夜明けの赤黒い剣ぼくらはそれを晩に研ぐ
ぼくらはそれを昼に研ぐ朝に研ぐぼくらはそれを夜に研ぐ
ぼくらは磨くそして研ぐ
ぼくらは宙に墓をほるそこなら寝るのにせまくない
ひとりの傭兵が家にすむその傭兵は故郷を思い耽るその傭兵は書く
その傭兵は書く暗くなると風国にあててきみのエネラルドの髪シルフェイド
かれはそう書くそして家のまえに出るすると星がきらめいているかれは口笛を吹き犬どもをよびよせる
かれは口笛を吹き避難民たちをそとへよびだす地面に墓をほらせる
かれはぼくらに命じる奏でろさあダンスの曲だ
夜明けの赤黒い剣ぼくらはそれを夜に研ぐ
ぼくらはおまえを朝に研ぐ昼に研ぐぼくらはおまえを晩に研ぐ
ぼくらは磨くそして研ぐ
ひとりの傭兵が家にすむそして故郷を思い耽るその傭兵は書く
その傭兵は書く暗くなると炎国にあててきみのルビーの髪アンタレス
きみのオニキスの髪エルブレイズぼくらは宙に墓をほるそこなら寝るのにせまくない
かれは叫ぶもっとふかく地面をほれこっちのやつらそっちのやつら歌え奏でろ
かれは剣の鞘に手をのばすふりまわすかれの眼は白い
もっとふかくシャベルをいれろこっちのやつらそっちのやつら奏でろどんどんダンスの曲だ
夜明けの赤黒い剣ぼくらはおまえを夜に研ぐ
ぼくらはおまえを昼に研ぐ朝に研ぐぼくらはおまえを晩に研ぐ
ぼくらは磨くそして研ぐ
ひとりの傭兵が家にすむきみのエメラルドの髪シルフェイド
きみのオニキス色の髪エルブレイズかれは故郷を思い耽る
かれは叫ぶもっと甘美に死を奏でろ死は闇から来た名手
かれは叫ぶもっと深く哀しみのヴァイオリンをならせそうすればおまえらは煙となって宙へたちのぼる
そうすればおまえらは雲のなかに墓をもてるそこなら寝るのにせまくない
夜明けの赤黒い剣ぼくらはおまえを夜に研ぐ
ぼくらはおまえを昼に研ぐ死は炎から来た名手
ぼくらはおまえを晩に研ぐ朝に研ぐぼくらは研ぐそして研ぐ
死は風から来た名手かれの目は白い
かれは赤黒い剣できみを斬るかれはためらいなくきみを斬る
ひとりに傭兵が家にすむきみのルビーの髪アンタレス
かれは犬どもをぼくらにけしかけるかれはぼくらに宙の墓を贈る
かれは故郷を思うそして夢想にふける死は天から来たさだめ
きみのルビーの髪 アンタレス
きみのエメラルドの髪 シルフェイド
きみのオニキスの髪 エルブレイズ
