうか。
以前、個人的な感想を差し上げたときに、人物像について物足りなさを述べたことがあります。本作においてそれは感じられませんでした。主人公、企鵝の像、良いと思います。同胞の少女への思いやりとさり気ない上から目線、同胞の不虜の死への思いや、転属への募る不安感やいじけ方などよく書かれていると思います。そういうところから、この人物の表情(眉の動きや口端の歪みなど)が見えてきて好感が持てます。意図して作家さんそうしているのかは分かりませんが、伝わってくる気がしました。
これからの連載に期待を寄せるところです。頑張ってほしい!



■作中印象深かった箇所

・人間は地に足を着けていなければ生きていけない。
格言です。空を思い描くと同時に突きつけられる現実。それを忘れてはいけない大事な一文。
・「一生懸命」
国旗にあるの、鮮烈。美しい。
・ガンガンガン
ブリキ系の金属を貫く音、良い。一文に組み込まれていて緊迫感を感じさせないところが、この段階で後々の虚を突かれる効果を見せてくる。


以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。



「球をズドンと!」   ねこせ 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17843

ニノベには猫瀬先生という方がおられます。こちらは、ねこせ先生。
ツイートから、同じ作家さんと認識。
17日の更新はどうやら偶然だったみたいです。
そういう現象もあいまって、今回作品更新数が多いのだね。
小気味よい。
私なんぞの感想でも、必要とあらば日程の確認は必須となります。
ベータの文芸・ニノベ作品感想2で次回感想日程告知。
ツイートで感想日程告知。その辺で確認してもらうくらいでしょうか。
短いので感想、サクッといきます。



■各話ごとの感想

・まとめて読む
折神千鶴(投手)、小尾照哉(捕手)、年瀬奏多(マネージャー)、多華宮陽一(転校生、打者)。
これで内容はもう野球とご理解いただける。さようです。この物語は高校球児の物語。
舞台は四国の愛媛県。春季四国大会で折神千鶴は自分の新しい投球を発見した。小尾照哉もまたその投球をものにして欲しいと考える。
ものすごく軽い読み心地で、最小限の文章。シンプルで読みやすいです。文のテンポも良い。
漫画やアニメは多々あれど、野球の小説を読むのは初めてです。ましてやそれをニノベで。新鮮です。スポーツ作品、ニノベで何かあったかな……?思い出せない。ですがあっても全くおかしくないと本作を読んで感じました。そう感じるのはやはり、作家さんの力量あってのものである気はします。投手から投げられる球の重み、空を切る球の速さもさることながら、捕手として自分が地に屈んでボールを受ける重み、足元やその周辺で舞う砂埃や土の匂いまでも、想像させてくれる臨場感がありました。
実況を聞きながら、遠くから観戦(TV観戦含む)しているのとはまた違う、あくまで想像ではありますが、その場に入り込んでいるような気持ちになれます。
出だしとしても、明るい滑り出しを感じさせるので、雰囲気もよいです。高校野球がモチーフなので、甲子園は不可避。どういう風に登場人物たちがその課題に立ち向かっていくのか、興味深いところではあります。
良い意味で、印象に残る個所が特になかった。あまりにもスルスルと素麺を啜る勢いで読めてしまう。または滑るように読めてしまいます。心地よかった。こんなふうに文を書けることってなかなかぽんとできることではないので、未読の方にはぜひお勧めしたい一作です。
読み心地、軽さ、滑りやすさにおいて突出しています。そういう文章を書きたいと思う方にも参考になるのではないでしょうか。呼吸が気持ちい野球小説でした。


以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。




「液晶のシミ部」   好事家トルドラン
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17847

文芸・ニノベ界隈では初見の作家さんです。
作品ジャンルは「ゲーム駄弁りする人々」。
今回は一話分の更新。
ゲームの知識、経験はほぼないと言っておきます。
ゲーマーにくべれば私は赤子のようなものでしょう。


