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初めはただの遊びだった
ただ高校入学祝で心霊スポットと言われる
謎の研究所へおものいた
不運なのか幸運なのかじゃんけんで最後尾が俺になった
内心、心で俺を褒めた
帰ろうと思えば帰れる、そんな高揚感に浸っている
罰なのか知らないが、皆とはぐれてしまった
この研究所は意外と広く中々出口どころか
電話も圏外
・・・おぉ~っと雲行き怪しいぞ
そんな馬鹿な事を思ってる俺をみす越してか
「馬鹿ね」
と、声がした
よく響く声だった驚いて後ろを見たら
幽霊と思うものが俺へ入っていった

チュンチュン
朝の日差しのいい
どうやら寝てしまっていたようだ
夢か
夢じゃないわ
頭に響いた
どうやら夢じゃないようだ
その声が喋る
「おめでとう貴方は王になったわ」
どうやらなんかの王になったらしい
詳しいことを聞こうとしたが彼女はおどけてみせ
実態がと消えた
取り合えず学校へ行こう
何事もなかったようにふるまわねれば
謎の研究所を出た後、皆を探したが帰ったのだろう
人っ子一人いない
もう一度辺りを見渡しいない事を確認すると帰路へ付いた
うちのマンションはボロいが安く寝れる場所が欲しかった
そこにはいつ帰ってきてもいいように布団を敷いていた
俺は靴を脱いだ後パーカーを脱ぎ布団のほうへダイブした
後でまたとやかく言われるだろうな
眠りに付きたがったがふと右手の腕時計を見ると
7時半過ぎで荷物を持ちそのまま飛び出した
ぎりぎりで間に合いホッと安堵すると後ろからどつかれ
驚き、迷惑半分に視線を向けると「よっ」とハキハキした
女の声が聞こえた
彼女の名は石島朱莉(いしじまあかり)キャミソールで髪を上げておりやや茶髪
顔もかわいらしい、高校で一緒だった間柄で
時々遊ぶ返事返しに「よっ」と返そうとすると
脳内で王とか言ってた陰湿な女の声がした「あら疲れてるわね」
言われるがままにどこか違和感がないか探ったが目の下に薄いクマがあった
「そのクマ・・・」
「ああ、これね夜更かししちゃって」
焦りながら目のクマを隠し言い訳紛いの事を言いじゃあねとそそくさ出てった
彼女の後姿を見送ってると違和感を感じた
「あなた王でしょなんとかしなさい」
何とかといわれても何も無い
今日最後に聞こえた言葉は彼女のため息だった
2, 1

  

