この世にはパンツを食べる者と
食べられるパンツが存在している。
闇あれば光あり。
天ありて地あり。
この世が三次元空間にある以上、必ずコインの裏表が存在している。
私はコバヤシ。
パンツを食べる者。
12歳の時からメンズパンツを食べ始め
ブリーフ、トランクス、ボクサー、六尺ふんどし等その日の気分で様々なパンツを食った。
毎日フリーで散歩に行きパンツ調達をしていたのだが
とあるSNSでパンツを個人的に卸してくれる協力者が見つかった。
「やったぜ!!!これでもう毎日汗まみれになったブリーフを食わなくても済むぞぉ~!!」
その人が卸してくれるふんどしを食べ始めると
不思議と身体中に力がみなぎり
うつ気味だった精神も安定してイマジナリーフレンドも出来た。
だが、そこで私はある事に気が付いた。
「あれっ?でもどうして急にイマジナリーフレンドが出て来たんだろう?」
不思議に思った私は、早速調べる事にした。
するとどうやらパンツには不思議な力があるらしく、特にふんどしはその効果が強いらしい事が分かった。
更に詳しく調べてみると、なんとふんどしは霊的な力を持つ神聖な下着だという事が発覚した。
なるほど……そういう訳か。
ならば話は早い。
何故なら私はパンツを食べる者であり、同時にふんどしを愛する者であるからだ。
それからというもの。
私は毎朝ふんどしを身に付けるようになり、外出する際は必ずそれを腰に巻くようになった。
最初は少し恥ずかしかったけど、今ではすっかり慣れてしまった。
だって仕方がないじゃないか。
だってこれが一番落ち着くんだもん。……という事で今日も元気にレッツゴー! まず最初に目指すのは近所のスーパーだ。
今日の晩御飯は何にしようかなぁ~♪
コバヤシは知らなかった。
高カロリーのふんどしを毎日食べると
霊的な力が身に付くかわりに統合失調症になるのだ。
「んふふふ〜♪マイフレンズ!今日の私は冴えてるんだ!空も飛べるはずさ♪」
その後コバヤシは無事に生活保護の申請が通り、働かずして毎日新鮮なパンツにありつけるようになったのだった。