橘圭郎先生へのインタビュー
橘圭郎:こんばんはー。
後藤健二:こんばんは~! 今日はよろしくお願いします^^
橘圭郎:ついに私の番ですね。よろしくお願い致します。
後藤健二:そうですねw 2週間もお待たせしてしまってすみません…
橘圭郎:でもその間、楽しみにはしていました。ちょっとドキドキしてますが。
後藤健二:私も楽しみにしていました! 橘先生のお話を聞けるかと思うと…
橘圭郎:ありがとうございます。えっと、自己紹介からですかね?
後藤健二:はい! お願い致します。もう御存知の方も多いかと思いますがw
橘圭郎:では改めまして、現在はニノベで「花咲く乙女の舞闘劇」を連載しております。橘圭郎と申します。ちなみに名前の読みは「よしろう」です。
後藤健二:ありがとうございます。あとは橘先生といえば「良い子と悪い大人のための平成夜伽話」が有名ですね。読者からの質問も幾つか来ておりますが
橘圭郎:そうですね。夜伽話は私の予想を超えて好評でしたし、あれのおかげで私の名前を憶えてくれた人も多いかと思います。
後藤健二:そう、その夜伽話ですよ!w なぜかこれについての質問がなかったので、私からしちゃいますw 二部って投稿されたんですよね…? どうなったんでしょうか
橘圭郎:二部の結果ですね。あれもなかなか不思議なものでして……
後藤健二:と、言いますと…?
橘圭郎:「ガガガ文庫」に送ったときは一次落ち、「このライトノベルがすごい」では二次落ち、「電撃文庫」では四次落ちと、いずれも結果は落選なんですが、評価に高低差がありました。
後藤健二:おおおー 確かに不思議だ…! むしろ電撃が一番厳しそうな気がするのに四次までいったんですね
橘圭郎:電撃はジャンル問わずなところがあるんじゃないでしょうかね。だからまた毛色は違うかもしれませんが、またちょこちょこ推敲して別のレーベルに送ってみるのもいいかなあと考えております。
後藤健二:なるほど。その方が良さそうですね。ひょっとしたら紙媒体で夜伽話が読める日が来るかもしれません! 期待しています。
橘圭郎:どうにか軌道に乗ってほしいものですね。
後藤健二:そうですね。読者からも商業への挑戦について質問が来ておりますが、夜伽話以外にも色々投稿されてるんでしょうか?
[96]新人賞への投稿歴などを
橘圭郎:投稿歴ですね。全部を事細かに挙げていくと思い出すのに時間と分量を要するので主なところで言いますと、電撃には今年で六回目ですね。今まで五回の結果は、一次落ちが三回と、四次落ちが二回という、これまた振れ幅が大きいものです。
後藤健二:なるほど…! 四次までたどり着いている訳ですし、もうプロデビュー間近じゃないでしょうか! 今度のって第19回ですよね? もうすぐ1次の結果が出ますが、自信の程は?
橘圭郎:今年に送ったものは、今まで書いた長編に比べると素直な構成になっているので、どうにかストレートに進んでいってほしいところですね。自信はというと、無くても有ると言っておかないと気力が持ちません。
後藤健二:そうですよね。これで6回目な訳ですし…良い結果が出る事を祈っております。
橘圭郎:というか、周りから見ればどんな出来のものであっても、自分にとってはいつでも最新作は自信作なんですよ。時間が経てばまた自作品を見直す目も変わってくるのでしょうけれど。
後藤健二:そうですね、さすが橘先生、良い事言うなぁ…私も今年の電撃に短編1つ送りましたが、正直余り自信なくって。でもそういう気持ちが持てないならむしろ送らない方がいいかもしれませんね…
橘圭郎:まあ、チャップリンが「今までの最高傑作は?」という質問に対してした「次の一作」という答えが元ネタなんですけどね。
後藤健二:表現者である以上、そういう気持ちが大事ってことですね!
