Neetel Inside 文芸新都
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6月5日/長い、長い悪い夢

車の運転をしている。場所は外国だ。辺りは雪が降っている。
普段運転をしないので、直感的に「これは夢だ」と悟る。
ただ、思考回路は曖昧。時折そのことを忘れてしまう。
とりあえず駐車場に車を停め、工事をしているおじさんにここがどこかを尋ねる。
「モスクワだ」という返答。するとおじさんの顔がぐにゃりとスラブ系に。
辺りを徘徊しているうちに、夢の中で夢から目覚める。

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夏の海岸線を車で走っているようだ。私は助手席。運転手は知らない男性。
途中橋がある場所で車を停め、川に向かって歩いていく。
私は男性を背負っている。足はうまく動かない。膝からへにゃりと崩れ落ちる。

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気づくとまた車の中。砂利道や舗装されていないでこぼこ道を走っている。
およそ70kmほどのスピード。
途端、子供が飛び出してきて跳ね飛ばしてしまう。
靴が宙を舞う。スローモーションの頭部。彼は気付いていない。
蒼白になり、男性に子供を轢いたことを告げると
「轢いてなんかいないさ、それにこれは夢なんだ」と笑う。
夢だと分かって安心していると、
「夢だから恐ろしいこともあるんだよ」とさらに笑う。これは悪い夢だ。

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ミラーで轢かれた子供を確認すると、這いつくばって追ってくる。
車から飛び出し、廃校に逃げ込むとどこまでも続く回廊。
延々と追いかけられ、最後には捕まってしまった。

       

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