「心が欲しいのです」
「あとがきの話」
『ハッピーエンドってなんだろう』
そんな疑問から、このお話を書くに至りました。
自分のしたことが、他人の望みじゃない。でも選んでしまった道に、他の人も巻き込みながら生き続けなくちゃいけないって大変だなあと感じながら、でもきっと自分もそうなんだろうなって思って。
結局自分の望みどおりに進んだことなんて一つもなくて、でもそれが自分の道だと決め込んで進んでいく。現実ってまあそんなもんだよな、みたいな。自分を諦めたつもりじゃないんだけど、流れには沿っていかざるを得ないこのなんとも言えない感情を抱き続けなきゃいけないって、疲労感すごいんだろうなー……みたいな。
奇跡が起きても、他から見たら不条理じゃん。その人以外には都合が悪かったりするかもしれない。
年明けにふと思ったことでした。
そこまでひねくれた考えではないんじゃないかなーどうなんだろう。
そんなお話です。
別に言う必要のない事なのかもしれませんが、実は「救済の話」で此の物語は完結する筈でした。彼女の姿もちゃんとありましたが、年が明けてそれが全部消えて、この馬鹿みたいに長い最終話が生まれました。
人によっては蛇足かもしれません。
エピローグに関しては、みなさんの思う景色を当て嵌めて頂けると幸いです。彼女の部屋でも良いし、村の外でもいいし、それ以外のどこかでもいいし……。
短い作品でしたが、ここまでお付き合いくださった皆様、コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。
それでは、今回はこのへんで……。
image song:シンクロ/STRAIGHTENER