Neetel Inside 文芸新都
表紙

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ゴミ箱に捨てようとした魚の頭がじっと見つめてきた。
駅を賑やかすポスターが微笑みかけてきた。
テレビのタレントが大口開けて笑っていた。
僕は何をしていた?

雪に浮かぶ兎に名前をあげたいね。
夜でも必死な星に賞状をあげたいね。
海に揺蕩う亡骸には何をあげようか。
「何もあげなくていいよ。唯のゴミだもの」

ありがとうね
忘れてくれて

夜の海は不思議な感じがします
僕と君と彼以外には誰もいないからでしょうか
浮浪者のような老人が釣り竿を引っ提げ、海から釣り上げたような自転車に乗っていました。
遠くでは大学生の団体が青春を謳歌していました。
僕らの釣り竿には諦めたようなアナゴがかかっただけでした。

白球が宙を舞うことも無く。
夏祭りでもめる男女を見ることも無く。
観客が3人しかいないライブハウスで演奏する事も無く。
僕が明日を生きることも無かった。

お前の人生なんて古本の1頁よりも薄っぺらいよ。
お前の背骨よりも傘の骨の方が頑丈さ。
ユーモアたっぷりに僕を詰ったあいつは中古のギターよりも薄い体になっていた。

煙草とアルコールと音楽
これが無ければ生きていけない
「下らないポスターだね」
「君もね」

       

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Neetsha