Neetel Inside ベータマガジン
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    「魔法少女 lost dystopia」   作者:どんべえは関西派

   【作品内容】
 ついにここまで来ました魔法少女シリーズ四部作目!先生の言によれば今作でシリーズラストを飾るとのこと。これまで散々な目に遭ったり遭わせられたりしてきた魔法少女らが、一体どんな結末を迎えるのでしょうか。


   【人物】
 これまでの作品を読んでいる読者であれば、知らないキャラはいないですね。オールスターみたいな感じ。死んだ魔法少女もこの世界では伸び伸びと幸福に生きているようで、何より。
 シリーズ主人公の三人の少女も、これまで主役でやってきた作品内では酷い経歴だったり待遇だったりと見てるこっちが辛くなるほどの扱いでしたが、やはり四作目では拍手喝采万々歳のハッピーエンド一直線…と思える日々を過ごしています。幸せ過ぎて…うん……何かのフラグかなと思ってしまう程度には。
 赤城姉妹も仲睦まじいし、達也の野郎もいつかのマッドっぷりはどこへやら。普通に青少年っぷりを披露しつつアリスとイチャイチャ。思わず『ガオンッ』ってしたくなりますね……。
 というか魔法少女達は皆が皆絶望を味わっているというのが前提条件にあったのがこれまでのシリーズですが、今回はどうなのでしょうか。今の所はさほど心に傷を負ってる風には見えませんけども。条件が変わってるのかな?
 一番気になるのはやはりアリス。あいつ世界ループしてる気配があるんですけど。
 あの子だけやったら陰鬱なキャラ抜けてないなぁと思ったら、アリスだけ絶望の過去と記憶保有したままの可能性があるのでは…?さすが原初の魔法少女は違いますなぁ(絶望)。


   【文章】
 このシリーズの感想を書かせて頂く度に申し訳ない気持ちになりながらも真正直に指摘してきた誤字脱字、だいぶ良くなりました!!
 でも読んでいるとその癖の残滓がいくらか見受けられる場面がしばしばあるのも事実。もっと、もっと自らの作品を読み込むのです…!!鹽竈は引くほど自分の文章を見直したりしますけど、未だに誤字も脱字もたまにします。そういうものなのです。ラノベにだって時折見かけるんだからきっとそういうもんなのです。でも気を付けましょう!
 あとはやはり表現技法?なのかな。同じような例えをよく見かけますし、『五分もかからずに~』とかはシリーズに限らずリレー小説でも見た記憶があります。一秒かからず、とかも。
 面倒なのは重々承知の上ですが、小説から少しでも飽きの要素を潰す意味でも移動時間や目測、外見の特徴、思惑、情勢等々、描くべきはきちんと手間掛けて描いておいた方が得策というか無難というか。そう思いますですわ。やっべ宝樹の口調うつった。


   【ざっくり感想】
 まぁ、アリスですよね。
 劇場版まどマギを想起せざるを得ないこの状況。幸福な世界から一転……のパターンが普通に起こりかねないので恐ろしい……。
 魔法少女という存在(性質)自体がシリーズ通じてロクなものではない以上、彼女らの今後これからのことを考えると何やら雲行き怪しいような。正直怖い。
 でもここから怒濤の大逆転劇で大勝利からの大団円!というのもアリだと思うしむしろ鹽竈的にはバットエンドはこれまでの三作でお腹一杯だから勘弁してほしいなというのが本音だし最後の最後まで希望が欠片も無い終わり方したらしばらく感想更新が滞る可能性も大いにありえる話なのでやっぱり最後はハッピーエンドですよね?(ゲス顔)
 とまぁ恒例の冗談ということでこれは片付けて。実際のところはどちらに転んでも不思議じゃないのがどんべえ先生の魔法少女シリーズなわけで。これまでもそうでしたし。
 だからこそ最後までハラハラしながら見続けて行くことが出来るというわけで、そういう意味においては読者を飽きさせない良い作品であると思いますです。露骨な掌返し入りましたー。
 物語の進行度合いで言うとまだ序盤?なのかな。この先からが不穏な空気と共にアリスの真意と真実を織り交ぜつつ世界線ネタバレでも来るのだろうか。心して待つ他ありません!!

       

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