Neetel Inside ニートノベル
表紙

転生した世界はとんでもないところでした!
VS悪魔の騎士 俺のグングニルで世界を救う? 魔の力を清めるのは意外な方法でした

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「勇者ハヤトよ、いつまで寝ている。目覚めよ」
  野太い男性の声で目を覚ます。寝ぼけ眼に飛び込んできたのは、ゲームの世界の王様と、おなじような風貌をした中年の男性と3人の女性陣。1人は急所以外は素肌を露出している小ぶりな胸が特徴的なギャル風の大学生、もう1人は神官のような格好をしているが、そのわりには体つきが性的興奮を覚えさせる黒髪で清楚系な少女。これも大学生か?そしてもう1人。手を出したら確実に警察行きだと言うのにその手の嗜好の人に誘拐してくれと言わんばかりに限界まで素肌を露出している踊り子風の少女。
  一瞬思考が固まる。荒手のドッキリか?夢を見ているのか?自分のほっぺをつねる。痛みを感じる。神官のおっぱいを揉む。柔らかい。顔を見てやる。顔を赤らめやめてくださいとか言ってるがまんざらでもなさそうだ。ファックユービッチ。
「ごほん、悪ふざけもそれほどにして準備をしてくれないか?勇者殿」
「あの、悪ふざけしてるのはあなたたちなんじゃないんですか?みんなコスプレまでしちゃって」
  が、そんな正論虚しく口々に勇者様はながい眠りに疲れているだの、封印されていたから記憶が錯乱しているだののたまう。何より怖いのは、ドッキリにしては演技が迫真過ぎる。というかこいつら素でいってるような気がする。怖くて家に帰りたかった。恐る恐る王様に聞いてみる。
「あの、王様。一応聞きます。ここは埼玉県の大宮ですよね」
「何をいっている。ノースカリバン大陸のグランタラム王国だ」
「あ、スンマセン」
 

  王様の許可を得て、1人で城下町を回って見た。なんというかショックだった。自分が知っている軍隊は迷彩服ではなく、西洋鎧を身につけ、小銃の代わりに槍を持っていた。地面はアスファルトで舗装された道はなく、ガードレールもない。ひたすら土。その真ん中を車ではなく馬車が走り抜ける。勿論、浦和ナンバーも大宮ナンバーも見ない。というかナンバープレートなんて存在するのか?店を回るとなぜか通貨は円だった。よくわからない文字のなかに紛れる「円」という漢字は場違いでシュールだった。食材の安さに感動したと同時に活字本の法外な値段に度肝を抜いた。残念ながら成人向けの雑誌はおいてなく、そういう文化もないらしい。道行く人々はスーツなんて着てるわけなく、「あ、これ世界史の教科書で見た気がする」と、形容しがたい貧相な衣服に身を包んでいる。赤いハーフパンツに、日本語で「俺は変態です」とプリントされたピンクのTシャツを着た人間はたぶんこの国で俺だけだろう。
  感想としては、ドッキリにしては手が混んでいるなということと、今からでも死ぬのは遅くないということだった。


