Neetel Inside 文芸新都
表紙

ある男がオンゲで見てきた事を語るよ。
話の続きを語るよ:3

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【分かり辛い用語解説】

・オンゲ:オンラインゲーム ネットゲームの事

・王冠クエスト、限界クエスト:とても時間がかかって面倒なクエスト

・tell: tell会話  個人同士だけしか見えないやり取りの会話

・フレンドリスト:登録をしたフレがログインをしてるかどうかが分かる物


■登場人物再再度紹介

・俺:Nine ギップル100% 手伝う癖に手伝われると手伝い返す羽目になってしまうと
      思っていて訳の分からない矛盾に陥っていた馬鹿

・Argus エル♂  Bにぞっこん 古参フレ

・Bonnacon ヒュム♀  とても親しみやすい不発弾






16名前:既にその名前は使われています

固定を抜ける決心をした俺は、ArgusとBonnaconに
・勝手ですまないが俺は、今日で固定を抜ける。
・これ以上進めると二人に王冠クエストや限界クエストを頼まなければいけなくなる
・そんな手伝いをさせる事で二人のレベル上げを止めてまで迷惑をかけたくない。
・幸い、俺が上げたいと思ってたレベルまでには十分に到達してるから
 俺に遠慮しないで二人でこのまま進んでくれ
この四点をArgusとBonnaconに固定のレベル上げPTが終わった後に話があると言ってPT会話で話した。
元々、俺のレベルはもうこれ以上あげなくて十分だと前々からArgusには言っていた為、
Argusはすんなりと受諾してくれた。
こうして、俺は固定を抜け週三、四は当たり前の固定PTの重荷を何の問題もなく漸く降ろすことができ

・・・・・・・・・・・・たかに見えたのは俺だけだったようだ。



17 名前:既にその名前は使われています

俺が固定を抜けるとArgusとBonnaconに言った次の日の夜、Bonnaconから珍しく俺へ『テル』会話が届いた。
フレではあったが、Argusを介したり、LS会話かPT会話でしか話をしない俺とBonnaconが
個々人同士でしかやり取りが見えない『テル』会話をするのはとても珍しい事なのである。

B「Nineさん」

俺「ん?どうしたの?」

B「ごめんね 私が邪魔して」

俺「え、どういうこと。昨日の事?」

B「うん 私が固定抜けるから  Argusと一緒に75(レベルのカンスト数値)まで上げてね」

俺「え、ちょっとまって  何でBonnaさんが固定ぬけんの?」

B「いや、だって私が邪魔じゃない
 私が我侭で早くレベルを上げたいだけでNineさんが固定抜ける何て駄目だよ」

俺「いや、邪魔じゃないよ。
  本当は、私ももう合成だけに専念したいから抜けたかったってのもあるんだ。
  だから昨日言った事は遠慮何かじゃないよ。」

B「嘘だよ、そんなの。やっぱり駄目だよ、私が抜けるからNineさんがArgusと一緒にレベル上げてきて」



18 名前:既にその名前は使われています

何かおかしな方向に話が向かってると思った俺が、必死にBonnaconを説得をしようとした所で
相手がオンライン上に居ない為tell会話(個々人同士しか見えない発言)
が届かないというエラーメッセージが画面上の表示される。
この急展開に、全く頭がついていけない俺はBonnaconが話しかける前に行っていた合成の続きを
行いながら考える。例えるならば、まさにあのAA。 

(  俺  )「どうしてこうなった・・・」

( ^ω^ )「どうしてこうなった!?」

( ^ω^ )♪「どうしてこうなった!
          どうしてこうなった!」♪

( ^ω^ ) 「どうしてこうなった!  ♪
       ♪   どうしてこうなった!」

御免、流石に当時このネタは無かった。自重する。
とりあえず、どうしようもない俺は問題のBonnaconの
ヴァナカノさんでありフレであるArgusがログインするのを待った。



19 名前:既にその名前は使われています

ログインしてきたArgusとは、携帯でお互いメルアドを知っていた為
「Bonnaconさんが俺にいきなり固定を(ry」と説明するとArgusから、
「Bonnaから連絡が来て知ってる とりあえずヴァナで話そう」とやり取りをしていた為
Argusがログインするなり、俺はテル会話でさっき起こった事について話した。

Argusは、Bonnaconの心境を俺に話してくれた。

・俺にいつもArgusと自分が手助けばかりして貰ってる事。
・加えて、滅多に頼ってこない俺に対してそれを含め申し訳ない事。
・仲良くして貰ってるけど、でもNineさんはどこかで私を嫌ってるんじゃないのか。
 現に、こっちが何かを手伝うと言ってもいつも断られる事。
・私が嫌いだから固定を抜けたんじゃないかという事。
・私が嫌いじゃなくてもNineさんは、いつも優しいから自分の我侭のせいで
(当時、Bonnaconは良く早くレベルをどんどん上げたいと言っていた)私に遠慮して
 ArgusとNineさんは凄く仲がいいのに一緒にレベル上げの固定をしていたのを辞退した事。
・だから、AとNineさんは一緒にいるべきだから私が固定抜けて一人だけでレベルを上げる事。

等等、色々積もりに積もったお話を俺はされた。
思い返せば、この沢山の被害妄想は“俺のマネキンの在り方”が産んだ物なんだろう。



20 名前:既にその名前は使われています

このBonnaconの心境を語ると同時にArgusからも謝られた。
そのArgusに誤解をときたいからBonnaconさんをオンラインに呼び戻してくれないかと伝えた。

30分程してBonnaconが、ログインしたのが俺の『フレンドリスト』
(登録をしたフレがログインをしてるかどうかが分かる物)に表示された。

Bonnaconがログインするなり俺は、Bonnaconに話しかけて

・まず、俺がフレであるBonnaconさんを嫌う訳が無い事。
・俺が、兼ねてからこれ以上レベルを上げる事を無意味だと感じていた事。
・俺自身が、手伝って貰うのに遠慮してるんじゃなくて
 これ以上動かしても意味が無いキャラで色んな事をするのが面倒だと思ってる事。
・俺が固定を抜けると言い出した事は、俺の本心であり本当に勝手で申し訳ないと思ってる事。
・だから今まで通りArgusと一緒にレベルを上げて欲しい事。

この五点を伝えた。 特に、俺はこのやり取りで何度も
「俺が自分勝手だという事」と「遠慮をしてる訳じゃない」という事を
俺の話を信じてくれないBonnaconにその二点を重点的にして話し、説得した。



21 名前:既にその名前は使われています

これで二度目だが、再び言おう。
今思い直せば俺の選択は間違っていたのかもしれない。
結果は、どうであれ俺はまだこの二人に付き合い続けるべきだったのかもしれない。

最終的に、俺の話を信じてくれたBonnaconとは互いに謝り合いこの問題は解決した。
そして、翌日俺が居ない固定レベル上げがいつも通りに進行された。

只、この日から段々とArgusとBonnaconの関係はおかしくなっていく。
何度も言うが、このレベル上げ固定での俺の役割がArgusとBonnaconの“緩衝材”になっていたのか、
それとも俺のこの行動が原因でもつれて行ったのかは俺は未だに分かってはいない。
只、この日からArgusもBonnaconもおかしくなっていったのは確かだ。

俺が居なくなった固定レベル上げでArgusとBonnaconの間に
何が起きているか何て俺が分かる筈もなかったんだ。
この時、固定を抜けた当時の自分の首をきゅっとしめるべきなのかは未だにわからない。

       

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Neetsha