Neetel Inside ニートノベル
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アクター紹介

 インドマン

 インドの熱き血潮をその身に宿した変身アクター。並みの格闘家レベルの相手であれば武器を持たずとも拳で倒せるだけの身体能力を持つ。
 ヒーローコスチュームはインドの国旗、3色旗を基にしたデザイン。イスラム教を現す緑色のズボンに平和と真理を意味する真っ白な上着の腰元にはアショカ王の記念塔になぞらえたチャクラ(法輪)がデザインさせたベルトがはめられている。
 顔の肌を包み込むようなボディフォームの上に動画配信者らしく分厚いサングラス、トップにはサフラン(オレンジ)色のターバンが巻かれている。(第一皿目より)。

 先代からベルトを受け継いだ英造がインドのパブリックイメージを具現化した姿であり、コスチューム内にも仏教や儒教の教えが混ざっていたりとかなりテキトー。
 戦闘時にベルトをまわすことにより体感時間が遅れて感じる『超人化』の能力を持つ。その時間の中では相手より早く行動する事ができ、それが敵アクター攻略の糸口となっている。

[魔人モード]
 チャクラベルトにガシャットを差し込む事によって魔人モードにランクアップ。

 魔人モード:ガネーシャ
 体の大きな象の鼻を持つモードに変身。あらゆる攻撃を受けきる耐久力と腕力を誇る。スピードに難はあるがガネーシャモードによるアクターパンチはそれだけで相手を押し切れるほど。フォームは肌色。

 魔人モード:パールヴァーティー
 動物を使い魔として扱えるモード。第5皿目では移動の為に白虎を生み出した。武器は三叉槍。

 魔人モード:ムルガン
 武器を器用に扱えるようになるモード。本来手先の器用な英造とは相性がいい。シャムシールと呼ばれる曲剣をメイン武器として使い、ヒンズー剣舞踊其の壱の剣『ニル斬り』を決めワザとして持つ。怪力でパワー系のガネーシャとは対を成す学者肌のインテリ派(本来のヒンズー神とは逆)。フォームは赤色で鶴の顔のようなマスクを身に纏った姿をしている。


 マスク・ザ・アレグロ

 千我が腰に巻いたチャンピオンベルトで変身するレスラーをイメージした変身アクター。体格の良い肌色のコスチュームを纏った頭の左右から角の生えた仮面をつけた黒パンツを身に着けている(第二皿目より)。
 アクターネームのアレグロはアレグリアの略称で、スペイン語で「歓喜」、ポルトガル語で「よろこび」「楽しい」の意味を持つ。どう読んでもそうは読めないのだがそこはパワーとライブ感で押し切っている。
 戦闘では主にプロレス技をメインに使い、相手を圧倒するダイナミックな闘い方が持ち味。普段ヒールを務めている癖が出てしまうのか、肝心のところで詰めが甘くなってしまう一面がある。


 イル・スクリーモ

 白木屋が左腕に付けられたバンドによって変身するアクター。ヒーローとは思えない形容し難い怪しい姿で『身体を爪先から頭のてっぺんまで覆った真っ黒なコスチュームに、至る箇所にバンドが取り付けられたその姿は見るものに理解不能な恐怖感を植えつけている』(第二皿目より)。
 自らの『声』をメイン武器とし、奇声による相手の中枢神経の麻痺を狙って先手で仕掛ける事が多い。驚かせた隙に相棒のアレグロに攻撃を入れさせるというコンビネーションでの闘いを得意としている。相手に声に対する耐性、いわゆる慣れが生まれるため、必然的に長期戦には向いていない。
 ずだ袋を引きずるような見た目の割りに意外と早く行動できる。アクターネームのイル・スクリーモは直訳で『不快な叫び声』という意味である。


 ミル・トリコ

 第3皿目で登場した謎のアクター。ペストマスクに鬼のような二本角が生えた仮面をつけ、フォームはトリコロールカラーで背中にカラスの羽のようなマントを羽織っている。
 本人が言うには炎熱をスキルとして使いこなし、細身の洋剣をメイン武器とし決めワザ時にはその刀身に炎を宿らせてフレイムタンとして相手を苦しめる。アクターバトルをゲームの様に扱っているフシがある。
 名前の由来は第5皿目終了時点では不明。


 エスメラルダ・エルモーソ

 立花生憂が右手中指に巻かれた指輪により変身するアクター。オペラ座の怪人のファントムのような仮面を付け、カルメンを踊るダンサーのような赤いドレスを羽織った魅力的な女性の姿をしており、牛追い鞭を武器としている。
 遠距離型の特殊能力を持っており『自分が指定した部屋に様々な現象を巻き起こす事が出来る』。ただし何でも出来るという訳ではないようで、たとえばサウナ室では『扉が開かなくなり、室温が上昇する』などといった起こりえる事象に作用する程度の能力しか持たない。
 決めワザは鞭の先端が9つに割れ、光を放ちながら揺れる柄が持ち上げての連続殴打。発動すればほぼ確実に相手アクターを追い詰める強力な能力である。アクターネームはスペイン語で可愛いお嬢さんという意味らしい。


 アジョラ・ボカ

 熊倉拓二が古びたゴーグルによって変身するアクター(作中では変身シーンはなし)。全体的にロボットを基調とした意匠となっており、ハリボテのような薄い鉄板の胴体の下から金タイツを履いた足が伸び、右手はロボットアームになっている。
 その見た目から接近戦は苦手としているが、特殊能力として『指定した相手に腹痛を引き起こす』といった異色の能力を持っており、相手によっては闘わずして勝利を得られる事もあるが相手の体から少し離れたカードを回収しにいく手間があり、カード集めは上手くいっていない様子。
 背中に背負った排気筒から吐き出す黄色い煙が相手に触れると先にかけた『腹痛』の能力を強化する効果があり、手が付けられない状態になる。
 アクターネームは、スペイン語でにんにくの口という意味で口が臭いという悪口である。


       

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