「どうしました? ティシュはここですよ」
「!?」
い、いつの間に帰ってきやがった!
ティシュとかもういりません。
聖はさっきとおなじばしょに入るかと思ったら……。
ま、待て! 待ってくれ! 頼むから。
前に入ろうとするな! やばいから。
愚息が、俺の愚息が!
「うわぁああ!!」
「きゃっ!」
凄い顔して適当に叫ぶ事で聖は驚いて入るのを途中で止めた。
今しかない!
今まで一番速いスピードで百八十度回転!
「ど、どうしたんですかいきなり叫んで……」
「い、いやぁ……む、虫がね! そう! 虫がいてびっくりしたんだよ! うん!」
「そ、そうですか……?」
何とか前と一緒の状況に戻したが……静めない限り俺は眠れないぞ。
それと聖よ。
そいつをムネを背中に押し付けるのやめてくれ。
わざとなのか!? わざとなのか!?
「ぅぅー寒いですね」
「そ、そうだなーッ!?」
いきなり聖が手を腰に回してきた。
いや、上だから腹か。
すみません。もう駄目かもしれない。
「人生オワタ」
「えっ? えっえっえぇぇぇ!?」
気づいたようだ。
なんか最近。
死にたい。