王とは何だろうか聞こうと彼女に問いかけるが
ピクリともせず怒っているのかと思うほど無反応
やはり夢だったか、そんなことを考え出そうとしていると
すまねえな、と本当に申し訳ないように言葉が足らない声が後ろから聞こえた
彼は、鈴木シゲル名前が平凡で好きではないらしくそのせいか
B-boy風の服装が好んでおり制服もダボダボで
第二ボタンまで明け、短パンをしている。
彼は、俺のコンプレックスである胴長短足を同類と思い誘ったらしい
余談だが、言葉のうまい同級生の外人にダックスフンドとよばれていた
話を戻すが、その格好をいい事に彼は同類と思ったらしく肝試しに誘った
嫌々ながらも高校デビューの俺は乗っからない訳が無く本当に嫌だが付いていったあのざまだ
「しっかしすげえよな、お前消えるんだもん」
言葉が足らず馬鹿っぽいが彼はキラキラした目付きで興奮を隠せないようだった
そしてようやく事の重大さに気付き勢いよく立ち上がった
しかし、皆の注目が集まるだけだったシゲルもハッと我に返り
申し訳なさそうな顔に戻りすまねェと謝ってるのかわからない言葉で頭を下げた
根はいい奴のようだった、スカイプで聞いたとりあえず話しかける作戦は成功だった
「いやいいんだ、俺も感情的になり過ぎた俺はこのままシゲルと関係が続いたらいいと思ってる」
「お、お前って奴は」
肩を震わせながら頬を濡らした
感情的で本当いい奴だ
彼とは友達というものになれたようだ
家が近いらしく帰路まで一緒に喋り返っていたのだが
石島朱莉の姿が見え、話を切り上げ適当な言い訳をして彼女を追いかけた
シゲルのよく通る太い声で頑張れよ~って叫び声は聞かない事にした
彼女にばれないようにひっそり近づいたが全然ばれず、この距離じゃさすがにばれるだろうと思える程ちかづいても
気付く素振りもなかった、ここに来て脳内で声がし
「王のちからがあれば隠れるのはたやすいですが、王たるものコソコソせず堂々といけばいいのに」
今まで散々静かだったくせに急にしゃべりだし、無性に腹が立ち無視した
刹那
ネチャ・・・
粘り気のある気持ちが悪い音で怒りから目が覚めた
何かぞわぞわし、心を決め正面に飛び出た
そこで目にしたのはネズミを食う朱莉だった
脳内彼女はまたため息つき、今度は良くわかる意味でいった
「だから言ったじゃない憑かれてるって」
憑かれていた
目のクマもこれ等の為だろう
現に今何かを食べている、彼女はこっちに本当に気付かないので
思い切って声かけてみようとしたのだが俺に気付いたらしく
ねずみを咥え、猫のような機敏さで持ち運んだ
「どういう事だよ」
おいと掛けようとした声が掛けるはずの当本人がどこかへ行ったので
疑問符になってしまった
だが追いかける気力とさっき見た光景に気圧されて帰ることにした。
ボロアパートの一階に帰り昨日のまんまの布団に身を重ね
俺の部屋でパーカーと一緒に来た
ポロシャツを見つめながら今日起こったことを考えた
あれは明らかにおかしい、ネズミを生で食うなど、正直助けてあげたい
だがなんになる昔のよしみか?
同情を誘ってか?
おれはとんだ偽善者だ、偉そうにしやがって
朝になり身支度をして今度はちゃんと布団をたとみ
外の方へ行った、大通りの学校へ直行の道へ出たところで
言い訳を思い付き、やはり話し掛けぐらいできると思う
すると後ろから聞き覚えのあるよく言葉の足らない人物像を思い出し
振り返ると、今日は耳に金のピアスしている鈴木シゲルが後ろにいた
「昨日はどうだった?」
いじたらしくニヤついてくるシゲルにどうしたものかと頭を巡らせ
とっさに嘘付いた、これはいつもの悪い癖でいつかは直さなければ
彼は聞くなりドンマイと肩を叩き今日は飲むぞと大声を上げて俺を引っ張り
学校に着いた
勉強が今日からだというのに桜を見上げて勉強が頭に入ってこなかった
その時、体育なのだろうか体操服を着た1-Bの石島のクラスの姿が見え
石島が出てき、心なしかこちらを見上げどこかへ行った
授業が終わりさりげなくトイレ行くふりをして朱莉を待った
なんて話し掛ければいいだろうか。
「手遅れよ」
4, 3

  

