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爺さんは俺を呼び止めるや否や自分の病室へ手招き、椅子に座るよう促した
「すまんの、呼び止めて」
まず爺さんは侘びをいれてなぜかあわててこちらも詫びを入れてしまう
すると彼は笑い声を上げて、面白い兄ちゃんだなと付け加え足のばたつきをやめ呼吸整え、本題に入る
「空港に俺の孫が来てるんだよ、迎えいってくれねえか」
急に会った爺さんに迎え行くのなんて初めてだし、急なので驚いていると彼が椅子から
ベットの横に置いてあった杖を拾いよろけながらも立ち上がりこう告げた
いいじゃん。
何がいいのかわからないが、報酬額に釣られ空港へ直行した
しかし、何故朱莉が起きないのか心配だ、また胸のざわつきがあるのがまたそれも心残りのひとつだ
それと王って何なのだろうかこれが終わった後
謎の研究所もいきたいので早く済ませよう
ここから空港はあまり遠く無い
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流石に時差ボケはきつい
目の根元を摘み流れてくるバックを待つが、まだ来る気配が無く、暇でしょうがない
しかし親父は獲物をちゃんと持ってきただろうか、まったく使えない奴だ
まあいいさ
奇抜な黄色と赤のバッグの次に出てきた黒一点のキャリーバッグを手に引っさげ
コロコロと軽快な音につられ鼻歌を歌う、さて仕事をするか
空港前で、ずっとまつのもなんだし缶コーヒー飲むか
いや先週カジノで使い込んでしまい、やばい
それにしてもまだかとイライラしはじめたとき
「よぉ」
聞いたことある声が聞こえ、右へ振り向くと一番会いたくない奴がいたそれと察してか
「そんなに露骨な顔をするなよ」
彼もすねたように目線を下げ俺のバッグを見つめながら俺に会いに来た理由であろう事を告げた
「忙しくなるぞ」
何とか走って空港に着いた、でも20分もかかりかなり待たせてしまったようで
多分怒っているだろう、腹を括り空港の入り口前で待つが誰もいない、特徴は真っ暗なキャリーバッグだと聞いたが
どおにいるか、周りを見回すとほとんどが皆黒に近い色で、誰が爺さんの息子かわからないけどひと際目立つ男が一人いた
椅子に座って大に広げて寝ていた黒いキャリーバックを放って寝てたので起そうと近付き、揺すると
(・・・?!)
目線が上に向いており足は地面に離れててというか寝ていた筈の男性に仰向けで持ち上げられた
彼は気だるそうにあくびをしながら俺を降ろし、きゃりーばっぐを手に持ちコロコロと転がし軽快に鼻歌歌っている
「お、おい」
俺を置いてけぼりに、どこか行こうとしたので呼び止めると彼は首だけ動かして
思い出したように事を伝える、周りの人たちはチラチラ見るだけで何もしない
「仕事だ」
それを言い残しキャリーバックを横へぶん投げた、持てという事か
黒髪で茶色のスーツを着て三白眼だ身長も高く足も長いちょっとうらやましい
彼の荷物を嫌々ながら持ち、彼はタクシーを呼び止めると先に乗って
俺が持っていたキャリーバッグを俺の手から引っ込ぬき
俺も強引さに気圧されつつも、俺がタクシーに乗り込み、病院と目的地を運転手に
言おうとすると制されて先に行く場所を告げられた
タクシーに乗り運転手に聞いたがまだ時間掛かるようなので、彼に質問をぶつけた
「あの」
「何だ、質問か三個までだ」
また喋る事が気だるそうに、欠伸しながら答えている
マイペースでいらいらする、しかしそれを表に出さないように一苦労だ
「爺さんの息子なのか?」
「そう」
「病院に向かわないの?」
「仕事だっつってんだろ」
苛立ちを隠さず、怒り口調で言っており三つ目の前に熟睡し始めた
聞くのは不可能のようで仕方なく幽霊体の彼女に呼びかけるよう念じるがまだ返事が無い
付きましたよ
そうゆすられ起こされて眼を覚ました先にあったのは行こうと思ってた場所だった
「ここって・・・」
彼はすでに起きてたようで背伸びをしている
俺の声に気づいたのか
「仕事場だ」
8, 7

