Neetel Inside ニートノベル
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神様、いったいアンタは何を考えているんだ。

ただっぴろいバザー会場。
私の瞳には人々が露店を広げている広場が飛び込んできた。
「これはいくらだい?」
「これはお嬢ちゃんがつくったのかい?」
「これは売り物なのかい?」
そこには色々な。
本当に色々なものが売られていた。
それこそ甘いアイスクリームから、小さな子供まで。
そう、本当に色々、だ。
空は相変わらず真っ暗なまま。
辺りの電灯に照らされながら、人々はおのおのに売り買いを楽しんでいた。
これはあくまでも私の主観。
そう映ったからそう思っただけ、ただそれだけだ。

「ねぇ‡」
女の子だ。
茶色いショートカットの少女が私に話しかけてきた。
「ねぇ、とってもとっても痛いの‡」
少女は憂鬱そうな表情で私に訴えてきた。
「どこが痛いの?」
「ねぇ、とってもとっても痛いの‡」
「私にどうしてほしいの?」
「ねぇ、とってもとっても痛いの‡」
私は痛いということを言葉では知っていたけれども。
実際にそれを体験したことなどなかった。
すると女の子は残念そうな表情をすると、次々と広場の明かりは、その灯火を消していった。
真っ暗な広場に人々の言葉だけが繰り返される。
「コレハイクラダイ?」
「ネェ、トッテモトッテモイタイノ‡」
「コレハオジョウチャンガツクッタノカイ?」
「ネェ、トッテモトッテモイタイノ‡」
「コレハウリモノナノカイ?」
「ネェ、トッテモトッテモイタイノ‡」
知らずしらずのうちに私は走り出していた。
全力でバザー会場だったそこを走り抜ける。
どこでもいいから、ただ、そこにはもういたくない。
ただ、それだけ。

       

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