Neetel Inside 文芸新都
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「サスとロアアーム固着してるわ、やっぱ純正長いから嫌い」
「しょうが無いだろ、だからストリート足ヤフオクで落としとけって言っただろw」
「金無い」
「1デカパイ1000円払うぜ ヒヒヒ」
「指一本でも触れたら、手が滑って電動ドリル突き刺さっちゃいますよ ハハハ」
「冗談だから、冗談だから、マジに冗談だからぁあ、うわぁ、やめてぇ」
翌日、もう、昨日の都合悪い記憶の消去に成功した僕が、サークル棟裏の掘っ立て小屋もとい自動車部部室を訪れると、山野さんとヒゲの方のおっさんが卑猥な会話をしつつイチャついていた。・・・ぽかーん 因みに電動ドリルは作業着に絡まって止まっていた。
・・・本当にやるんだ・・・
「お、きたか少年」
おっさんが声を掛けてきた
「本田です、本田 直樹です」
「豚田だろw、その格好でホンダを名乗るなw」
山野さん、生物部の時から思ってましたが貴方は僕の事本当に愛してくれますね、もう貴方の愛は僕には耐えられそうに有りません。僕はMでは無いです、もちろん豚でも無いです。多少太ってるけど・・。
「そうかトンダか、良いあだ名だな」セクハラヒゲおやじに言われたくねえ
「そうか、うちの部入るのか?」
ヒゲが聞いてきた
「はい」
「残念、免許持ってねえやつは入れないんだ、免許とってから来な」
「免許もってますよ」
「マジで?w、冗談で言ったのに、気に済んな よあ うぇるかむ」 冗談でもそういうこと言うな!
どうやら受け入れられたようだ。にしてもこのおっさんだれだ?
「この人が4年で部長の田中さん」部長かよ
「っで、私が2年の山野 徹子 てへっ」自己紹介要りませんて、舌出しても無駄です。貴方の本性はモロバレです。
「よろしくお願いします」スルーに限る
「今日練習ないから、みんな居ないんだけど、今日の夜空いてる?」
「一応空いてます(いきなり何誘って来てるんだ?これも冗談なのか?)」
「じゃ、ドライブに付き合いなさい」
そう言って山野さんは車の下に潜って行った。
セクハラヒゲおやじ改め田中さんがジーとこちらを見てる ゲイ?
「まあ、とりあえず中入れや」 えっ、僕未だ・・・。

       

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