物憂いプロトコル
眠気、眠気、眠気
私の部屋はとりあえず今のところ、古本市のように散らかっている。
しかし不思議なのは、そんな風に、古本市のように散らかっている部屋が、私は嫌いだということだ。
私に与えられた一つだけの部屋が、唯一の安息のスペースが、たった今、私の嫌いな状態でここにあるのだ。
奇妙なことだ。
甘くないコーヒーを飲みたいのに、そのコーヒーに砂糖を入れてしまえば、どうしてもコーヒーは甘くなる。
どんなに苦いコーヒーを飲みたいと強く祈ってもだ。
それくらい奇妙なことだ。