橘圭郎:でも、送ってみるだけ、かかるのは印刷代と郵便代くらいなものですからね。私も後藤先生の短編によい結果が出るのを祈っていますよ。私も短編でも一つ送っていますし。お互い頑張りましょう。
後藤健二:はい!ありがとうございます。では、真面目な質問が続きますが…
[98]作品を面白くできる秘訣を教えて下さい。
後藤健二:凄く漠然としていますが、宜しくお願いしますw
橘圭郎:これまた凄い質問ですよね。
後藤健二:ですねー まぁ、こういうのは人それぞれかと思うのですが…橘先生なりの方法論ということで。
橘圭郎:とりあえずこんな質問が来た以上、橘圭郎は面白いものが書けているという形で調子に乗らせてもらいます。
後藤健二:どんどん乗ってくださいw
橘圭郎:それでまあ、私の方法といいますか、性分といいますか、そういうものを話しますと……四十六時中、小説のことを考えていることじゃないですかね。
後藤健二:私も性活上の全てを小説のネタになるかどうかで考えながら性活してる日があります。たまにだけど。
橘圭郎:趣味のゲームなんかは集中力がそっちに持っていかれるので危ない(執筆の妨げになる)のですが、それ以外はいつも頭の端で小説の設定とか展開とか台詞回しをぐつぐつ煮詰めていますね。
後藤健二:なるほど~ 真面目だ!! 真面目な質問が続きますが、類似の質問をついでに!
[93]伏線がある作品が多いですが、どうやってアイデアが産まれるんですか?
橘圭郎:だから漫画や映画、他の人が書いた小説などは、ちょっと進めては「このフレーズはいいなあ」とか「ここは私だったらこうするな」とか立ち止まって考えていたりします。
伏線の張り方には二種類ありますね。
一つは印象付けたい大事な場面展開を後半に用意するとき、それが無理なく出せるように前々から準備しておくタイプです。これは「是非ともここを格好よく書いて、しかも読者を納得させたい」という思いを通すために関連するヒントをちりばめておくのです。
そしてもう一つは、先に書いておいた何気ない描写から連想ゲーム的に浮かび上がったネタを、後半の重要な場面展開に差し込むタイプです。これは要は後付けで、自身の妄想力とハッタリがものを言うと思います。
後藤健二:なるほどなるほど。橘先生はどちらで行う事が多いんでしょうか?
橘圭郎:どちらかと言えば前者が多いですが、もちろん後者もよく使いますよ。夜伽話第一部を例に挙げると、「鋼の乙女」と「バベルの子」は最終話に繋げるために前者タイプの伏線を張っていますが、「暗い森の女王」は「大地の娘」から派生した後者タイプの伏線を使っています。「大地の娘」を書いている時点では、「暗い森の女王」の話は全く考えていなかったですからね。
後藤健二:なるほど、連想力もやっぱり大事なんですね。
橘圭郎:自作品に対する妄想力、連想力が無いと、私の場合はとても続きなんて書けませんので。
後藤健二:ですよねー。0から産み出すのってとても苦しいと思います。では真面目な質問が続きますが、次の質問です。
[94]影響を受けた作家を教えて下さい。
橘圭郎:これですね。多くの場合は、影響を受けているといっても無意識だと思います。ただ思いつくだけで一人の作家というか一人の作品を挙げるならば……やはり竜騎士07のノベルゲーム「ひぐらしのなく頃に」ですね。あれは物語の展開とか、伏線の張り方とか、いろいろと衝撃でした。ひぐらしから物語構成を盗もうと頑張っていたことがあります。
後藤健二:なるほど! ひぐらしって有名だけど、ちゃんと見た事なかったなぁ。今度しっかり読んでみます。というか、やってみるか。ノベルゲームですものね。
橘圭郎:もとは同人ゲームですけど、今なら小説版もありますし、PS2やDSにも移植されています。私は観ていないのですが、アニメから入りるという手もありますよ。
後藤健二:ふむふむ。なるほど…ありがとうございます! ノベルゲームといえば、昔セガサターンで「街」っていうノベルゲームがあったんですけど、それやったぐらいですねw
橘圭郎:あの時期のノベルゲーム、アドベンチャーだと、PSの「ダブルキャスト」がかなり衝撃でした。あんなかわいい娘が……こんな……ひぃぃっ!!ってな感じで。あの時期=プレイステーションとセガサターンが並び立っていた時代。
後藤健二:おお、もしかして橘先生って私と同年代ぐらいですか?w
橘圭郎:どうでしょうね。私は二十代後半です。ただし、二人の兄と団塊世代の父母がいますので、年の割に好みや流行知識が上寄りかもしれません。
後藤健二:なるほどー。私は今年で三十五ですけど、お兄さんらとも話が合いそうだw
橘圭郎:私の上の兄とほぼ同年代ですね。
後藤健二:そのお兄さんの持ってるゲームや漫画小説などを橘先生も読んでたら、同じ世代の者に触れてそうですね。ええと、では影響を受けた作品というのと類似かもしれませんが。次の質問です。
[97]好きな作品を好きなだけ挙げてください!
