Neetel Inside 文芸新都
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「ったく、やっぱこのパソ遅いな・・・」

新品にでも変えようか、と言おうと思ったが、独り言ほど寂しい事は無いので
思い留まった。ロード中はニートにとって暇なのだ。
メールの返信内容に悩む事も無いし、本もすべて読んでしまった。

さて・・・・なにをしようか・・・・

絵でも書いておこうか?いいや、俺には絵心など無い。
オナニーでもしとくか?いいや、先ほど済ましといた。
それじゃぁ・・・・・どうしようか・・・・

そんなくだらない事で悩んでいる間、既にロードは終わっていた。
いつもこうだ。つくづく自分はダメ人間、と思ってしまう。

「そういえば」

と今頃思い出す。
今日の用事では、すこしお金を持参してきて欲しいとの要望があった。
その事を思い出し、インターネットに繋げ、そのロード中に部屋を出た。
そして母親に事の説明をした後、「金をくれ」と言い放った。

母親は渋々お金を出し、俺に渡した。
我ながら、何度も何度もしつこいが、ダメ人間だなと思ってしまう。

       

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Neetsha