Neetel Inside ベータマガジン
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   「蓋然性かぼちゃクライシス」   作者:宮城毒素

   【作品内容】
 再び来ましたクライシスシリーズ。相変わらず真昼は淡泊に冷静で、相変わらず篝は頭のおかしな思考と行動で日常を引っ掻き回している模様。
 世界観自体が相当に異様なのでこのシリーズ読もうって方はそこそこ覚悟してから御覧になることをお勧めいたす!


   【人物】
 登場人物はシリーズ通じて変わりないですね。主人公兼ヒロイン?の須藤真昼と、真昼のことが大好きな頭湧いてる系女子の雨宮篝。今思いましたけどこれも病みっ子シリーズの一つとして捉えることができる作品ですねぇ…。
 ってか天使と悪魔まだいたのかよ、すっかり馴染んじゃってますけど。なんやかんやで篝のパシリとして人の世界に居残っていたようです。お前らいいのかそれで。
 あとは新登場としては意思持つかぼちゃ、曙さんくらいでしょうか。去年のハロウィンに続いてこのかぼちゃ一体なんなんだ……?篝曰くいい子らしいですけど、まったく信用できない。既に死人まで出てる辺りで状況の深刻さが窺えます。でもこの世界少しくらい滅んでも人死んでもぶっちゃけ痛くも痒くも感じないディストピアだから別に関係ないんですかね。
 とりあえず篝早く怒られろ、またお前のせいかよと真昼に怒られろ。


   【文章】
 相も変わらず哲学的で超常的で文学的で混沌的です。自分でも何を言っているのかわからんです。でもそういうことなのです。
 常識的な見解でこの作品の世界を視てはいけないということをこの場で忠告しておきます。この世界は容易に宇宙と繋がっているし、人と人との繋がりなんてあってないようなもの。どころか前提として神様見限って天界から天使が堕ちてきたりフライパンから悪魔が召喚されてきたりする段階で森羅万象が裸足で逃げ出した異空間であると言えましょう。
 このシリーズを読み続けてきた鹽竈としても、まぁ言えることは一つ。考えて読むな、感じて読め。ということで。


   【ざっくり感想】
 最終目的は曙さんの回収か破壊?そもそも自我持っちゃったかぼちゃなんて不気味で食いたくないし普通はぶっ壊しますよね?ところがどっこいクライシスワールドではそういう常識観念が存在しないので説得して同居するパターンも普通にあると思ってます。天使と悪魔が既に住んでますしね!
 篝と真昼の仲は進展していそうでまったくしていなかったです。まぁ篝はともかく真昼はあんな性格ですし仕方のない話でもありますけど。ていうか篝がもうちょっとマトモになれば真昼の態度も少しは軟化するのでは?まず篝が頭の病気を治療していくことから始めないと、この間柄一生前に進まない気がしてなりません。
 まだハロウィン当日にすら至っていないのにこのどったんばったん大騒ぎ。もしかして本編でイベント当日を迎えることなく終わる可能性すら微レ存?たまには普通に仲良く楽しく過ごしてくださいよぉ!!

       

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