橘圭郎:好きなだけ、というのがにくいですね。
後藤健二:好きなだけという事なので、商業のでも新都社のものでも好きなだけどうぞw
橘圭郎:創作上とても有用になったのは、いくつか夜伽話第一部のあとがきに載せてあります。そこに挙げた中でもアニメの「トップをねらえ!」「トップをねらえ2!」なんかは大好きですね。
後藤健二:火が2つで炎となる!ですねw 私もどっちも好きです。
橘圭郎:努力と根性!! あそこで挙げていないもので、自分が大好きで、しかも他の人にも薦めたいものは、スピリッツで連載されていた漫画版「ゼブラーマン」です。
後藤健二:あーそれは何となく読んだ記憶がある。最初しか読んでないけど。特に特殊能力持たない普通のおっさんが扮装して戦うヒーロー物だったような…
橘圭郎:超能力を持たない一般人が命懸けで戦う姿に(いわゆるバトルではなく、問題に正面から取り組むという意味で)ヒーローの本質を伺える作品だと思います。
後藤健二:お、あっていたw 今度、漫画喫茶でまとめ読みしてみようかなw
橘圭郎:是非ぜひ、そうしてくださいな。あれは後藤先生以上の年齢であれば間違いなく、良くも悪くも胸にくるものがあるでしょう。主人公と年が近いはずですから。
後藤健二:了解しました。おっさんが頑張る漫画は胸にきそうだw
橘圭郎:あともう一つだけ、今度は自分は大好きだけど、あまり他人にはオススメできないものを敢えて挙げてみます。それはPSのゲームで「クーデルカ」という作品です。
後藤健二:ううむ、知らないなぁ どんな作品なんですか?
橘圭郎:霊能力をもったヒロイン・クーデルカが、死者の霊に導かれて修道院に入り込み、そこで出会った人たちと一緒に、修道院にまつわる陰惨な事件をひも解くという近代イギリスを舞台にしたホラーRPGです。
後藤健二:それだけ聞くと…ノベルゲームっぽい感じがしますが、RPGなんですねw
橘圭郎:雰囲気とかヒロインの格好よさとかは申し分ないのですが、肝心のゲームシステムが問題で、とかくテンポとバランスが悪いんです。かくいう私もクソゲーをまとめた本を読んで逆に興味を持ったくらいですから。
後藤健二:なるほどw ゲームは雰囲気とかだけじゃなく、操作性やシステムが駄目だと評価されないから大変ですね。ある意味、ゲームのシステムって、小説の読みやすさとかに通じる部分あるかも
橘圭郎:小説の読みやすさですか……ゲームシステムがしっかりしていれば、確かに進めるうえでのストレスは少ないでしょうね。ちなみに「クーデルカ」で私がグッときたイベントは、冒険を求めて家出中の金持ち坊ちゃんが「あんたは霊能力があるから楽しい人生を送れるんだろうな」とヒロインにやっかんだときに、逆上した彼女が「私はこの力のせいで子供のうちに村を追い出されたのよ」「あんた、泣きながら一切れのパンを乞食したことある?」「凍死するのが怖くて体を売ったことある?」とくってかかる場面です。あれは格好良かったですね。
後藤健二:そういう話なんですか。何か興味湧いてきた。
橘圭郎:話を聞く限り後藤先生は「暗い過去を負っているけれど、さばさばしてて、今は力強く生きている女性」というの好みそうなので、見ればドンピシャかもしれないですね。
後藤健二:どんぴしゃです!w 良く見られているな…w
橘圭郎:まぁまぁ、そんな感じで。上に挙げた作品だとやけに熱かったり、暗かったりしてますが、もちろん馬鹿らしい明るいものも大好きですよ。
ざらっと挙げれば、なにわ小吉の「王様はロバ」とか、吉田戦車の「伝染るんです」とか、他にも、こうの史代の作品全般は好きですね。
後藤健二:シュールギャグ系も好きなんですね! うつるんですは好きでした! 伝染るんですの、何かいじめたくなるキャラが好きだったw
橘圭郎:そのまま「いじめてくん」という作品もありましたしね。
後藤健二:持っておりますw 単行本w
橘圭郎:みっちゃんママ最強伝説
後藤健二:いやいや、ありがとうございます!w では最後の質問というか… 質問?w
[95]オンドゥルルラギッタンディスカー!!
