Neetel Inside 文芸新都
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LOST WORLD
第1話 その2

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気がついたら俺はソファーの上に横たわっていた。

知らない部屋だ。

時計は3時を指している。

ドアの奥では誰かが話しているがよく聞き取れない。

しばらくしてそのドアから誰かが入ってきた。

20代後半に見えるその男は俺の反対側にあるソファーに座った。

俺も体を起こし、男と向かい合った。

「君は……昂介君だね。」

「そうですけど。」

寝起きのせいかまだ頭がボーっとしている。

「突然だが、君に伝えることがある。」

よく見たらこの人の後ろにはあの運転手がいる。

「君は、魔法使いなんだ。それもただの魔法使いじゃない。才能に満ち溢れているんだ。」

「はぁ!?」

「驚くのも無理は無い。だが事実だ。」

いや、事実とかそんなのは関係ない。

やはりこの男も怪しい連中の中の一人だろう。

「証拠を見せよう。」

男はそういうと俺の右手を持ち、手のひらを上に向けた。

すると、俺の右手から白い光の球が現れた。

驚くと同時に夢だと思いたかった。

「夢じゃないよ。全て現実だ。」

光の球は俺の手を離れ、空中でその形を変え、炎の球になって静かに消えた。

「分かったかい?君は魔法使いなのさ。」

あまりの非現実な現象にしばらく声が出なかった。

ようやくここはどこなのかと聞くと男は、

「ここは君と同じ魔法使いが住む大陸『アトランティス』だ。」

とだけ答えた。

そうなるとこの男やあの運転手のオッサンも『魔法使い』なのだろう。

いやはや、とんでもない世界に足を踏み入れてしまったものだ。

「当然、来週から学校に通ってもらうよ。」

「……魔法の…ですよね?」

「そう、君が通うのは『第三魔法学校』だ。」

       

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