山菜
読者サービス.思い出(2)
3-1.歩き続ける
森は少しずつ傾斜して山まで来たことがわかった。周りを囲う背の高い知らない木も次第に
背の高い知らない木へと変わり、地面は肉棒ばかりになった。
僕は父のものに良く似た肉棒がたくさんあることに気が付いた。
実際に似ているわけではない。記憶の中の父の肉棒が少しずつ薄れてその輪郭を失いつつあるのだ。
僕は悲しくなって、肉棒を思い出そうと記憶を辿った。
そうしているうちに山はだんだんと勾配を増し真直ぐ歩けない程になっていたが僕はそのことに気がつかなかった。
僕は一度父に襲われたことがある。
忘れるはずも無いその事が、ふと頭に浮かんだ。
「ガタガタ喚くな!」
黒いベッドに仰向けに叩きつけられて僕はバウンドした。
父は肉棒を出したままで、見たことのない顔をしていた。
下に何も着けていなかった僕は父の大きな手が露わになった二つの山を握り締めるのを感じた。
驚いて力を入れると、反動で突き出たHIPに熱いものが触れた。
肉棒だ。
「お父さん!痛いよ・・・」
父は何も言わずに、血流が感じられるほど強くHIPを握っていた手の一方を離した。
――その手で自分の肉棒を僕にあてがうためだった。