橘圭郎:さて最後の、謎の質問ですが、これはかの有名なオンドゥル語ですかね。「仮面ライダー剣」の主演俳優の滑舌が悪過ぎて「本当に裏切ったんですかー」が「オンドゥルルラギッタンディスカー!! 」に聞こえるという伝説のあれでしょう。
後藤健二:みたいですねw どういう意味でこんなコメントが…
橘圭郎:まあこれを受けて自身を省みるに、夜伽話の第二部を削除してしまったことと、安田清美を休載させたまま新作を書いていることは、もしかしたら期待を裏切っている部分もあるのかな、と考えております。
後藤健二:かもしれませんが、何かしらの作品が更新されてると、読者的には安心です。
橘圭郎:それらの件については大変に申し訳ないのですが、まだこの橘圭郎めに望むものがあるのならば、どうか花咲く乙女を応援してやってくれたらこれ幸いでございます。
後藤健二:花咲く乙女の舞闘劇、軽妙な読み口ですからね! 面白いですw
橘圭郎:ありがとうございます! 近々、続きを更新したいところですね。
後藤健二:よろしくお願いします。では、質問はこれで終了となります。お疲れさまでした!
橘圭郎:こちらこそ、お疲れ様でした!!
後藤健二:後は、次の作者インタビューのお相手を紹介して頂ければというところなのですが、いかがでしょうか?
橘圭郎:そうですね。次インタビューのお相手としてご紹介したいのは、狸ヶ原先生です。
後藤健二:了解です。予定の方、お聞きしてみます!
ちなみに来週はコガッツオ先生、再来週が猫瀬先生なので、その次になっちゃうんですけどね…
橘圭郎:この人の前作「願いを天にかざして」が好きでしたし、最近に新作「Ghost Mail」を挙げていたので丁度良いかと。
後藤健二:楽しみにしております。ご紹介、どうもありがとうございます!
◇
ここでいったんインタビュー終了後、いつもの質問をするのを忘れていたのを橘先生に指摘され、追加で質問となりましたw
◇
後藤健二:注目している文藝・ニノベ作家さんっていらっしゃいますか?
橘圭郎:他の人もよく挙げている人たちなのですが、大きいところ、ややライバル視している意味も含めていうと三人います。
一人目は、和田駄々先生です。作品内でキャラクターが頭のいいやり取りをしているというのは凄いですね。書き手もよく考えられる人じゃないと無理でしょう。特に「HVDO」は、変態ものとして無類の面白さを保っているだけでなく、ちゃんと能力バトルものとしても高水準ですから。
後藤健二:そうですよね、もう皆さん認めてらっしゃる実力派ですね。和田先生!