「では、今から勇者様に洗礼の義を行う」
  城下町に出た格好で荘厳な儀式が行われる。なんか知らないけどさっきの女子3人組は「勇者ハヤト様を守るため、私たちは命を……」などいっている。文明人の俺から言わしてもらえば人を守る前にお前の貞操を守れと言いたい。あと、人事の頭の悪さにも言及したい。
  儀式が終わり、王様から銅の剣と諭吉3枚を裸で受けとる。しかも真剣な顔で「お前は国民の期待を背負っている」と言い出す。俺は銅の剣を肩に乗せて、お礼の言葉を言う。国民の期待、もしくは世界の民の期待の重さが片方の肩だけに収まるというのも悲しい話だ。
儀式が終わった瞬間。1人の兵士が駆け込んでくる。
「敵襲です!魔王軍が攻めてきました」
  言い終わると同時に兵士を蹴散らして1人の魔物が現れた。しかも女だ。
「勇者ハヤト、お前の首をもらいにきた」
  肌が紫色なのと、背中に羽が生えている以外は人間の女性と大差ない、鎧に身を包んだ魔物がサーベルを俺に向けている。
「なぜわかった?」
「お前の顔はもう知られているぞ」
  魔王暗殺の道が閉ざされた瞬間だった。正々堂々戦えと言う神の啓示なのかもしれない。
「下がってください。勇者様ここは任せて」
  3人の愉快な仲間たちが俺を護衛する。
「ふん、人間風情が私に勝てると思うなよ」
  彼女たちは目の前で戦闘をはじめだした。火炎弾が飛び交い、仲間や己が傷ついても、光に包まれた瞬間傷がなおり、再び敵に突っ込んでいく様は恐怖を覚える。
(勇者ハヤト、聞こえるか?)
  頭の中で突如声が聞こえてくる。今度は男の声だ。
(聞いてくれ、勇者ハヤト。君には特別な力を授けている)
  特別な力とはなんだ?答えが返ってくる。
(君の持つ神槍グングニルが光っているはずだ確認してくれ)
  手元の銅の剣を見てみる。別段変わった様子はない。
(違う、もっとしただ)
  ポッケの中を確認する。長くて太い棒は入っていない。いや、もしかして……
  恐る恐るパンツの中身を確認する。そこには、金色に光る俺の息子が居座っていた。
(それで戦うんだ!勇者ハヤト!)
  一体何をいっているのかわからなかった。

     

説明しよう!グングニルの使い方。
  グングニルは神聖な槍であり、魔を浄化する力がある。それを相手の体内に侵入させる。するとグングニルから魔を浄化する聖なる血脈「スペルマ」が放たれ、体の奥深くまで浸透する。1回のスペルマ放出で魔を浄化できるぞ!以上説明終わり。
(これは、健全な肉体を持つ、若くて心が広い童貞にしか与えられない力なんだ)
  頭の中で聞こえる声が解説する。ここで俺はドキッとする。残念ながら俺は童貞ではなく"素人童貞"なのである。
(素人童貞?聞いたことないな……まぁ、これで君は玄人童貞なんだよ気にしないで)
  訳のわからないことを言い出す。その瞬間目の前が激しい光に包まれる。

  目を開けた瞬間映ったのは悪魔にやられてぼろぼろになっている自称俺の仲間たちだった。
「弱いわね」
「その通りだな」
  悪魔の女騎士に一歩近づく。
「ねえ、貴方の服に書いてある言葉、何て言うの?」
  女騎士をにらみ、はっきり伝える。
「俺は勇者だ!」
  先手必勝、敵に切り込むが女騎士は左手の手のひらから放たれる火炎弾を俺に向けて撃ち込む。それを剣で受け止めた瞬間だった。衝撃音が響くと同時に銅の剣が砕け散った。
「情けないな勇者よ」
「そうだな泣きたくなるぜ」
  柄のみが残った"元"銅の剣を後ろに放り投げ、ファイティングポーズをとる。
「素手で戦うのか?」
「問題ない。なにせ少林寺拳法初段だからな」
  再び敵に突っ込んでいく。飛び交う火炎弾を右へ左へ避ける。
「くそ!くるな!」
  右手に持っている剣はかざりか?と聞きたくなるほど火炎弾にこだわる。執拗に打ち込んでいくうちに辺りは砂煙にと、黒い煙に包まれる。
「はぁはぁ、やったか?」
  声のする方向に全力で突っ込み、見えてきた人影に全力のタックルをかます。硬い感触と「きゃん」という高い悲鳴と共に地面に倒れる。
  すぐさま女騎士の秘部を覆う鎧を全て                   外し、浄化の準備をする。
「うーん、は!な、何をする」
  光輝くグングニルを見て恐怖の表情を見せる女騎士に向かって答える。
「浄化の時間だ」

     