■感想

・stage1:炸裂
わたし、副部長、部長、2号君。登場人物は以上です。
何とはない会話をしている図。

物語の体裁を成していないのでつまらなかったです。
情景も分かり辛い、台詞にも面白味がない。文章全体に落ち着きがなく、書き散らされている感じです。
行間開けが多いですがその良さが見えてこない。
SNS(ソーシャルネットワークサービス)での会話をそのまま貼り付けたようで、物語として読めない。そういう意味で感情移入できずつまらないと感じました。
ゲーム駄弁りにしてもゲーム名くらいしか会話で登場しない。無味乾燥とした内容。ゲームの薀蓄や人物たちのこだわりが見えてくるわけでもないから人物像も全く趣がなく個性もない。人物像やしぐさの書き込みが甘い。
今回更新分では、作家さんの意図は分かりませんでした。
コメントがないのも、本作の出来に魅力を感じない読者が大半だからではないでしょうか。残念ながら。



以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。





「事実は小説より…小説なり」   のば 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17739

二回目になる感想です。
順調に更新はされているよう。
今回合わせてこられたのも意図あってでしょうか。
練習の場に使ってもらうのも大いにけっこう。
上等です。お役にたちましょう。
私で良ければ。


■前回までのあらずし
神がいるけどその神はポンコツジジイ。そんな神だから世界は投げやりに、何度も作り変えられてきた。インストーラーと呼ばれる者たちは世界の間違いを神に指摘し、やりたいように世界を歪ませていく。おかげで世の中は二次元娯楽の物事が平然とのさばる環境となってくり返される。


■各話ごとの感想

・インストール・イン・ストーリー
2~4
突然世界はアメリカ西部劇の世界へ様変わり。主人公・蓮川は同じクラス?の美少女・荒川とその世界で騒動にぶち当たる。
ろくなことが起きないのはろくな世界ではないから。仕方ないですね。全く深刻な感じが伝わってこないのに好感が持てる。主人公は大変なはずなのに、そういう空気を全然匂わせない面白みを感じました。葛藤なき苦境。作風にはあっているのではないでしょうか。「小説より……小説」というタイトル文句はすっかり意味をなしてないようだけど。
西部開拓時代、列車の速さは1800年代と1900年代で違うようです。そういう意味で列車に馬が追いつけても不思議でなかったり、飛び降りることも気合いで何とかできたりというのはある。これだけ色濃く作品のベースに西部劇を敷くなら、細部へのこだわりも見せて欲しい。少なくとも本作の舞台に使っている西部劇はそういった掘り下げをされたうえでの映像作品でしょう? 甘さというか、ぬるさばかりが見えて残念感しかない。


>『 』使いの妙
更新ナンバー2で、設定説明の下りで使われる『 』。
どれもこれもの単語に使ってしまうと、本当に重要な言葉が埋もれてしまいます。物語の中で本当に重要な言葉や単語は何なのか、特別な語句だけ使うべき。作家さんが客観的に見えてないんだろうと感じる。


>言葉使いの妙、誤用
「ニュートラル」→「ノーマル」(意味:普通、正常、標準)
作品の設定では作家さんが「世界を歪めてしまう~」と書いているのに、この言葉を使うのには矛盾しか感じない。ニュートラルは「物事がかみ合ってない状態」や「中立」のはず。そういう意味合いで作家さん使ってないと文脈からは読み取れる。だからこれは誤用と判断。

>文字の堆積→文字の堆積物
堆積は堆積物がそうなるまでの過程をいう。ここで使われる場合、「ガラスケースに入れられたような形で」と形状を完成させいるので「物」をつけることが必要。
本文の「白い光柱をそのまま遡るように空へと吸い込まれていく」のように動いている状態につかうのであれば、変だけど「空へ堆積していく」と言えないこともない。そもそも重力に引かれてある地点に積もっていく現象のことだから。


