早く早く、負け犬の裏庭で
夜の太陽
世界の端っこで私は
夜の毛糸をほどいては
楽しげに後ろに放り投げる
クラッカーの残り香に
ろうそくの光があたたかく
小さな旗の飾り物と
ブリキのおもちゃがやさしい
ちょっとぎこちないパーティーのために
茹ですぎたスパゲティが
のびたみたいなたくさんの毛糸
その糸端が宙を舞うのを掴もうと
あなたが両手を伸ばしている。
これから私は
一番綺麗なものを見たときに
あなたを最初に思い出すことを許されたんだって
そんな風に世界が噛み合ったのを喜んで
ほどき続けるから
一緒にいてね。
ああ素敵、
夜なのに太陽の匂いがしてる。