Neetel Inside 文芸新都
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バンコク夜遊びクラブ
ナナ エンターテイメントプラザ

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私が初めてタイ風俗を経験したのは2011年のことだった。
当時私は19歳。実に若い。性欲も湧き水の如く、マグマの如く湧き出していた。
観光目的でタイに友人と来ていたが、旅の半ばに差し掛かったとき友人の馬場が私にこう言った。
馬場「寺院めぐったりするのも飽きたな。暑いし。」
私「そうか?俺は結構おもしろいけどな。」
馬場「・・・・さっきネットで調べたんだけど、タイって格安で風俗いけるらしいぞ。しかもオレらのホテルから結構近い」
私「マジ?・・・でもタイとか大丈夫なんか?病気とか女の子とか・・・。」
馬場「ゴムすりゃ大丈夫っしょ。風俗行ってる日本人いっぱいおるし。」




最初はそこまで乗り気じゃなかった私も結局、その日の夜には風俗を探し求めて街をさまよっていた。
そのときはまだ日本の風俗も行ったことがなく、また彼女とセックスをしてこともなかったので、
心の中で「俺の初めての相手はタイ人か…。」などと考えいた。



まず最初にバンコク風俗でNo.1の規模を誇る、ナナ・エンターテイメントプラザに行った。



ナナ・エンターテイメントプラザとはBTS駅付近にある風俗ビルである。4F建てのビルの中にはバービアとゴーゴーバー、コヨーテバーが入っている。
バービアとコヨーテバーはだいたいが西洋人向けで、あまり行ったことはない。
ゴーゴーバーは、中でタイ人女性が水着や裸でポール付きのステージでダンスをしており、ドリンク片手にそれらを鑑賞できる。
もちろん、鑑賞するだけではない。ドリンクを驕れればお触り・おしゃべりできるし、
お金を払えば店外に連れていくことも可能である。
その場合は女の子のドリンク代や連れ出し代、エッチする代金など諸々合わせて3500B~4000Bくらいかかる。
日本円にして1万~1万2千円くらいだろうか。店によって料金は異なるだろうが、私が経験したのはこのくらいである。


ゴーゴーバーのシステムも知らず我々は施設内をおそるおそる徘徊した。
今でこそ私は当たり前に出入りできるが、当時情報のなかった我々には少々ハードルが高かった。
ギラギラ光るネオン、大量の白人・水商売のタイ人。性別不明の人からの激しい客引き。私は思わず身構えてしまった。


1Fのバービア・コヨーテバーにいる女は西洋人向けで、色黒でエラがありかなりエキゾチックな顔立ちだった。
2Fには整形っぽい女性とLB(レディ・ボーイ)ばかりしか居なかった。特にLBは酷い。私(180cm77kg)よりデカかった。
LBの前を通ると「アナタ」と言いながら私の下半身を触りながら腕を掴んできた。「ソーリー」と言いながら振り払う。
道を歩いていて下半身を触られることなど、日本では考えられない。私は、非日常的な空間に居ることを自覚した。
同時に、いかがわしい場所に出入りしていることに対して友人や家族、大学の教授などに後ろめたさも感じた。
我々は店内をグルっと一周して店を出た。情報も経験もなくシステムがわからなかったのと好みの女の子が居なかったからだ。
インターネットでは割と評判が良かったが、私が当時思ったことは上述の通り。
期待してたよりもずっとアメリカナイズされた世界で、19歳の私は楽しみ方がわからない遠い世界のようだった。


馬場「ここは俺たちの求めているのとちょっと違うな。西洋人向けな感じがする。」
私「そうだな。日本人に聞いて情報収集するか。」
そう言って我々はナナを後にした。






次回は日本人のおじさんにエロ・マッサージ店に案内してもらったことについて書こう。






       

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