・使いの妙 と( )使いの妙
>4・4、8人→両側に4人ずつ合計8人 / 右に4、左に4の合計8人
>勢い(おい脚力)→勢いの脚力
意図が分からん。


>瞬間の判断→咄嗟の判断


>残滓をわざと持たせておく→残骸を置いておく
いきなり文芸的な言葉を入れてくるのも突飛過ぎて違和感しかない。


蛇足表現
>余程急迫した不都合に迫られているのでしょう。
「急迫した」か「迫られて」のどちらか一つ消したほうが好印象。
人によっては重複表現(二重表現)ととる。

・ウェスタン・ドリーム
1~2
騒動の中、蓮川はいつかTSUTAYAで見た奇妙な男に遭遇する。
やっぱり緊迫感には欠ける。騒動のシーンも困っている感じがまるでないw 文体はニノベの有名どころ作家さんの文体を取り入れているようにも見える。だけど所詮それどまりな感じ。のば先生独特という雰囲気が感じられるともっと面白いだろうけど……。ここまでの量を更新されているのにそれはないです。どこか物足りない。せっかく面白くなりそうな作品書いてるのになぁ……。
三本束の魔力を打ち出すところも描写不足で情景分かりにくい。
魔法で「空気を燃やす」は科学的な酸化反応っぽくみえるから、「火の玉を作る」だけで良いのでは?蛇足感しかしない。火は、そこにある時点で蓮川の魔法で燃えている状態と分かる。


表記の統一
「ハット」「帽子」
カタカナと漢字、イメージが違うのでどちらかに統一する方が作風にはあうと思います。ここでなら「ハット」でしょうか。「テンガロン」とも書いても良い。雰囲気や世界観を重視するなら。


■今回更新分までの総括的感想
前回感想を書いたときよりは、少し作品が読みやすくなっていると思います。やや理路整然と物事を追うように書かれているので、把握しやすく、感情移入もしやすいと感じました。まだ文章力での荒はありますが、経験不足で流せるレベル。以前より物語の内容把握ができるように、露骨とも思える説明的な下りが何度も作中に入る所が見られました(露骨すぎて笑えた)。感想を意識されたのでしょうか? 舞台も西部劇に置かれたせいもあるのか、分かり易いです。細かな西部開拓時代のつっこみを入れられる箇所はあるのですが、そこは目をつぶってもよいでしょう。気になるのが本作のタイトルです。「事実は小説より…小説なり」これ、「事実は小説より…二次元娯楽映像(アニメ・映画)」ではないでしょうか? 小説という感じではほぼありませんね、今のところ。読んでいると、少なくとも主人公の読書量や作家さんの押し出してくる世界観に「小説かこれ?」という疑問しかないのでw 神の存在も、非常に希薄になっている。ここまで来ると、始めからいなくてもよかったのでは? と思ってしまう。「神」って便宜的に言葉としてあるだけのようで、存在意義を全くなしていないようにも思えました。
ですが作家さんの発想には面白いものがある。発想がいいのは誇るところ。経験を積めばいいものが書けそうなセンスは感じる。あとは矛盾のないよう物語を作りこむ。妙ちきりんな言葉使いをなくす。などをすれば、もっと読者を獲得できるんではないでしょうか。つっこみどころが多くて今回ちょっと疲れました。
ニノベは文芸に比べて、作品の作りが軽めもよいのですが、決して手ぬるい安直な作品であっていいわけではありません。その辺の隙が本作にはまだ感じられるので、お勧めというところまでいかないのが残念です。
がんばってほしいです。


■作中印象深かった箇所
・腰のホルスターに手を伸ばし、(改行)ない。
普通、読点の改行はないものですが、この部分はまあ、良い効果になっていたと思います。どっかで見た気もするけどw その後に続く6行、情景描写への移り変わりが心地よい。笑った。
・「たとえば、中世風のファンタジー小説を『インストール』したとして。―中略―『圧政に苦しむ農家の長男』くらいの役回りになるだろう。つまりはそういうことなのだ。」
こういう下りがあると、世界を作るのは結局のところ神ではなく、インストーラーになる。だから神はいらないと感じる。この設定だけあればこの話し十分じゃない? と思う。そこで原点にもどり、この物語での神がいる意味って何?ということになるとタイトルに「小説」という文句を掲げているから神の目線が欲しいんだろうなと推測する。でも本文にはその重要性は感じない。意味わからない。という無限ループ気分悪い。




以上この作品に関する17日更新分の感想はここまで。

「したためたん」    岩倉キノコ 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17359

自分の作品なので紹介も何もあったものではない。
本作を読んでもらえれば、初期の駄作感がありありと分かると思う。
他、私の作品、長編が読みたい方は興味があれば作者名で探してもらえればよい。
今回は中でも、恥の中の恥作品。
処女作からの抜粋部分をミンチにしようと思う。
本当に気分が悪い。二度とやらない。死にたい。



