Neetel Inside 文芸新都
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ワニガメが捕まったのはそれから間もなくのことである。ワニガメは以前よりにんにんと共通の目的があり、交流を深めていた。それはにんにんのスマホに記録されている通りである。にんにんはハムが痛めつけられるのを見て興奮を覚える変態であり、ワニガメはただハムが食べられればそれでいいのであった。しかし昨日、ワニガメはついににんにんにも手を出したのだ。だがにんにんは頭にスマートフォンを自作のベルトで巻き付けてあったのでその場は一命をとりとめた。にんにんが安堵したのもつかの間、新たな使者がやってきたのであった。
 「(*^-^*)みほだょぉ☆彡」
 みほは血の匂いを嗅ぎつけやってきた。そして頭からワニガメに噛みつかれにんにんを見ると気狂いになって笑いながらとどめを刺した。警察に報せたのもみほであったがみほはまたどこか血の匂いのする方に消えたのであろう、もうそこには惨たらしい姿で横たわるにんにんしか残っていなかったのだから。
 さて、ハムはどうしたのだろう。実はハムは逮捕され警察署にいた。ハムはハムベに助けを求めた後、A駅付近のネットカフェで事件についてビクビクしながら続報を待っていた。そしてハムベがスマホのガラス片や、各種記録から事件を解決させるとレジに向かったハムは自分が財布を持たずに歩いてきたことに絶望した。そして店員に警察に通報され、無銭飲食で捕まったのである。そのことを知ったハムベはこう言った。
 「なんだこの宇野―リー並にご都合展開、はまじぱちょんこどぶげ。」
それでも筆者はこれからも宇野―リーをやるつもりはないのである。

       

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