橘圭郎:二人目は、顎男先生です。何といってもあのスピードですよ。顎男先生の文章は、正直に言うと私の場合、合うときと合わないときがあるんです。あの人のギャンブルものは本領なんでしょうし、ああいった心理トリック戦は私は苦手なので純粋に凄いと思っているのですが
後藤健二:凄いですよね、顎男先生も。「ぎゃんぶる横丁」を完結させたのに、休む間もなく量産しつづけてる。
橘圭郎:やや暗めの文章だと読めるかどうか私の気分次第になってしまう。そこへあの「沢村、手から火ぃ出したってよ」ですからね。あの語り口には完ぺきにやられました。面白いです。
後藤健二:ああいうのも書けるんだ~という軽い驚きがありましたね、沢村はw あれはどこかの賞に出したらうっかり受賞してしまいそうな気がしちゃいますね。
橘圭郎:でも私はどちらかというと、顎男先生の作品は企画短編に載せていたような軽い感じのがもともと好きだったんです。そして、はい。本当にうっかり受賞して、デビューを先越されるかと危惧しています。
後藤健二:褒め過ぎのような気がしてきましたw うん、調子に乗りそうだからやめておこう…w
橘圭郎:そして三人目は、ひょうたん先生です。あの人は読者を巻き込んだトリッキーな物語構成が見事ですからね。ゲームブックに傾倒していた私にとって「塔から脱出するゲーム」のシリーズはもう読まざるを得ないものですから。
後藤健二:ゲームブックw 懐かしい…w 私も色々持ってましたよw
橘圭郎:それより前の作品でも、文藝とニノベでリンクした同時連載なんて始めたときには「ああ、そのアイデアを先にやられてしまった!!」と悔しくなりましたから。ゲームブックは、復刻版で買ったソーサリーがとても面白かったですね。
後藤健二:ああ、書きます官能小説…ですね。あれはお見事でした。リアルタイムで読みたかったー。ひょうたん先生はWEB小説の特性をフル活用されてますね、本当に。先日の作者インタビューでも知りましたが、ひょうたん先生も官能小説でそのうちプロデビューしちゃいそうだ。
橘圭郎:あとこの三人以外でも、エロと変態を物怖じせず書ける人は静かに尊敬しています。もしかしたら、プロデビューが近いとか、密かにもうデビューしている人は意外といるのかもしれませんね。
後藤健二:ですよね…新都社作家さんでは漫画家さんばかり注目されてるけど、文藝・ニノベ作家さんも負けてませんね!
橘圭郎:よく投稿している人だと、猫人魚先生なんかもそうですかね。願わくば、新都社出身デビュー作家として橘圭郎の名が語り継がれんことを。
後藤健二:ですね! 本当に応援してます。頑張って下さい!
橘圭郎:とはいえ、私は執筆速度が遅いので、どうなることやら。頑張りましょう!!
後藤健二:顎男先生は多作ですけど、ある意味あれは習作のつもりでやってるのかもしれないですね。私も魔女の詩がかなり長くなっちゃってるので、何かネタを思いついたら短編か読切で作品投稿してみようかなと思いました。そして自信がついたら商業投稿しようかなと… 来年の20回目の電撃とか目指してw
橘圭郎:新都社でやるのなら、そのつもりくらいが丁度いいんじゃないですかね。私も夜伽話が好評だったのは自覚していますが、同じ語り口調のものを新都社でまたやろうとは思いません。そのため敢えて練習として、足踏みしていた能力バトルものに挑戦しているのですから。
後藤健二:新しい事に挑戦して、すぐレスポンス得られるってのが新都社のいいところですしね!
橘圭郎:投稿を目標にして長編を書くと、また意識が変わるから力が付きますよ。むしろ商業投稿用に一本書き上げたということが次の自信に繋がりますから。
後藤健二:ですよね。私も今年は時間がなかったので短編だけになっちゃったし、来年は長編やってみたいです。
橘圭郎:現に、電撃で一次落ちしたものをいま読み返すと、確かに酷いものを書いたなと反省する反面、次はこうしようと考えられます。良くも悪くも、我々はアマチュアなのですな。
後藤健二:ですね…ワナビだけど、いずれ花開きたいものです!
◇
橘圭郎先生へのインタビューは以上です。
橘先生と話していると、チャットでパソコン画面越しなのに、なぜか空気が震えるというか、びりびりとカリスマ的な威圧感が伝わってくるというか…!
私自身、インタビューしてきた中で一番緊張していたかもしれません。
おかげで内容がクソ真面目なものになりましたw
ゲームやアニメの話してた時はリラックスしてましたけどw
橘先生も顎男先生やひょうたん先生のように、いずれ商業で目にするお方でしょうね。
皆さん、注目しておきましょう!