Neetel Inside ニートノベル
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僕のカノジョは超能力者
第 話「ボクのカノジョは超能力者」

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 やあやあお前ら……じゃない、みなさん、はじめまして。

 まず最初に言っておこう。



 神道陽太はもういない。ボクが消した。

     




 第 話「ボクのカノジョは超能力者」



     


 改めましてこんにちは、お前ら。
 とりあえず自己紹介といこうじゃないか、初対面だからな。

 自己紹介と言っても、わざわざボクがお前らに言うようなことはそれほどない。むしろ、お前らもボクのことをそれほど知りたくないんじゃないかな?
 せめて名前ぐらい言っとかないと不便か……そうだねぇ、ボクのことは『神道』と呼んでくれて構わない。正直アイツの名前と同じにするというのはイライラするけど、そのほうが記憶や記録の改ざん的には都合いいからね。
 ほうら、試しに呼んでごらんよ、『神道』って。いつもみたいにさ。うふふ……

 今のボクはとても気分がいい。だからボクのこと、話してあげようじゃないか。
 ボクはずっとずっと、こうなることを望んでいた。ボクがアイツと取って代わることを。ずっと思っていたんだ、アイツよりもボクのほうがいいはずだって。ボクが月子の隣にいるほうがいいに決まってるって!
 でも聞いてよ。アイツは意識していたのか、それとも無意識だったのか。予防線のようなものを張って、ボクが深く介入することを邪魔していたんだ。ひどい話しだよね。

 だからボクは付かず離れずを保っていた。大好きな月子の友人という立場で甘んじていた。歯がゆかったよ、あまり派手なことをしたらしっぺ返しが来るかもしれなかったし。
 まあいっしょに合コンに行ったり、サイドポニーやツインテールとかいろいろ遊べたから、役得と言えば役得だったかも。月子の髪型やお洋服考えるのが楽しくってねー、へへへ。

 ……話しがそれたね。悪い悪い。

 前回、ボクに千載一遇のチャンスが巡ってきた。アイツがこの物語を終わらせようとしたんだ。
 ボクは居ても立ってもいられなくなった。まだボクは何もしていないのに、終わらせようとしたんだよ? あんまりじゃないか。でも同時にこのタイミングしかないとも思った。もしかしたら、一瞬でも予防線がなくなるのでは? と考えたんだ。
 それは正解だった。アイツが完結できたと思った瞬間、予防線(とさっきから言ってるけど、具体的に見えるものではない。ボクが動きやすいかそうでないかだけ)が消え去った。

 だからボクが取って代わった。「お前の立ち位置、ボクによこせ」ってね。

 弾かれたアイツがどこに行ったのかはわからない。ひとまずボクの目に入らないところまでふっ飛ばしたから、心配はないと思っているけれど……
 まー、どうでもいいか。あいつの代わりに、ボクがいるんだし。


「えっと……あの……」


 はっ!
 ボクはその声に振り返った。そこには愛しい愛しい月子の姿!

「やぁ月子! 今日も可愛いね!」
「あ、ありがとう……」

 ああ、まだボクのことは恋人じゃなくて友人という認識のほうが強いんだね。むぐぐぐぐ、ごめんよ月子、一気に改ざんすると違和感で死んじゃう可能性もあるから、ゆっくりゆっくりしているんだ。
 大丈夫、すぐに慣れるから。自然に受け入れられるから、ね。

「…………」
「どうしたの?」
「そうやって壁に向かった話しをしている光景……前にもあったような……」
「壁?」

 ああ、お前らに話しているボクの姿か。
 まさか、アイツも以前にやっていた……!?

「何だったっけ……ええと……」
「き、気のせいだよ! 気のせい! 思い出すな!」

 くそっ、アイツ、そんなことしていたのか……! これからボクはどこに向かって話せばいいんだよ……!

 ……と、無理やり誤魔化したところで、ボクはようやく手に入った月子をじっくりと眺めた。

 はぁ、あいかわらず月子は可愛いなぁ。
 童顔で、ちっさくて、ちゃんと自分のスタイルに合う服装をしていて背伸びをしていない。でもたまにはコスプレとかも見たいけどね。何がいいかな何がいいかな。お前らは何が似合うと思う? 案外ナースとかいいんじゃないかなと思うだけど、どうだい?
 料理もできて気立ても良くて、可愛くて優しくてお淑やかで可愛くて。あれ? いま二回可愛いって言った?
 あとはその慎ましい胸。ちょっと気にしてるんだよね? いいじゃない、小さくたって。ボク好きだよ。ああでも、後ろから揉んで心地良いぐらいがいいから、もちょっと大きい方がボク好みかな。ボクよりちょっと小さいぐらいがいいな!
 そして何といっても黒髪! きれーなきれーな、腰まで届く長い黒髪。今日はボクがこっそり要望を出しておいた、一つにまとまった三つ編み。うあああ、いいなぁ。途端に垢抜けてない感じになってすごくいいよ! その三つ編みにぶたれたい! なんてね!