  

何の偶然かは知らないが事の発生の場所におものいていた
彼は凹凸にドアを殴り中へ入っていった、このドアは前シゲルと不法侵入したとき力任せにぶちあけようとしたがビクともしなかったのに何故だ
それはそれと置いといて、彼は埃かぶったソファに抵抗もなしに深々と座りカバンからおもむろにpcを取り出しギリギリ足で届くであろう机を見つけ足を吊りそうに机を手繰り寄せ手前に置く
そこに転がってた椅子に座るよう催促されたので椅子を立てて座るが椅子が悲鳴を上げた、大丈夫なのだろうか
周りを見回すがこんな部屋があったのか、ちょうど陰になるような場所だろうか全体いたるところに埃があり空気中も待っていて率直に意見を申すと汚い
そんなことを良しとして、pcが立ち上がったのかすばやく文字を打ち出して猫背の体制になっている
「あんたの父さんに会いに行かないのか」
「質問は三つまでと言っただろう」
さもうんざりしたように、pcを叩く音が埃まみれに響くそこまで親父が嫌いならなんで来たんだろうかこの場所に
数分後、暇なので探索してると(気が散る)と言われたが止めはされなかったので部屋を出てシゲルとその仲間達とで入った勝手口から進入し、中へ入っていく夕方の日差しに照らされ周りを見るがいっぱい穴が開きぼろぼろだな
そして歩いていると、大きなぽっかり開いた穴がありたぶんここに落ちたのだろうか
それと色々見ていたが滲んだ資料やフラスコとかしかなくて、あまりわからない
そうこうしてるうちに、作業してる彼に呼ばれ硬く閉ざしていた扉をくぐると、pcを直しており俺を待っていたようだった手を口に押さえ不適に笑っていた
何がおかしいんだ・・・?
すると、今まで聞こえなかった幽霊体の女性の声が微かだが聞こえた
助けて!
俺がよほど面白い顔をしたのか、体を震わせ声が漏れて笑っていた
やはりな、そう付け加えさっき言った言葉をまた言った
「質問は三つだ」

「助けてって・・・」
嗚呼それの事かと三つと提示した後、動揺していた俺は殴られたら口から空気漏れるように、咄嗟に声が考えていたもの質問をふっとばして声が出てしまう。
夕日の不規則な反射した光は、乱反射を繰り返しており偶然か必然か彼にライトアップしてるように見えている、その中で一昔前であろうお決まりの声を出して立ち上がるが彼の背の大きさが、よくわかり俺の目を見据えてきたので、俺も負けじと目つきが他の人より悪く見える三白眼と思わしき茶色の目をきつくしわを寄せると自覚出来るぐらいに睨む。
「そんなに睨むな、聞こえただろうがそのままだ、お前の脳に話し掛けてた悪魔を捕えたさっきまでいじってたpcで探し出したまで」
ひとまず、俺の不注意で一個目は消えた、もっと今の状況を再確認すべきだろうか、もう聞こえてこない頭の中で記憶を弄繰り回すようにと言うべきか、彼を睨み姿勢を崩さないよう記憶を探る。
ここに前来て先ほど見た穴に落ちて朱莉を助け――――あれ?何で助ける必要がある、でもそれはネズミを食うだのと言う異常行動をして憑かれた思ったからだけども、それって彼女の手のひらで踊らされてるんじゃないか?
そう考え始めるととめどなく頭に濁流のように流れに睨む事さえ忘れていたのか相手は不思議に思っているか、眉を細めいているようだ。
「・・・俺の利益は」
「あぁ、君の利益は通常に戻れる」
普通の人間か
「お前の名は?」
「勇人(ユウト)」
普通がわからない、正直どうでもいいけど朱莉にした事は正しい事だと信じたい!
その瞬間、俺が猛突進を戦闘を開始した。
10, 9

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