『反面素材(処女作抜粋)』
作品の抜粋部分なので簡単な人物紹介。
・タイトル「京出町なすび・うなる編」
・桐王右近 ヒロイン。男装している。体格男並みで乳房が膨らんでいない。
・長瀬仁 ゲイ先輩。右近に惚れている。迷惑なくらいごつい。
・白鳥ルカ 桐王右近の美形のいとこ。右近に嫌われている。
これだけ知っていればよい。


■反省点と短所
この物語、一話更新分はひたすら長い。全体的に文章の起伏や表情がない。言葉をあれこれ駆使して使っているけど、どれも空回りしている。そういうことからもくどさしか伝わってこない。冗長の烙印をおされても当然と言える。作家の自己満足も甚だしい。(吐き気)
改行多い目だけど、その良さは感じられない。文にリズムがあればよいけど、韻を踏んでいるようなところもない。面白くない。読んでいて疲れる。(吐き気)
一話更新分で何文字あるかと思って調べたら、14988文字もあった。アホだと思う。
人称も三人称から一人称になってるように感じると箇所もあって安定していない。
物語の途中で視点が桐王右近に置かれていたけど、長瀬仁に変わる。唐突で分かり憎い。これもよくない書き方。更新一回につき視点はできれば一人で変えないほうが良かった。初心者なら尚のことそうするべき。読み手は混乱するかと思われる。変える場合は【なにかサブタイトル的なもの】をこのように入れるべき。
これだけの文字数がるのに、大事な言葉沢山足りていない。いらない言葉は沢山ついている。言葉の取捨選択の甘さしか感じない。よくこんなもの読んでくれた読者がいると思う。本当に悪いことをした。

コメント欄での案。どうせなら方言(ここなら京都弁)で書いて……みたいなの。
全くその通りという説もある。方言を使えば無味乾燥としてつまらない、趣の無い本作にも少しは長所ができたかもしれない。でも、京都弁を全面的に作品に入れるのは、かなり難しい。登場人物皆が使うと濃すぎて方言しか目立たないと思う。まして内容をうまく見せることができるだけの技量が私にはなかったのも事実。誰か上手い人にそういう方言使った小説、書いてもらえるとよいのでそっち方面は任せたい。
そうなると、この作品、京都舞台はやっぱりやめておけばよかった感しかない。死にたい。
処女作でこんな長文書いて何がやりたかったのだろう。作家の顔が見てみたい。(オエッ)


冗長表現(くどすぎる箇所)
>はた迷惑なほど眩しいやたらと二枚目な男→迷惑な二枚目男
>煌びやかな茶色い攻撃→チョコレイトの猛襲
>見目作りの良い友人→きれいな友人



誤字・誤用
それには→それに
濃い溜息→重い溜息(通常、吐く息は濃淡ではなく重い、軽いを使う)


脱語句
ウェストのために→兄のウェストのために(ウェストだけだと不十分)
欠けていないだろうか→湯呑の縁が欠けていないだろうか(脱語句どころの問題ではないそれ以前の危うさ)


意味不明表現
>伸びざらした短髪
伸びざらしているのに短髪。意味が分かりません。長いのでしょうか。短いのでしょうか。はっきりしろ。
>アイドル→グラビアアイドル(ちゃんと正しく表記しろ)
>兄を思い浮かべ→兄を思い返し(文脈から思い返すが適切)
>ペットとして育っている→ペットとして飼われている(育っているだと視点が曖昧)
>実は世にも禍々しい→それは禍々しい(なぜ「実は」にしたのかさっぱりわからない)


■あとあじ
以上あとはもうひたすら気分が悪いのでやりたくない。本当に吐く。
読んだ方は分かると思うけど、初心者だとこれだけたくさんの短所があるのだから、文章というのは最低限ちゃんと書けないと読み手は疲れるということがわかったと思う。文章、言葉使いは拙くても、表現に凝ってなくてもいい。けれど、最低限文章は普通に通じるように書かないといけないのだと思いました。
本作で長所と言える点があるとすれば、駄作と言えど完結させたことだと思う。それくらい。

