Neetel Inside ニートノベル
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僕のカノジョは超能力者
第5話『僕と月子とホッシーナ』

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 みなさん、おひさしぶりです! 神道です!

 いやぁ、長い間音沙汰なくてすみませんでした。水着回をふっ飛ばされたショックでずっと塞ぎ込んでいましたが、ようやく気力を取り戻してきました。
 僕がいない間、どうなっていたんでしょうか。もしかして休載だったとか……? だとしたらちょっと後悔してきました……

 ですが今回からは安心です、僕、神道が復帰です! さあひさびさの僕カノ行ってみましょう! 次回予告をしていないので、今回がどんな話しになるのか僕もわかりません。

     




 第5話「僕と月子とホッシーナ」



     


 僕カノ終了のお知らせ。



 お、おいおい……このサブタイトル、嫌な予感しかしません。第一話をもう一度起こした張本人と、それを制裁しただろう僕のカノジョの名前が同じサブタイトルに入っている(あたかも僕が言ったみたいになってるし。いい迷惑だ)。もはや骨肉の争いしか見えません、ゆるふわ日常がウリの僕カノに血の惨劇すら予感させます。
 というか、生きてたんですねホッシーナ……

 ここは一つ、回避するとしましょう。皆さまには申し訳ありませんが、今回はこの辺で終わってしまおうかと思います。あっという間に終わらせて修羅場を回避しようという作戦です。自分で言うのも何ですが、なかなか良い作戦だと思います。

「神道先輩、おはようございます!」
「ん、おはよー」

 では皆さま、さようなら。良いお年を。



 …………



 ……お約束か。お約束ですよね。

「ホッシーナ……」
「違います、星奈。斎藤星奈ですよ、お間違えのないように。ああそれと、もうちょっと視線を上げて、私の目を見てもらっていいですか?」

 ぐっ……ついついはちきれんばかりの胸部を見てしまう……ごめん月子……
 しかしまあ……これはまた面倒なことになりそうです。超能力者とお付き合いしている僕は、普通の人よりも超能力の危険性を知っているつもりです。このホッシーナの超能力、タイムトラベル。これは非常に危険です。
 まずおなじみの、歴史が簡単に変わってしまうという恐れ。これは大変脅威ですが、真骨頂は別にあります。こうして対峙したとき、すでに向こうが何らかの改変をしていてもこちらはまったく気づかない、ということ。
 前回と同様、すでに僕とホッシーナが恋人同士になっているかもしれません。その真偽を確かめる術を僕は持っていません。さすがの月子も、過去の改変まで気づくかどうか……

「もしかして警戒してます? 大丈夫ですよ。私、もう何もしませんから」
「……それを素直に信じるほど、僕は人がいいわけじゃあないよ」
「別にお二人に意地悪したいわけじゃないんですよ。ん、もうちょっと視線を上げて、私の目を見てもらっていいですか?」

 ぐっ……やはり、はちきれんばかりの胸部を見てしまう……ごめん月子……
 しかし、僕と月子に意地悪したいというわけではないとすると……動機が見えてこない。興味本位? いや、それにしては手口が鮮やかすぎる。確実に何か目的があって僕と月子に接近したんだ、ホッシーナは。

「あはっ、不思議そうですね」
「そりゃそうだよ。それに、すごく怖い」
「怖い? だめですよ、男性がそんな弱音を吐いたら。ああでも私、ちょっと弱いぐらいの男性のほうが好きですよ」
「……怖いものは怖いよ。僕は凡人なんだよ?」
「凡人? 神道先輩が?」
「ああそうだよ、僕は月子やホッ……星奈さんみたいに超能力が使えるわけじゃないからね。単なる凡人さ」

「凡人ですか……」とホッシーナが呟く。その表情は、とても呆れた様子でした。

「神道先輩、ご自分が普通とでも?」
「普通だと思うけど……」

 じりじりと、ホッシーナが寄って来ました。僕もじりじりと、後退りをします。

「私、神道先輩に興味があるんです」
「僕には月子がいる。だから困るよ」
「勘違いしないでください、恋愛感情なんてありません。ただ興味があるんです」

 気づけば……僕の後ろには壁がありました。それに構わず、ホッシーナが近づいてきます。
 近い、とても、近い。

「神道先輩、あなたは大きな勘違いをしています」
「……勘違い?」
「そうです。あなたは少し、伊藤先輩を過大評価しすぎです。あの人は単なる超能力者です」
「……月子をバカにすると許さないよ?」
「すみません、言葉が悪かったです。伊藤先輩は、ごく普通の超能力者。
 そして私は、一風変わったタイムトラベラー。
 そんな私が、あなたのことを気になっているんです。
 ……ねえ、神道先輩。あなたは、何者なんですか?」

