「ギルド・ダンダン」 作者:まりゅまろ
【作品内容】
初めて感想を書くことになりますまりゅまろ先生の作品。どうやら二次創作のようですが、これは世界樹の迷宮になるのでしょうか。やったことはないのですが、知名度でいえば結構な名作のようですね。二次創作にも利用しやすい内容ですし。
物語は世界樹に挑む数多の冒険者の一人、剣を振るったこともなく、さしたる特別なスキルを持っているわけでもなさそうな初期レベルの少年から始まるようです。
【人物】
主人公はいわゆる世界樹に『魅入られた』冒険者。正直なところ、世界樹の迷宮をプレイしたことのない鹽竈にはそれが何か他意の含まれた意味合いなのかどうかはわかりません。本当に世界樹が人を魅惑して招き寄せているのか、それとも単なる例えの話なのか。
単体での攻略を禁止されている世界樹に対し、主人公アルフォンスは流れのままにギルドを開設する。パーティーのバランスは気を付けないといけませんね。
ひとまずは錬金術師の金髪おチビさんでも仲間に入れるのかなと思いきや、案外あっさりと二人の女性が仲間入り。メディックが仲間入りするのは半ばイベント的な流れだから良しとしても、剣士の子がちょっと唐突過ぎるような?仲間を掻き集めるところから話が展開していくと予感していただけに少し拍子抜け。
これで前衛二人、サポートが一人。もう一人遠距離援護が欲しいところですね。弓か魔法使い辺りでも。これから入るのでしょうか。
現状ではあまり深くまで話せるものはありませんね。
【文章】
基本を押さえ、誤字も少なく、これといって違和感や読み辛いと感じることは無い小説でした。自分のように基本情報を一切知らない者でも最低限の説明はされていたし、それで納得もできました。国の内情や世界樹関連の内容も一通りの解説があり物語の出だしとしては問題ないと感じました。
強いて挙げるのであれば、一度会話が始まると地の文を挟まず会話だけで済ませてしまう部分があったので、そこが少し気に掛かりました。
互いに向かい合って同じ姿勢のまま会話を続けている、という状況はあまりないと思うのですよね。特に長めの会話であるならば、その間に何かしらの身振り手振りなりがあって然るべきじゃないかなと。
そのぐらいでしょうか。読者として不都合となるような箇所はさほど見当たりませんでした。
【ざっくり感想】
ここからパーティー編成の後に世界樹攻略に乗り出す、というような流れになるのが濃厚ですか。
モンスターや罠などに苦戦しながらも仲間と協力し合い、やがて誰も辿り着けなかった世界樹の最深部へと向かう……みたいなのがお決まりの展開ではありますが、いやはやそれすらこの段階でははっきりしませんね。もう少し話が進んでいかないことにはなんとも、です。
今後に期待ということで、ここは一つ!
…ところで、リレー小説に興味はありませぬかな?もしよければご参加を。こちらはいつでもお待ちしておりますので……!