第三話 ポリスストーリー 前編
新米警官の宮本は近辺で国際指名手配犯の寺田を目撃したとの通報を受け、
自分のペニスを警棒で叩きながら巡回に当たっていた。
相手は早射ち(はやうち)のプロだ。だが勝算はあった。
交番から6番目の街灯がある角を曲がると猛烈なイカ臭さが宮本の嗅覚を襲った。
(ここのどこかに潜んでいるのか・・?狙い撃ちされる危険が・・一度退くか・・・・?)
しかしそんなものは只の杞憂に過ぎず、暗闇からチンポコをぶるんぶるん振り回しながら寺田が現れた。
二人の間に静寂が走る。ペニスを構える宮本。
対する寺田は相反して両手を腰にあてている。つまり無防備な状態だ。
(こいつ・・なめてるのか)
宮本にだってプライドはある。
次の瞬間寺田のペニスがわずかにピクリと動くのを宮本は見逃さなかった。
(出る!)
寺田のペニスからほぼ同時に三発の精子が発射される。
それを宮本は華麗なスウェーで回避しその状態から寺田目掛けて溜め撃ちを放つ。
寺田も奇妙に体をくねらせそれを回避し、そのまま体をくねらせながら精子を1秒間の間に16連射した。
そんな攻防が30分に渡って繰り広げられた。
どちらにも隙などなかった。無い筈だった。
激しすぎる戦闘によりそこは白い霧と砂埃で蔓延し、砂が宮本の尿道に入り宮本は感じた。
「ああっ・・・・ッ!!」
それが宮本の只一つの隙となった。
(いない!しまっ・・)
ビュゴゴゴゴゴゴッ!!!
翌日、新米警官宮本は無残な姿で発見された。
彼の敗因は尿道を鍛えていなかったことである。