 忘れちゃならないのが超能力。念力テレパシー発火に放電、タイムトラベルに予知にテレポートと何でもござれ。たとえ何が起こってもボクを守ってくれて戦ってくれる、すばらしい『兵器』だ。

「今日の講義は終わった? 終わってたらどこか遊びに行こうよ!」
「私はいいけど……まだ講義なかったっけ?」
「ボクはこのあとあるけど、別にいいよ、サボるから」
「だ、ダメだよ」

 むむ、確かにダメなことだけど、ボクは月子といっしょにいたいんだ。講義なんてどうだっていい。どうせ遊んでるのと大差ないんだし。

「いいじゃん、次は出るからさ」
「ダメっ、勉強遅れちゃうよ!」
「ノートぐらいどっかでコピーするからさ」
「ダメだよ! ダメったらダメ!」

 …………
 うるさいなぁ。勤勉なのはいいことだけど、ちょっとぐらいフマジメになろうよ。


『伊藤月子』、ボクの言うことを聞け。


「一回ぐらい、いいよネ。どコ行く?」

 うんうん、そうでなくっちゃ。
 ……まだボクの『命令』は不完全なのか、ちょっぴり片言な月子がやや怖い。まあどうでもいいや。

「よーしそうだなぁ。美術館でも行こうかー」
「うんっ」

 歩き出した月子の手を凝視。

 ……繋ぎたい。
 月子の手、繋ぎたい。
 せっかくボクの恋人になったんだもの、繋ぐぐらい……許されるだろうか。

 むぐぐぐぐっ。

 繋いじゃえ!



 バチン!!!



「いっ……!?」

 ボクが月子の手に伸ばした瞬間、痛みが走った。
 ……この痛みは、静電気。いや、違う。月子の手からバチバチと火花が散っている。

 意図的な放電……これは……警戒してるってのか、月子!

「……こいつ!」

 カッとなってボクは手を振り上げた……が、ゆっくりと下ろした。
 ここで月子をひっぱたくのは簡単だが……手を繋ごうとしただけでこれだ。どんな反撃が来るかわかったもんじゃない。
 くだらないことで『命令』を使っちゃったから、もう今回は無理か……

 ……はぁ、一筋縄じゃいかないな。

“ねー、早く来てよー”

 ああ、はいはい……



 手を繋ぐところからか……はぁ……

     




『コメント返信』



 結局手を繋ぐことはできなかった……次までに『命令』で繋げるようにしとくよ。

 さて、コメント返信もボクがやっていくからね。ああそうそう、次回予告はもう廃止だ。アイツは楽しんでやってたみたいだけど、ボクは面倒だからパスね。



[10] しばらくはラブコメ路線ってことはNTRとかリョナとか来るのか。胸熱 <2011/11/17 22:12:39> FanOmAt0P
[16:第3話『僕のカノジョが合コンに行く!?』] NTRを期待していた… <2011/11/21 20:59:17> pFaTHXU.P

 おう、期待しておくれ。リョナはあまりしたくないけど、反抗的な態度を見せたらやってみるよ。
 まずは手を繋いで……水族館とか行って、お弁当持ってピクニックに行くとかいろいろ段取りはあるけど、最終的にはNTRるよ!


[19:第1話『僕のカノジョは超能力者』] 新キャラだと・・・? <2011/11/24 22:34:58> SqQ2KEf1P

 世代交代みたいなもんかな。いや、下克上……? どうだろうね。わからんや。



[42] 神道様!月子さんの性感帯はどこぞなんですかっ!?個人的には耳とかお腹とかだと妄想しているんですけど実際のところどうなんですか!?てゆーか月子さんを僕に下さい! <2012/01/27 00:13:08> kmn0YQM1P

 それはボクも気になる。ボク的には鎖骨かな? と思ってる。
 ……月子は渡さない。



[47] 今回の話が今までの中で一番つまらん。しかも次で終わりとか。 <2012/02/05 22:47:20> 6FcVJlG1P

 だよなー、やっぱアイツがいたらつまらんよなー。これからはボクが続けるから楽しみにしといてなー。



[53:最終話『僕のカノジョは超能力者』] およよよよよ?どうなるんだ? <2012/02/07 00:48:09> Ft/HBi./P

 おーう、こうなったぞー。



       

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