Neetel Inside ニートノベル
表紙

静崎さん
幕間

見開き   最大化      

今度はどこで殺してやろうか。


道端を歩いてるところを、後ろから思い切りバットで殴ってそのままぐちゃぐちゃに殴り潰したのは楽しかった。
風呂場で犯しながら首を絞めて殺ったのは楽しかった。
部屋で拷問するのは、とても楽しい。
廃墟で、プールで、海で、学校で、色んな場所で色んな顔で色んな声で色んな反応で、俺を楽しませてくれる。


今人っ子一人居ない大通りを歩きながら、そんなことを考えている。
この世界はいつでも真っ暗で、俺以外の人間は景色で、全てが可能だ。
全てが幻影で。妄想で。
でも、現実。
嬉しさのあまり、大声で叫びながら大通りを走り回る。誰も来ない。何も聞こえない。
当たり前だ、俺の世界だから。
何をしてもいいんだ、俺は。



不意に、人の気配を感じて俺は立ち止まった。
…公園の方から物音が聞こえた。
闇の中を、目を凝らしてよーく見るとベンチの後ろの茂みがわずかに揺れている。
俺は口元の筋肉が引き攣るかと思うくらい微笑んだ。やっと見つけた。


今日は、そこで遊ぶんだね?

       

表紙

りょーな 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha