あの世横丁ぎゃんぶる稀譚
『こ こ ま で の あ ら す じ !』
『ここまでのあらすじ!』
トラックに跳ねられて死んでしまった高校生、門倉いづるは妖怪・飛縁魔(ひのえんま)にあの世へと連れて行かれ、死んだ人間はそこで七日間を過ごして消滅するのだということを聞かされる。魂が通貨や食料の代わりとして流通していて博打が盛んなあの世横丁に興味津々のいづる。(序章~03)
くよくよしていても仕方ないのでいづるは飛縁魔の父親・閻魔大王の仇であり閻魔を襲名した牛頭天王をイカサマギャンブルでやっつけようとしたが、ひょんなことがたくさんあって最終的にチンピラにボコボコにされてしまう。(04.妖怪博打)
チンピラに連れ去られてしまった飛縁魔のことはとりあえず見捨て(05.ささやく遠雷)、いづるは駄目な自分を消し去ってくれる勝負を求めてあの世を彷徨い始める。その結果、猫が一匹仲間になる。
が、またある時、死装束を来た少女に「博打を教えてくれ」と頼まれ(06.競神)、はぐれた飛縁魔は刀に封印されてしまって気まずい上にやることもなくプー太郎もいいところだったいづるは暇つぶしに火澄と名づけた少女と陰陽師の競馬をやりにいく。そこにいた好敵手・志馬(女の子じゃない方)にいろんな意味でボッコボコにされたいづるはキャスケット帽を被った死人の少女・キャス子に連れられて地下へ(07.赤ブレ~11.トンズラ)
とりあえず一息ついたぜと額を拭いて顔を上げたらば決闘場、そこは死人同士がお互いを掴みあって魂を削り取りあう『守銭』の闘技場だった。(13.守銭奴)
地上で何が起こっているかも知らず(14.ばくちじごく)、女についていくとだいたいロクなことがないいづるはそこでも散々な目に遭ったりあんまりタイプじゃないキャス子にキスされて悶々としたりした挙句に自分と似た境遇の少年・花村業斗を下して守銭の景品だった飛縁魔の刀を取り戻す。(15.業斗~17.穢れた英雄)
やっとまた一息ついたぜと思って地上へ戻ってきてみれば、好敵手・志馬は飛縁魔を式神にして操り、閻魔大王として君臨していた。
名実ともに鬼と化した志馬。
そして彼に反旗を翻すのは、いづるだけではなく……(18.『180秒の決闘』へ)