Neetel Inside ニートノベル
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     次回予告的な。



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「どうしたんだ?守羽」
「……由音。これまで通りに能力安定の為の組手には付き合う。だけどな、もうそれだけだ。それ以上、もう俺には関わるな」

 これは『死霊』の一件を終えて異能持ちの少年二人が友人同士となった、その一年後の話。

「は?何言ってんだお前!」
「いいから聞き入れろ、それがお互いの為になる。お前が去年のことで俺に対し少しでも恩義を感じているのなら、頼む。俺に必要以上に近づくな。……じゃあな、東雲」
「しの…ってオイ!」

 これは二人の友人が疎遠となるに至った、神門守羽の過去。
 
「私は…私は嫌いだよ。こんな力、無くてよかったのに」
「俺は好きですよ、あなたの力。それは素晴らしいものだと思う」

 これは中学三年生になった神門守羽が出会った、自らの異能を嫌う少女の話。

「テメエ…何者だ。先輩から…その人から離れろ下衆が!」
「この立派な角を見ても低俗な人間風情には判りませんか。鬼ですよ、大鬼。茨木童子と言えばそれなりに名は通っているはずですがね」

 これは、一人の少女を巡る少年と大鬼の激闘の記録。

「手、出すな。テメエ…!」
「人間にしては、本当によくやりますが……いや違う、本当に人間ですか…?」
「なんだっていい、だろ…。んなことはどうでもいい、ただ…テメエは…」

 そして、これは、

「テメエは殺す。大鬼だろうがなんだろうが、その人には手出しさせねえ。絶対にテメエだけはここで、俺が!なんとしても殺す…!!」

 これは、一人の少年が『鬼殺し』と呼ばれるようになる、始まりの事件。



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 『力に戸惑う彼女の場合は 《大鬼・静音編》』、次回は番外その二のこんな感じでいきます。
 なお、お話やキャラクターのリクエスト等があれば、お気軽にコメントにてお願いしますです。各キャラにスポットを当てた番外編も結構好きなので。

       

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