ホント、スイマセン!
処女作投稿したときコメントくれた読者さんには今でも本当に感謝してます!
また機会があれば小説書こうと思う。



5月17日更新ニノベ作品の総括的感想。

今回の更新では序盤、出だしの作品が多くみられました。
早期の感想で手ごたえを感じてみたいという思いがあったのでしょうか。
今後の期待作としては、SF作品、野球作品。でしょうか。
あまり見られないジャンルだと思います。行く末に期待です。
16作品の更新があるとさすがにバリエーションに富んでいました。
勢いにニノベ軍勢の瞬発力を感じます。文芸もがんばってほしい。
今回更新数が多く、後半に更新した作家さんには感想をお待たせしたかと思います。
次の更新を急く作家さんで感想必要な場合は何度も言いますが一報ください。
コメ欄でも、ツイッターの方でもかまいません。
感想いらないなら、うじうじせず気にせずage更新していきましょう。


文法的なミス、小説を書くときの基本的な作法のようなもの。
そういうのは推敲と執筆する方の意識で補えると思います。
今回こういう方面での報告「〇印」が多かった作家さんは、国語文法や小説作法でググると沢山情報が見つかるので探してみてください。結構バカにできない。
私も国語文法はいくつかブックマークしています。
また、小説作法に関しては、文芸・ニノベの古参の作家さんの作品を読めば一目瞭然。
そこに答えありです。


今回の全体総括はこんなところ。
以下余談。



掲示板のほうで面白い話題が少し前に出ていたので今回ふれてみます。
今まで漫画を書いていたけど、小説を連載してみた。
はじめて小説書いてみた。にしてもコメント数は気になるでしょう。
特に新都社での小説連載に慣れない作家さんはより一層かと。



そこで私の過去の自サイト小説と挿絵を担当した小説のアクセス数概算です。
〇自サイト小説、 更新毎アクセス数30~60人(60いったのは絵を載せた回のみ)
処女作品30話弱の更新完結作品で合計6コメント。
〇挿絵担当作品の小説、 更新毎アクセス数30~90人(執筆者にある程度文才があったから)
挿絵担当作品だとアクセス数90前後が最高?だったと思います。それでも一回更新で5~6コメント以上を超えることはなかった。
13話分の更新で作画に対するコメントが23コメ。本文に対するコメントは把握していませんがその2~3倍はあったかと思います。
つまり、コメント数はニーテル、自サイトで殆ど左右はされない。挿絵は付加価値として左右されるかもしれない。基本的にはやっぱり作品次第です。良作には挿絵なくてもちゃんとコメントはつきます。良作でなく挿絵があった場合、コメントは付きません。普通のことです。


だいたい一回更新毎に以下のことが言える。
0.5~0コメ 普通    アクセス30人以下。 更新毎にコメントがあるわけではない。
1~2コメ  良  アクセス30人前後~60前後。 固定ファンがいるかもしれない。
3~5コメ  上等   アクセス30人前後以上~100前後。それなりに注目されている。
10コメ以上  極上    30人前後~ 奇跡、誰もが認める看板作家、人気作家。


小説は漫画のアクセスのおよそ十分の一。あるいはそれに満たないアクセス数しかありません。
現実です。悲しいけど、事実を受け止めてください。
その上でも執筆して行こうというのですから、連載しようとした試みだけでも勇猛果敢(アホ)でしょう。
参考までに作画担当作品、「私とお酒の日々」漫画の場合、更新後24時間のアクセス数はおよそ1000前後。5~20コメント。それでもこの作品、アクセスとコメントが際立って多い作品ではありません。そこからくると小説は如何に読まれていないかが分かると思う。

だから新都社で文芸・ニノベで作品を連載しようというのは、よほどの物好きで稀有だし、奇特な作家ということです。書く方も書く方だけど、読むほうも読む方。よほど好きでなきゃ、ちょっとそっとでできないぜって感じです。


まあ、最終的に何が言いたいか。
作家さん、これにめげず頑張れよってことです。
とりあえず私は少数派だけど見ているよということです。


↓だいたいあたっている文芸・ニノベ連載での心得が書かれている。知らない人は参考にすると良い。
「新都社で人気作家になるための手引書」 新都社モラトリアム新書 先生
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=8207






次回は6月 2日に更新された文芸作品の感想を書きます。
3日へ日付が変わるまでに更新してください。
よろしくお願いします。

sage