 ふ、触れ合う距離……というか、もうくっついちゃってます……ホッシーナの息づかいが……というか胸が……





「こらー!」

 僕の意識が飛びかかっていたとき、その怒号は聞こえました。ホッシーナはすぶに僕から離れ、涼しい顔。遠くからずんずんと月子が走って来ました。
 そして僕に飛びつき、力の限り抱き締められました。

「陽くんに近づくな! ガルルルルル……!」
「あら伊藤先輩。そのツインテール可愛いですね」
「友達にしてもらったの! ガルルルルル……!」
「友達……」

 サイドポニーも可愛かったけど、ツインテールは悪魔的な魅力が感じられるなぁ。友達グッジョブ! しかもリボンまでつけちゃって……とても子供っぽく見えるじゃないか!

「何もしないって約束したよね!?」
「別におしゃべりぐらい、いいじゃないですか。減るもんじゃありませんし」
「じゃ、じゃああの密着は……!?」
「小倉百人一首の上の句と下の句を言い合っていたんです。とても情熱的でした」
「う、嘘だ!」

 月子がぎゃあぎゃあと言っている側で、ホッシーナがちらりとこちらを見ました。僕はそれを察して……まあ、特別言うようなことでもないし、僕とホッシーナの秘密ってことにしておきますか。
 あとは、どうやって月子を誤魔化すか。テレパシーの乱用はないとしても、さて、この事態をどう収集するか。

「おっと、もうすぐ次の講義があるので、私もう行きますね」
「ちょ、ちょっと、まだ話しは」
「あとでメールください。ああそれと、神道先輩。胸ばかり見てないで、もうちょっと視線を上げて目を見てくださいね」

 ……お、おい。今は別に見ていないじゃないか。もしかしてそれで誤魔化そうってつまりなのかい? それにしてはちょっとヒドイんじゃないか?

「月子、あれは嘘だ、誤解だよ」
「だよね。そだよね」

 にっこり笑ってくれたのも一瞬。すぐに能面のような顔になりました。

「話し半分に聞いておこうじゃないか」



 ようやく落下オチ以外の終わり方となりましたが……はは、地獄の始まりか……

     




『次回予告』



 やはり月子は胸部にコンプレックスがあるのか、あのあとずっと沈んでいましたね。僕はずっと慎ましい胸の魅力を語っていましたが、あまり効果がなかったようです。お昼ごはん食べたら元気になりましたけどね。

 さて、次回ですが……

『悪の女幹部、ホッシーナの魔の手から世界を救う魔法少女、マジカル月子ン! その活躍をとくとご覧あれ!』



 えーと、一話完結型を利用したパラレルネタです。作品タイトルも「僕のカノジョは魔法少女」になるらしいので、お見逃しのないように。

     




『コメント返信』



 これもひさしぶりですね。



[15] ベタベタな話だけど、そこがまたイイ! <2011/11/20 23:10:06> rvHkVDY.P

 月子が超能力者とはいえ、基本的に日常は平和ですからね。そうそう奇想天外なことはおきませんので、ゆるふわ日常をお楽しみください。



[16:第3話『僕のカノジョが合コンに行く!?』] NTRを期待していた… <2011/11/21 20:59:17> pFaTHXU.P

 期待しなくて結構!



[17] 相変わらず主人公テンションたけぇwww <2011/11/22 10:17:55> pjOJbbl0P

 愛情第一テンション第二! それでも飛ばしていきますよ!!!



[18:第1話『僕のカノジョは超能力者』] わかった。ホッシーナはやるから月子は俺がもらう。 <2011/11/24 21:49:06> /7DOw1b0P

 月子はあげません。ホッシーナもあげません。



[19:第1話『僕のカノジョは超能力者』] 新キャラだと・・・? <2011/11/24 22:34:58> SqQ2KEf1P

 まさかの乱入でしたね……びっくりですよ。

       

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