暴れる女騎士を押さえつけてグングニルを秘部にあてがう。
「やめろ……く、殺せ」
「OK、始めるぜ」
  実質許可を受けた俺はグングニルで女騎士を貫く。
「きゃあ!やめろ!いたいいたい!」
「く、絞まるぜ。お前処女か?」
  予想外の圧力に聞いてしまう。しかし、女騎士は涙をながし、首を横に振り嫌だ嫌だというだけだった。
「大丈夫心配するな。だんだん気持ちよくなる」
  自分の腰を相手にうちつける。
ぱん、ぱん、ぱんぱんぱんぱん。リズミカルに腰を動かすと、快楽が伝わってくる。
「ああ、イク、イク……あ、ああああああ!!!」
「え?え?あ、いやぁぁぁ!ぁぁぁ……」
  グングニルがなかでびくんびくんと脈動するたびにスペルマを体内に送り出す。これで浄化完了のはずだ。
「なんで……なんで……」
  騎士ではなく、女の子になってしまった、悪魔は地面にへたりこみ涙声で1人呟く。グングニルはそれに反応しそそりたつ。
「まだ、浄化が足りないようだ。汚れた悪魔の血がな」
  悪魔の頭をつかみ、口のなかにグングニルを突っ込む。
「んご、んぐんぐ、んんん」
「暴れるな、苦しいだけだぞ。」
  それだけいうと再度腰を振る。手はだらりと下に下げられ、一切の抵抗はしなかった。腰を打ち付ける度にうめき声をあげ、涙を貯める。
「はぁ 、はぁ、いいぞ、いいよ、イク…イク! 」
  スペルマ放出の瞬間、グングニルを喉奥まで押し込む。一滴もスペルマを無駄にしないためである。スペルマ放出が終わると同時に悪魔から涙がこぼれ落ちる。
  グングニルを引き抜くと同時に女騎士は咳き込む。咳き込み、唾と一緒になにかを吐き出した。それは白く光るなにかだった。
  ハヤトは激怒した。いまだに聖の力を拒否使用としてしている。悪魔をたださなければならない。ハヤトは悪魔が吐き出した白い光の正体も知らない。しかし、おおよそそれはグングニルから放たれた聖なる光の源であると勝手に解釈した。
「もう……許して」
「なら、なぜ神聖なるものを拒否した」
  俺は白く光る固形のなにかを指差した。
「!?違います。これは……」
「言い訳無用だ」
  悪魔の尻をつかみ、その穴に照準を合わせる。
「だめ!そこは違う」
  拒否権など存在しない。ぐっと力を込めゆっくりとグングニルを入れ込む。
「あっ!凄い!なんか!いい!すごい!」
「もっとすごくなるぞ。受け入れろ!」
  再び腰を打ち付ける。今度は尻に。腰を動かす度に
悪魔は高い声をあげる。
「すごい!はじめてなのに!気持ちいい!もっと!もっと!」
  速度をあげる。
「あっ!だめ!おかしくなる……駄目なのに!駄目なのにぃ!」
「くあ!いくぞ!んあああ!」
「はぁぁぁぁ!イクゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」


「悪魔の騎士の魔の力はしっかり浄化させました。あとはあなたたちが好きにしてください。ただ、殺さないでくださいね」
  快楽奴隷と化した悪魔が兵士2人に連れられていく。このあと彼女はどうなるのか俺にはわからない。ただ、この先も生きていけるというのは保証されている。
「で、本当に1人で魔王討伐に?」
「はい、残念ですがこの3人は足手まといになりそうなので」
  気絶して転がっている3人組に目を移す。
「それに、歩くのも野営も即応予備自衛官の訓練でやったばかりなんで大丈夫です」
  王様は「そうか」、と一言呟いて勝手になっとくした。本当に理解してくれたのか怪しいものである。
 

城下町を出るとき、たくさんの人が俺を見送った。彼らのためにも世界を救わなければならない。そう!このグングニルで!

       

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Neetsha