調べたわ、憑依して
彼女はすべてを話した
石島朱莉
彼女は好奇心大せいで、小学生の頃セミを食べ様とした事さえあり
人々を困らせていた
「貴方がそんなんだから」
母が言った言葉
そんなんだから出会った、猫に
その猫はこちらをギラリと睨みこちらへ近寄ってくる
小学生3年の朱莉に取って猫は追い掛けると逃げると過信してた
彼女はたじろいて後退りした、それが行けなかった
それのせいで転げ落ちてしまった場所は森一切の救いも無く
ズタボロで遭難した、お腹が減り道無き道を渡り歩き
行き倒れた、そこで夢見た
「救ってやろうか?」
彼女はすがる思いでこう叫んだご飯くださいと
そこからだ、意識を取り戻し周りを見ると
虫動物が転がっておりその時は嘔吐したが、食欲がとまらない
しかし高学年になると体重は身長に流れたが、止まらず
石島朱莉これがすべての始まりだ
だからごめんなさいいつか無視しちゃったようねとクスリと笑いながら締めくくった
「これを聞いたのはね本人よ、だから急に逃げ出したでしょ」
なるほど、今まで逃げなかったのに急に逃げ出したのはそのためか
物凄く納得がいった、それで憑依からどう抜ければ―
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が鳴り教室へ入る、ざわめきが消えず皆が教室は行ってもなおうるさかった
朱莉の姿は無かった
昼休み、あの尾行した時にあったあの嫌な感覚が襲い朱莉を探した
また人騒がせかいっつもだこういう時に出しゃばる
目立ちたいだけだろ
胸が痛い違う違うんだ
俺は、気付いたら走っていたまだ事件も何も無いし証拠も無いのに
嫌な予感がするだけなのに、叫びながら探した
幸いみんなは遊びや友達作りに夢中で気付きもしない
体育館裏に何かを感じ辿り着こうと必死に走った
そこにいたのは男子生徒二人とケタケタ笑う朱莉だった
「石島!」
俺が叫ぶや否や仰け反りながらこっちを向いた
相手は動こうとするが足が動かない
さっき彼女から聞いた言葉を思い出した
「ストッパーを設けておいたから
その間に引き剥がすイメージをしなさい」
彼女の言うがままのことを思い出し引き剥がすイメージをする
何かが引き剥がれる感じがする
白いシリコンのようなものが引き剥がれその白いものが唸りあげる
順調だ、順調のはずなのだがまだ胸騒ぎがとまらない、腰あたりまではがした後
思い切って聞いてみた
「これって大丈夫なのか」
「大丈夫よ」
即答で答え何か裏があることを感じたのだが、こちらに集中しなけりゃ
また剥がした者がくっつきそうな嫌な予感がし注意しながら
続けていたら、全部剥がれたらしく左手の感触が無くなり右手にある
朱莉の背広の感触が残るだけだった、彼女を呼びかけたが反応が無い
男子生徒は安堵の表情を浮かべているお礼と尊敬のまなざしを向けてくる彼に対し
このことを内密にする口約束で解放した、裏から体育館をひょっこり覗くと昼休み終わったらしい
掛けていく男子生徒しかいない
とりあえず保健室連れいこう
しかしだだっ広い校内をどうやって担ぐか。
何だろうか
頑張って保健室に連れて行き、適当な理由を付けて寝かせたのだが
念の為と朱莉を調べてたら急に叫び声がし、ソファに座ってた俺を呼び出した
救急車を呼んでと
そして成り行きで病院にいる、ちゃちゃっと終わらせるつもりだったのだが
高校生活早々何やってるんだ俺は。
ガシャン
不意に何かが落ちる音がした衝撃で重い瞼が瞬時に上がった
音の方向に目も向けると食べ物を運ぶ棚のようなものが横になってた
周りが悲惨だあの棚が落ちたらしい
いつの間にか寝ていたらしく毛布を掛けられていた
ナースさんに返さなければ、
「疲れた」
「ぐっすりね、お疲れ様」
頭に声が響き、からかう様な声で声を掛けてきた
「あれって大丈夫だったのか?」
問い掛けたのだが返事が無いもう一回聞いたのだが無視だった
はー
溜め息をつきながら足に力を入れふんばって立ち上がった
布団をナースステーションに持って行き片手に携帯の着歴を見るとシゲルからのが一通あった
リコールしようとしたら
「よお、眠れたか兄ちゃん」
振り向くとそこにはにや付いて杖で体重を支えてる爺さんがいた

O1完


コメ辺
[1] 改行をわりと無駄に使ってる感じがします。
フヒヒwwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwww
6, 5

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